【感想】酸素は鏡に映らない No Oxygen,Not To Be Mirrored

上遠野浩平 / 講談社ノベルス
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
6
14
0
0
  • 「自分」と「世界」とをめぐるささやかな冒険

    昔、寺月恭一郎という男がいた。
    彼は多くのものを手に入れながら、ある日あっけなくこの世から去った。
    彼が本当の意味でこの世に遺していったもの、それは必ずしも多くはない。
    その意味を理解するものも、多いとは言えない。
    ――何故なら、それはすなわち「世界を支配する」という事の意味を問うことに等しいからだ。

    そんなことは思いも寄らない、考えもしない少年たちが、寺月が遺したほんの一握りの遺産を、ある男から戯れに託される。

    「世界を支配する」ということはどういうことなのか。
    これは、世界のあれこれと比べてしまえばほんのささやかな、しかし「自分」と「世界」とをめぐる冒険のお話。
    著者らしい切り口で、少年たちの小さな成長と少し不思議な出来事を描いた物語です。



    また、著者の作品をご存じで、酸素という単語に「ひょっとして――」と感じられた方には、是非読んで頂きたいです。
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    投稿日:2016.02.10

ブクログレビュー

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  • 切ない想い

    切ない想い

    西尾維新は最後のページ読んでほしいだろうね分かるわ。戯言。
    話の大筋は相変わらずとても面白いものの、やっぱぶっ込んで来る他作品の繋がりは相変わらずウザいです。脚本家の件はホント蛇足だと思う。
    最近YouTubeで「バーターは嫌われます!」って言ってる人がいて、上遠野作品の特徴の抱き合わせを楽しめない私がおかしいのかと思ってたけど違うみたいで安心したw
    オキシジェンは良い味出してた。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • らいら

    らいら

    ノンシリーズに分類されているが、完全に、ブギーポップの外伝。
    ブギーポップを読んでいないと、なんか不思議な世界が展開されているなぁ、で終わってしまう印象。だが、読んでいると、アクシズ交代劇の横で起こっていた事件として捉えられると思う。続きを読む

    投稿日:2022.03.31

  • negatebu14

    negatebu14

    読んだんですけれども、どんな話だか忘れました…なんだか中二病というのか、青年期の不安みたいなものが表現されていたんじゃないかと…思うんですけれども、思えば著者の「ブギポシリーズ」だってアレですよね、青年期というか、思春期の悩みが主なテーマだったり? するんじゃないかと個人的には思っているんですけれども、ともかくまあ、ブギポシリーズと似た雰囲気を持ったお話だったかと思います…。

    あとがきも結構ダラダラと書きますねぇ…それが摂り得というか、特徴だった? ような気がしなくもないですねぇ…ブギポシリーズは2,3冊読んでそれきりだったりします…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー
    続きを読む

    投稿日:2015.12.22

  • たねこ

    たねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    三人の少年少女が希少価値があるといわれるコインを探して頑張る話。
    この人の作品まだ二作目ですが、女子がみんな素敵キャラだなぁと思いつつ読んでる。
    弟君はなんかもぅ将来大物になってそうな鋭さがある。
    何かすごそうなキャラとかは他シリーズからの出張?うーん、長いシリーズを今のところ読む気はないけど、気が向けば手を出してみたいかな?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.11.22

  • tanbano

    tanbano

    児童書と捉えていいのかライトノベルと捉えていいのか。
    主人公は少年。ボーイミーツガールもあって成長物語もあるけど、でもそれは少年の話じゃなくて。
    少年は少年で「世界を支配する力」を手に入れて、これからを過ごしていくのだろうけど。

    捉えどころのないもやもやとした何かのような、それでいて荒削りなごつごつとした何かのような、なんかそんな印象のお話。嫌いじゃない、好きだと思う。

    上遠野さんの作品は煙に巻かれた感じでもやもやと掴みきれずにでもこの感覚が嫌いじゃないから、今度こそ何か掴もうと次の作品に手を伸ばしているような、そんな気がする。

    読後クレしんの一番最初の映画を思い出しました。
    多分ヒーローと鏡のせい。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.13

  • kaaazunoko

    kaaazunoko

    全体的に不思議な雰囲気のお話だった。レビュー読む限り、ブギーポップが関係しているんでしょうか。そっちを読みたくなりました。不思議すぎて途中意味がわからなかったけど、おもしろかった。

    投稿日:2014.01.30

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