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月村了衛 / 朝日新聞出版 (24件のレビュー)
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総合評価:
九州男児
14
月村氏っぽくない作品です…
日中両国、警察、暴力団とを絡めた 大規模な話し。 合言葉は「ペンママを探せ」。 月村氏の本は、いつも話しがデカい ですね(´m`) 月村氏お得意の戦闘シーンはなく、 ハラハラ感もまったくないですが、 …それなりに面白いです。 中国人組織の人間と、義侠心の強い ヤクザと、組織のイヌだった警察官の、 力を合わせた捕物帖。 待ち合わせ場所が世田谷公園なんですが、 東京に単身赴任してた頃、毎日散歩に 出かけてたんで情景が浮かぶようでした。 懐かしかったな~♪ ラストも爽やか。 ちょっと期待外れでしたが、たまには こういう本も一服の清涼剤でしょう。続きを読む
投稿日:2016.07.18
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1
黒の中の黒
黒、という色は闇の色だ。黒社会、黒孩子という言葉があるように、ヤミで存在するもの、腐敗したもの、異端者といった存在の象徴とされる。 主人公は妻に逃げられ、運も悪く、腐った警察組織の中で流されているよう…な、腑抜けを絵に描いたような男である。 それが中国人組織の偽ブランド品売買の捜査に関わる中で、警察の大物と中国裏社会との癒着に気付いていく。 これまでの主人公ならどうすることもできない、というより何もしなかっただろう。 しかし、腐れ縁のヤクザの死や、中国人組織のリーダー沈との関わりが彼を奮い立たせていく。そして、主人公と沈は組織の中にある悪に対する裏切り者、黒に対する黒になってやろうと誓いを立てる。 「機龍警察」もそうだが、作中に出てくる警官たちは誰も彼も善良な正義感などではなく、鬱屈した思いを抱えている。しかし、そこから抑えようもなく湧き上がる、己の正義たることを渇望する心があって、そこがとても人間らしいと思う。 後ろ盾もない現場の一捜査員が、裏社会と警察の大物を向こうに回して何が出来るのか。 「やってやったぜ!」という読後の爽快感に痺れる作品だった。 続きを読む
投稿日:2014.05.25
エド
くたびれた警官が出てきますが痺れるかっこよさ
「機龍警察」でファンになって作者買いしました。 本作ではメカは出てきませんでした。 警察描写はリアル感があって変わらず好きです。 主人公のくたびれた警官はまさに滑稽そのもの。 ちなみに一番かっこよかっ…たのは警官ではありませんでした。続きを読む
投稿日:2014.03.04
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キミドリ
<黒警> さえない警察官、沢田。彼は舞踏はヤクザの波多野との腐れ縁だった。そんな彼らに、中国の大物マフィアが、「ペンママ」という女性を匿ってほしいと要請してくる。 だが、匿った直後殺される波多野と…女性。 その復讐のため、沢田と大物マフィアは一芝居思いつく。 <感想> 月村氏らしく、テンポよく読ませる。 前半から中盤にかけて、徐々に変わっていく主人公の心情のグラデーションがおもしろい。 最後もリベンジものとして気持ちよく読めた。続きを読む
投稿日:2018.12.22
sarubobo-papa
腐敗した警察の上層部に戦いを挑む男達の物語。 警視庁の組織対策部の沢渡は、警察官としての誇りもプライドも失われ、惰性に仕事をする毎日。 中国人たちによる大規模な偽ブランド販売組織を壊滅するため…、沢渡は捜査に着手するも、命じられたのは「らくがきペンちゃん」という子どものキャラクター商品の偽物さがし。 捜査をしていくと、ペンちゃんの販売に関わる沈という男が浮上し、中国人裏社会の抗争と警察との癒着の黒い影が。 腐れ縁のヤクザの幹部・波多野も巻き込み、事件のカギを握る女をかくまうが。。。 沈と契りを交わし、警察の異分子となった沢渡が、組織の腐敗に立ち向かう。 前半の説明が間延び感を出してしまい、シリーズモノだったら次を読もうと思ったけど、次作は出てないですね。 是非、続編を期待します。続きを読む
投稿日:2018.11.18
ねるねる (旧shaadi)
もっとドロドロしたものを想像していたけれど、さらっとしていた。全体的に軽い印象を受けた。 最後、ペンママのコピーとかを利用したりするのかと思って、ど派手なエピローグを期待してしまったけれど、思わぬ解決…策で終了。少し物足りなかったかも… でもキャラはそれぞれ魅力的。 沈さん、ものすごくクールな人かと思っていたけれど、ちゃんと人間らしさがあってほっとした(笑)続きを読む
投稿日:2017.03.06
Hideyasu
機龍警察のようなヘビーさはない。うだつの上がらない警官と、中国人の犯罪組織の男が、ヤクザの敵打ちをして警察官僚の巨悪をくじく話。 暴力描写も少なく、軽く読めた。 新大阪から読みはじめて、小田原付近に…て読了。続きを読む
投稿日:2016.06.10
あこ
おもしろかった、 が、「士漠の花」ほどではなかった。 黒い、警察、な人ができあがるまで。 なにか大きな流れの前段階、といった感じ。 あのヤクザの人が早々にあっさり殺されてしまったのにびっくり。 重…要な鍵を内心バクバクもんで証拠品横取りするシーンに最もドキドキハラハラ。なんとかやりきった瞬間は一緒にほおっと息を吐いた。 これといったドンパチシーンもなかったので、 やはり山場はあそこだったような気もする・・・。 これからの黒に染まった刑事さんの活躍に期待。 続きがあるなら読んでみたい続きを読む
投稿日:2016.02.22
mtakano
うだつのあがらない警察と中国人が義兄弟になり、腐敗した警察と戦う話。月村了衛にしてはサラッとしている印象だった。
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