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NHKスペシャル取材班 / 主婦と生活社 (14件のレビュー)
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総合評価:
heruman
2
国民皆で考える時。行政、政府関係者にも真剣に考えて頂きたい。
NHKスペシャルの放送で見た番組であったので、本書を読んだ。老後の生きる場所がない。正に老人の漂流社会である。歳を取ることは罪なのか?今、健康な人やお金がある人でも、老後の自分の生活が安心といえるのだ…ろうか。今、必要なことは、国や行政の制度の問題もあるが皆の関心関与、支えあいであると思う。誰しもが陥る可能性があり、誰しもの家族の尊厳が奪われる可能性がある。他国に毎年莫大な政府援助をするのも良いが自国民の貧困にも寄り添わなくてはならない。人の生きる尊厳を守らねばならない。考えさせられた。関係者皆様に合掌。続きを読む
投稿日:2016.12.05
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鳩摩羅什
NHKスペシャル『老人漂流社会』の書籍化である。2013年11月に発刊された本書を2014年1月に購入したが読まずに本棚に飾ってあった。 足立区の事件から始まる「消えた高齢者問題」が話題になったのは2…010年であった。当時、『無縁社会』という本も出版された。その延長にあるのが本書である。 高齢者が行き場を失った社会。それは「老い」と「死」から目を背けてきた現代社会の一つの帰結であろう。都市化した社会の当然の帰結であろう。 なぜなら「老い」や「死」は自然の理であり、都市とは相性が悪いからだ。 この問題の根本的な解決は「価値観の転換」であろう。誰しもが老い、いずれは死ぬという当たり前のことを前提にした価値観の確立しかない。 しかし、それは容易ではない。いま困っている高齢者がいる。この人たちを救うスキームがすぐにでも必要だ。続きを読む
投稿日:2022.09.07
レモン
良書。自分や親、家族の老後への不安はもちろん、本書で紹介されるエピソードの一つひとつがとてもやるせなく涙が出る。ホームレスの老人って近寄りたいとは思わないし、見て見ぬふりをしてきたが、その中に自分や…大好きな家族が入らざるを得ないこともあるなんて…。 2013年の本(NHKで特番が放送)だが、経済的に困窮し、身寄りもないお年寄りたちの受け皿が整備されていない状態は未だ改善されていないと感じる。お金があって帰る家があっても、認知症になり帰る家がわからなくなれば、そのままホームレスとなり最悪の場合路上死に至る。かなり心を揺さぶられた。認知症に関する本も読みたい。続きを読む
投稿日:2021.12.17
seiyan36
こちらの本、ブクログ登録日は2014年11月29日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年7月24日)書きます。 老後の生活が年金だけでは成り立たない。 こういうことが言われ始めてか…ら、そこそこの年月が流れているように思う。 今では、誰でも頭ではわかっていること。 しかし、個人ではどうしようもないというところか。 この本に内容は、次のとおり。(コピペです) 2013年1月に放送されて大反響を呼んだ NHKスペシャルの書籍化。 病院や介護施設をたらい回され「死に場所」を持てない男性、自宅を失った高齢者の「終の住処」と化した三畳一間の宿泊所、自分も周りも気づかずホームレスになってしまった認知症の高齢者など、超高齢社会に住む我々が目を背けてはならない現実を徹底取材。 自分の居場所を自分で選べずに「漂流」してしまう現状に警鐘を鳴らしつつ「奇跡の共同住宅」という希望の光も示すノンフィクション。続きを読む
投稿日:2021.07.24
ravenclaw55
予想以上に、高齢者の貧困と、終の棲家が失われる情況が進んでいることが浮き彫りにされる。 実態を知って、かなり衝撃を受けた。 2015年は、団塊の世代がすべて65歳以上になる年。 10年後の2025年…、かれらがすべて75歳以上となる。 介護保険を受ける人の多くは75歳以上だから、このままでいくと事態は深刻になる一方だ。 そのときまでに、なんらかの対策が打てているかどうか。 世上喧しい「地域包括ケアシステム」がその切り札となりうるのかどうか。 世の中の仕組みを大幅に変えていかないと、高齢者にとっての地獄が待っているわけだが。続きを読む
投稿日:2020.05.03
yoshio2018
現在は夫婦で生活していたり、兄弟や親子で生活していても、何かの出来事で一人になり、それに病気や認知症が起きてくると、とたんに一人で生活することができなくなり、病院に入院したとしても、退院後に受け入れて…くれる施設が極端に少ない。国民年金を満額もらっていても月に7万円弱では介護施設の費用には到底足りない。最後には生活保護というパターンになる。なんとかまじめに働いてきた老人がほっとして生きていける世の中の仕組みにならないものだろうか。現在、より在宅介護の方に舵が切られているいるように思える。独居老人が増えている状態と逆行しているような政策だ。続きを読む
投稿日:2018.10.11
もも
・・・・誰にも起こりうる未来の姿だ。「真剣に生きてきた人たち」のゴールを思う時、胸迫るものがある。それは他人ごとではない。常に自分の今を確かめていなければならないと教えてくれる1冊である。
投稿日:2016.11.04
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