【感想】天冥の標 VII 新世界ハーブC

小川一水 / ハヤカワ文庫JA
(55件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
24
16
7
0
0
  • 神話のつくり方

    2巻から延々と続いてきた系譜がようやく1巻へと。いやーそうだったのか。知りたい方は頑張ってこの大作を読みましょう。
     個人的には神話ができる過程に少しドキッとさせられました。神話は読み物としては面白いものが多いけど・・・つくられる過程でこんなことがあったなら・・・。古事記でも読み直そうかな。続きを読む

    投稿日:2014.04.09

  • 待ちに待った最新刊

    この巻で色々な謎が解けて、ようやく1巻とつながった。
    けれどまだまだ残された謎、新たに現れる疑問、これからの展開への不安などがいっぱいで、本当にあと3巻で終わるのか? という感じ。
    これを読み終えて、また全巻読み返し始めた。伏線が理解できるようになって、読めば読むほど新しい面白さが生まれてきた。
    早くも次巻が楽しみ。なかなか出ないんだよなあ…
    続きを読む

    投稿日:2014.02.28

  • メニー・メニー・シープの謎が解ける

    何世紀、という単位の時間の流れの中で、メニー・メニー・シープとは何か、謎が解けます。
    まだまだ、最初のお話までは、届きませんが、謎が解けてゆく快感に浸ってしまい、一気に読んでしまいました。
    この後の展開、イサリと人類の行く末は???
    全巻を読破してきたがゆえに、この先の物語に、既にはまってしまっています。
    天冥の標は、とっても長い物語で、すべてを読破するのは、ちょっと努力が必要かもしれません。
    でも、ここまでの全巻を読破したからこそ、本編への納得感と物語の展開への期待感が、一層高まりました。
    続きを読む

    投稿日:2017.04.28

  • 答え合わせが始まる

    I 上下巻メニー・メニー・シープを読み終えたときに,
    これは! と想像した世界に収束していく快感。
    場所には微妙なずれがあったけど。
    どうなる人類!?

    投稿日:2014.12.31

ブクログレビュー

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  • 橘

    このレビューはネタバレを含みます

    「行きましょう、アイン。今はもう、ここが世界よ」

    「宿怨」の世界を逃げ延びた人類の生き残り50000人を、ほとんど成人が居ないので17歳くらいの少年少女たちが何とかして生き延びさせようとする。読み終わってみると7巻がこれまでで1番重かった。
    地下世界でなんとかして生き延びようと、統率したり居住区を広げたりしてて…重機や作業をするロボットや兵器があるとはいえ、全てを取りまとめているのは、何もかも初めてなアイネイアやミゲラ、ジョージたちスカウト。
    こういうとき大人ほど脆いのかもしれない…という出来事があるし、戦闘や疫病によって一時は20000人を切ったけど、それからかなりイザコザして、
    1巻に続く小惑星セレスが出来上がる。

    セレスの地下都市ブラックチェンバーを居住区として整備し、そのまま地上を降ろして(この辺りのラゴスのテクノロジーがよくわからない…)新しいセレス・シティにしてる。
    フォートピーク、これか!と思ったり。

    ブラックチェンバーで生活を始めて50年でここまできたけれど、エピローグでのアイネイアの慟哭には貰い泣きしてしまいました。
    アイネイアたちがぶつかり合いながらも世界を創ってきたのはかなり凄いし、尊い。
    でも、彼ら自身が「偽物の世界」と思っている。本物の…地球人類文明はとうに喪われてしまった。薄っすらとでも覚えている彼らが居なくなったら完全になくなる。

    つらい…でも1巻に続く感じで生き延び……と思ってたら、7巻でも「救世群はセレスの地下からやってくる」が会話に出ていました。
    1巻のラスト、そうでしたね。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.15

  • るこ

    るこ

    SF。シリーズ7作目。
    政治と都市計画。
    比較的サプライズの少ない、控えめな展開だったが、遂に1巻と繋がった…。
    あと7冊。とても楽しみ。

    投稿日:2022.07.12

  • 魚雷屋阿須倫

    魚雷屋阿須倫

    シリーズ第7巻。前巻に続きセレスが舞台となる。少年少女たちのサバイバルが描かれる。ハーブCとメニー・メーニー・シープの由来が明らかになる。そう第1巻へとつながっていくんだ。

    投稿日:2021.09.28

  • 悠月

    悠月

    やっっっとたどり着いた。何というミスリード。人々が歴史の中で繰り返してきた国作りのように、土地を広げて、秩序を保ち、この新世界で願望のような神話を語り、真実は一部の人の中だけに生きる。SFを読んでいるはずなのに途中で人類学を読んでいる気持ちになってきた。続きを読む

    投稿日:2021.07.03

  • みこし

    みこし

    このレビューはネタバレを含みます

    リアリティすごない???
    これまでも圧倒的な世界観の作りこみ具合を見せられてきた読者でも更に驚くレベルのリアリティですよ。
    この圧倒的世界観に、極限までに追い詰められた人々の心の機微が組み合わさって、これは現実の我々の未来を見ているのか?と思わざるを得ないような展開の連続だった。
    親兄弟と引き離されて明日も生きられるのか分からない環境に閉じ込められた想像を絶するような辛さとか、全てが手探りで何が正解なのか誰もが分からない中で一からルールを作って統治しなければならない苦しみとか、生き残るためにその時の統治者に気に入られようと擦り寄るずるさとか、病気や事故や…そして人為的に亡くしてしまった人々への悼みと反省、誰かを愛し人肌を求めあう悦び、そして苦しみを乗り越えついに平穏無事な暮らしを手に入れられた安心感…こういう、人間の持ち合わせる普遍的な感情全てがここに語られていた。すごかった。

    人類…無事に命を繋ぐことができた…んだけど、統治のカラクリを知るとこれは仮初めの平和でしかなくない…?
    まだ救世群は太陽系をうろうろしているようだし、国民は偽史を信じさせられているままだ。ここからⅠに繋がっていくし、まだまだ争いは続くんだろうな…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.05.14

  • tomosankamo

    tomosankamo

    Ⅵではここまで広げたものが結びついて想像以上の規模になった被害に胸が痛むけど、Ⅶは長らえるよう願いを託された子たちが曝された生存のための環境の厳しさ…これは想像の外の世界だ…新世界…。

    投稿日:2021.01.24

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