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津田大介 / 朝日新書 (94件のレビュー)
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総合評価:
boubura
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未来の選挙の姿
衆議院選挙(2012/12/16)前に購入したが、読んだのが選挙後であったために、ちょっと読む時期が悪かった。選挙前に読めば、もう少し感激が違ったかもしれない。日本では、その当時選挙においてSNS(ツ…イッター、フェイスブック等)を使った選挙活動はご法度であった。それでも、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は平然とツイッターでささやいていた。しかし、太陽の党(当時)の石原慎太郎さんと組んだことで、彼のささやきも、そんなには効果はなかったようである。選挙に目を向けない若者を参加を導くには、手頃な手段であるかもしれない。続きを読む
投稿日:2013.11.10
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tmge101027
2012年発行なので、今はなきUstreamが出てきたり時の流れを感じます。 情報量は、格段に増えているけど、政治は、悪くなっている。
投稿日:2021.05.18
ラマ
内容はタイトル通り。SNSを使った政治活動、電子行政など。 抗議デモに関して、欧米のように半ばお祭り騒ぎでとりあえず盛り上がるだけで十分価値がある、という筆者の認識が自分にとっては新鮮で面白かった。… 同じ思想をもった見ず知らずの人間が同じ場所に集結するだけで感動モノという感覚は、Webで誰とでも繋がれる (繋がった感じがする) この時代ではついつい薄らいでしまう。でも結局は生身の人間が繋がって社会を構成しているのだから、あくまでWebはツールであり、コミュニティの本質は昔から何も変わっていないということを忘れないようにしようと思った。続きを読む
投稿日:2017.01.28
bs_yasagure
SNSを始めて7年。その間急速に社会が変わっていったが、この本では震災をはさんでTLで見てきた政治とネットに関わる事件や運動が、しっかりまとめられていたので、当時を思い出しながら読んでいた。政権も変わ…っては元に戻り、選挙運動でのネット解禁や議員のSNSでの発言も多く見られるようになったが、それでもまだ政治を動かすのにネットは十分な役割を果たしてないどころか、短所や欠点も目立つようになってきているように思える。それはデバイスのこちら側がいかに政治と向き合い、何を望んでキーを打つかに良心があることで、未来が開けるのだろうなと思った。続きを読む
投稿日:2016.12.21
風水 空
インターネット関係で絶大な発言力を持っている津田さんだが、本書はその中でも政治関連に特化したもの。あちこちで多くのコメントを残している著者がそこでは言えなかったことを本書で爆発させたような感がある。…Factcheck.orgやYouChooseといった「こんなのあったのか」といった便利サイトも紹介。情報技術に関する多くのリテラシーを獲得できるが、本来そうしたものを持ったほうがよいと思えるような方々が本書を手にするとは限らない。 政治に関わらない物事はおよそ存在しえないと思うが、特に「情報」というものの本質を探ればいずれは「政治」に行き着く。いわゆる投票率の低下あるいは政治への無関心は「情報へのアプローチの低下」と深く結びついていることは否定できない。情報へのアンテナを広げていない人は、他の分野に没頭している合間に、いつの間にか自らの「自由」を失うこととなるだろう。これは古今東西人間として認識していて然るべき事実であるが、ここに無頓着な人間が多いのもこれまた情報貧乏の成せる技といえる。これは情報のなかでも「教育」の影響が大きい。 情報に対する規制は他に対するそれとは根本的に異なる。情報以外に対する規制がいくら行われても、その情報が流通する限りは改善の余地は必ず残される。しかし情報に対する規制はその認識の機会すら奪われることとなるので、改善するための議論すらもできなくなるのだ。これは憲法21条における表現の自由の根本的な趣旨であるが、ここを踏まえずに単に「プライバシーが侵害される」「名誉が毀損される」といった規制理由を持ちだして議論してもほとんど意味がない。極論すれば、情報に対する規制はそうした「プライバシー侵害」や「名誉毀損」の事実を認識する機会すら葬る危険性がある。「良識ある政府がそんなことをするはずがない」と言う方々もいらっしゃる。しかし情報に対する規制は「するか」「しないか」ということはあまり意味がない。肝腎なことは「できる」か「できないか」である。人間は自分の利益になることで「できる」ものは、よほどの理由がない限り実行するものである。さらに「するかしないか」の判断に曖昧さが残ると萎縮効果が生じることは免れない。これも憲法ではおなじみの「明確性の原則」が求められる所以である。 「政」を「まつりごと」というように、本来的に政治はお祭りである。しかし選挙がある度にその期間中しかめっ面をし、その結果に歯ぎしりするのはなぜか。それは多くの人間が求める選択肢がないということと、あってもそれが採用される可能性が限りなくゼロに近いということであろう。そうした絶望的な状況を覆す態勢が整って初めて他の先進国のように安心して日本国旗を振りながらお祭り騒ぎをする空気ができるはずである。 ほとんどの人達は、政治における専門的な話に十分な踏み込みができない。それゆえにマニフェストやアジェンダなどを見ながら議論したり検討したりすることには限界がある。そんな我々にできるのは個々の政策の是非を語ることではなく、専門家が有益な発言をしながら議論を行える「場」を創ることではないだろうか。そのためには偏った議論の場を再構築すること。ウェブ技術の発展はそれに大きく関わる。そして情報インフラが整った状況で、反対論すら唱えられない「場」が存在し続けるような状況になれば、それを許した我々に責任があることは心得ておくべきである。続きを読む
投稿日:2015.01.27
riodejaneiro
インターネット・ウェブの力っていうことかな。中々面白く読めた。書中に出てきた”オバマの作り方”を読んでみたいと思った。 この手の本を読むたびに思うけど、ウェブの集団に個としてもっと参画しつつ、世の中…に関わって行きたいと思いつつ、つい面倒になって目の前の現実世界だけにとどまってしまう。。続きを読む
投稿日:2014.08.28
キじばと。。
ウェブ・ジャーナリストである著者が、ツイッターをはじめとするソーシャル・メディアがこの国の政治を動かすためのツールになることを、豊富な事例とともに論じた本です。 思想的なバックボーンとしては、東浩紀…の『一般意志2.0』に依拠しているところが多いように感じます。東は、現代社会の民主主義はあまりにも個別的・具体的な利害関係が錯綜しており、話し合いによる「熟議」でコントロールするには限界があるということを示しました。その上で、「熟議だけでは統治をうまく回せない現実に対処するため、熟議を情報技術によって集められた「集合知」で取り巻く」ことで、従来の民主主義を補完しようと主張しています。 オタクの消費行動について、大塚英志の主張した「物語消費」から「データベース消費」へのシフトを語った東が、政治において「熟議」から「集合知」へのシフトを主張したのは興味深いのですが、本書の著者は、そうした東の思想的な文脈に深入りすることはしません。むしろ著者が本書で力を込めて語っているのは、T・オライリーの提唱する「GOV 2.0」という発想です。これは、「政府はユーザーの要求に応じてサービスを提供するプラットフォームであり、IT技術を利用して政府の持つデータをオープンにし、ソーシャルメディアが持つインタラクティブ性を政策決定に生かせる仕組みをつくるべきだ」という考え方だと説明されています。 ソーシャル・メディアを利用することでユーザーの利益を図るという側面から政治を語ることに、風通しのよさを感じることは事実ですが、宮台真司のシステム論的な語り方に感じるのと同じような不満を感じてしまいます。どうしても「システム」ではなく「意味」について語ってほしい、と考えてしまうのですが、私の頭が古いせいなのでしょうか。続きを読む
投稿日:2014.06.18
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