【感想】信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題

遠藤保仁 / 角川oneテーマ21
(77件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
8
39
19
2
0
  • 遠藤のプレースタイルそのもののような本

    ここ数年、ピッチ上の最年長サッカー日本代表であるボランチ遠藤保仁。

    それだけ若返りをしているという意味でもあり、そういう意味では次のW杯まで期待ができるということでもある。だがその期待を現実にするためには、遠藤が下の世代に教えていくことがたくさんあるようにも思うのだ。

    サッカー選手の本は、その人の性格がとてもよく出る。その意味で、本書は遠藤のサッカー観をそのまま反映したような本だ。この本の中で、遠藤はとても多くの選手に言及している。おそらく同行したほとんどの選手が登場するのではないだろうか。それはつまり、遠藤がどれだけ周囲の選手を見て、観察しているか、プレーで言うならば視野の広さと冷静な判断力、信頼関係が現れているかということだ。

    世界を舞台に活躍する香川や本田などとは違い、国内にいながらも世界との差を冷静に感じ、分析する遠藤のような中盤の選手は重要だ。カテナチオから一気のカウンターで、大切なゲームスピードや緩急を調節するのは、広い視野を持った遠藤ら中盤の役割なのだから。

    南アフリカW杯での躍進を振り返り、これからの日本代表への思いを書いた本書は、まさにいま読むべき一冊だろう。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.10

  • 現場にいた人の貴重なコメント

    サッカー日本代表遠藤保仁が2010年のW杯南アフリカ大会を振り返る。
    開幕前の試合内容から予選では全敗とたたかれていたとは裏腹にチーム内は監督を含めてチームは一丸になっていたのがよくわかる。
    そして、フィジカルが弱い日本がなぜW杯の決勝トーナメントに進出できたのを分析して、今後の日本代表に必要な物は何かを提言している。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 読んでから、遠藤のPK時間がより楽しくなりました。

    最年長で、司令塔である遠藤の世界観を感じれる一冊。監督毎に書かれた遠藤の考え方からは、チームについてやタイトル通り《信頼》についても学べる本でした。

    読む前と読んだ後では、遠藤からだけでなく、他の選手のインタビューなどからも、サッカーについてどう考えているのか、分かることも増えたように思います。続きを読む

    投稿日:2013.10.01

  • サッカー好きなら是非

    トルシエ、ジーコ、オシム、岡田と
    様々な監督の下で日本代表に選ばれてきた遠藤が
    自らの視点から語る各代表の実情がおもしろい。

    トルシエとは合わなかったんだな~(笑)

    投稿日:2013.11.05

ブクログレビュー

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  • ふー民

    ふー民

    遠藤保仁さんの経験談。主に南アフリカ大会です。監督に対しての考え方など、面白かった。飄々として人をくったような雰囲気がありますが、熱い気持ちが時節見えて良かったですね。なお、本作から既に10年近く経過してるのか。。続きを読む

    投稿日:2020.12.27

  • MURAKMISYUGISYA

    MURAKMISYUGISYA

    124べージに「もし、ガンバの監督をやれるならやりたい。引退してからではなく、今すぐに。」
     「S級のライセンスはないけど、ガンバを優勝させる自信はある。」とある。
     頼むぞヤット!ずっと待つてる。
     この本は、南アフリカW杯の話しでえらく盛り上がる。頼むぜヤット!続きを読む

    投稿日:2020.10.11

  • fuumizekka

    fuumizekka


    すごいなぁ、ヤット。
    チャラチャラ、ふにゃふにゃ、ゆるゆるに見えるのに、実績積んでるから好きさー♥︎

    言いたいこと、ズケズケ、ガンガン書いていて(大丈夫?って心配になるくらい)長いものに巻かれてないところがさらに良❤︎

    トルシェ、ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニとの関係性についての記述が興味深く読めました。

    信じるって、大切ですね。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.23

  • うっちー

    うっちー

    サッカー日本代表MF遠藤保仁が南アW杯の裏話から自らのサッカー観、日本サッカーについて著したエッセイ。大変面白い!現役のトップ選手がここまで突っ込んだ内容を書いていいのだろうか?と思うくらい。

    南アフリカW杯での岡田監督とのやり取り、サースフェーでの選手同士でのミーティングの内容や高地対策、宿舎の環境など選手ならではの話は興味深い。

    また、歴代日本代表監督についても。「トルシエ」、「ジーコ」は呼び捨てで、「オシムさん」、「岡田監督」とは評価も大きく違う。やる気を見せないと文句をいうトルシエには反抗しておきながら、後半では若手にやる気が見えないと言っているあたりが面白い。(わかるけど。)

    今すぐガンバの監督をやりたい、優勝させる自信があるというのは、西野監督批判に取られかねない気がするが、それだけの信頼関係があるということかも。

    Jリーグの問題の指摘と解決策の提案、アジア版UEFA杯の提案、秋冬制支持の表明、高校サッカーとユースチームなど日本サッカー全体を考えていて、しっかりとした意見を持っている。引退後は監督をやる姿を見たいが、いつかは協会のトップをやって欲しいとも思った。

    ところで、スナイデルの所属がユトレヒトになっているところがあったのは、ちょっといただけない。
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    投稿日:2019.01.03

  • shimeji88

    shimeji88

    バカではサッカー上手くならないな、
    そう思った。
    勉強ができるとかできないではなく、頭を使ってプレーができなきゃ上手くはならない。
    これは仕方のないことだが、特に身体能力の、ズバ抜けていない日本人などは特に。


    凄く好きだと思った部分。
    “ただ、やみくもに走るのは誰でもできる。
    考えて走れば、そんなに『走りました』っていうほど、走らなくてもいい。究極は、ラクして勝つのが一番なのだ。”


    だからと言って、考えるだけでは駄目。
    とは言ってなかったけれど、
    この本を通して、遠藤選手が、とても負けず嫌いなこと、出来る努力は惜しまないこと、それがよくわかった。だからこそ、究極ラクして勝つのが一番、という言葉も生きる。


    とても面白かった。
    遠藤選手の他の本も是非読みたい。
    ブラジルW杯での活躍を期待!
    続きを読む

    投稿日:2014.06.13

  • fuuuuuko

    fuuuuuko

    2014年ブラジルW杯開幕目前のこのタイミングでようやく読んだ。

    長い間、積ん読だったこの本。
    「読むのはいまだ!」と思った。

    南アフリカW杯がまるで去年の出来事のように思えた。

    さて、準備はできた!
    いざブラジルW杯!!
    続きを読む

    投稿日:2014.06.12

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