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舞城王太郎 / 講談社文庫 (400件のレビュー)
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総合評価:
naotan
7
最初から最後までハイテンション
アメリカはサンディエゴのERでチャッチャッチャとメスを奮う、奈津川四郎は天才外科医。 四郎と言うからには上に3人の兄がいて、一郎、二郎、三郎、それぞれ人並み外れた才能を持っています。 ある日、母が入院…したという知らせを受けて帰国すると、連続主婦殴打生き埋め事件の被害者になっていたということが発覚します。復讐心に燃える四朗は、早速犯人捜しを始めますが・・・ 超人的な行動力と推理力で真相に迫る四朗に引っ張られながら、ラストまで一気読み必至のミステリ。 作中に差し挟まれる『ロング・グッドバイ』の一節も美しく、また読んでみようかなと思いました。続きを読む
投稿日:2014.12.15
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5
こんな小説世界もありますよ?
結構好き嫌い分かれるのかな? とにかく特異な文調です 正直びっくりしましたし、私はとっつきは悪かったです ただ2,3ページ読み進めると後は文章超特急です。 なんか読んでるというより文章に引っ張られて読…まされている感じになりついついページが進んでいきましたね この人の作品は本当の意味でオリジナリティーあふれています 乱暴で緻密 言い過ぎではないでしょう 続きを読む
投稿日:2013.10.05
つぶあん
3
結構計算されたつくりなのか・・・
初めての舞城氏の作品。 いじめや傷の生々しい描写も実は計算されているのか、その対比で後半のクライマックスが俄然際立ってきている。 主人公やその兄弟は冷血なヤツかと思っていたが、血が通った人間で良かった…~と思える。 文体が読む人によって好みは分かれると思う。私は面白かった。 一気に読めます。 続きを読む
投稿日:2016.09.21
でんきぶらん
2
癖になるスピード感!これが噂のMaijoか
純文学っぽい文体にグロテスクなミスてーりー展開。 テンポよくさまざまな謎を解き明かしていく主人公の奈津川四郎。 最後に待っていたのは煙か土か食い物!続編の文庫化希望です。 さっそくリクエストしておきま…した。続きを読む
投稿日:2016.04.06
tommuger
ぶっ飛んだサスペンス。
とにかく刺激的な作品だった。サスペンスなのだが暴力的な描写も多く、眠気も吹っ飛ぶような語り口であり、ついつい引き込まれるような魅力的な話だった。 主人公は腕利きの外科医でアメリカの病院で活躍している…のだが、とにかく攻撃的だ。人を治すことも傷つけることも両方得意なマザーファッカーである。その母親が連続主婦殴打事件の被害者となったため緊急帰国して謎解きに奔走するという物語。 主人公には兄が三人いるが曲者ぞろいで共通しているのはとびぬけてIQが高く、背も高く、喧嘩が強いということ。この四人だけで十分小説が成り立ちそうだ。特に次男はぶっ飛んでいて魅了される読者も多いのではないだろうか。 いろんな形として楽しめる小説だがとに買う刺激的なため飽きて眠くなるということがない。小説は退屈で眠くなるという人にもおススメだ。ただ闇も強いため、影響を受けやすい人は気を付けたほうがいいと思う(笑)続きを読む
投稿日:2017.04.26
1
衝撃をうける
とにかく文が凄い。これだけ散らかっているのに纏まっている。 これが文学なのかも、と思った。
投稿日:2013.09.24
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あでにん
このレビューはネタバレを含みます
サンディエゴで医者をやっている四郎のもとに、母親が事件に巻き込まれたとの知らせが届く。故郷に帰り、事件を解決しようと奮闘する物語である。 しかし、そこに舞城王太郎先生の直接脳に意味が届くような文体と、四郎を始めとする登場人物の清々しいほどの暴力、暴言、天才的な比喩表現でスイスイと読めてしまう。 小説、音楽、映画の名前が多数登場するため調べながら読みすすめるのも楽しかった。 親、兄弟、友達への愛、恨み、怒りがダイレクトに伝わってくる本当にすごい作品でした。
投稿日:2024.03.14
Bフォレスト
何とも形容しがたい作品。 文体に関しては好意的なレビューが多いが、個人的にはあまり好きな文体ではない。改行が少なく登場人物の会話も続けて表現されているので正直読みにくく何度か挫折しかけた。自分の読解力がないせいもあるが・・・ 中盤~後半にかけて黒幕が判明したあたりもやや強引だった気がする。しかしテンポは良くなり最後はまずまず楽しめて読み終える事ができた。四郎の内面が想像以上に繊細であり、最期に救われたのは良かった。最初は★か★★であったが後半楽しめたことで★★★まで評価を上げた。 初読み作家さんであったが次作を読むかどうかは正直微妙である
投稿日:2024.02.13
隆乃介
個性的な文体で、スピード感があった。あまり改行もなく、文量が多いが不思議と読みづらいということはなかった。主軸が傷害事件と家族の話。主人公の語りも含め好感を持った。タイトルが祖母のセリフというのも印象的だった。
投稿日:2024.01.05
おびのり
密度の濃い文章で、スピード感ある展開。 タイトルは、祖母の死に際の言葉 「人間死んだら、煙か土か食い物や」から。 とても印象的で収まりの良いフレーズなので、どこか古典に出所があるのかと思いましたが、舞…城さんの創作のようですね。 アメリカで働く腕利の外科医四郎。本人は、神の一人とまで言う。そこへ、日本の実家から母親が事件に巻き込まれた連絡が入る。急遽、帰国。 久しぶりの実家で、母親も含めた5人の女性の殴打生埋め事件の犯人探し。 事件解決への見事な推理を展開しつつも、振り切った暴力描写に何故か溢れる家族愛。 時折、ハイテンションな軽めの会話が入るけど、作者の頭の良さが滲んでいるから認めましょう。 細かいストーリーは、もう考慮しないで良いです。 全体的に面白いって感じで、どこへ向かうかわからなかったラストも不眠症も治りそうでハッピーエンドかな? 動物占いは、すぐ気がつきましたが、あれは、算命学の一術式からの発想らしいですよ。算命も占星術と言われれば、そうなのだけど。続きを読む
投稿日:2023.11.24
たた
とにかく勢いが凄かった. 後半はハチャメチャすぎて常に???にはなってた. 勢いさえ保てれば理屈なんてどうでもいいって感じなんだろう.バカミスよね?あまりに荒唐無稽すぎるので
投稿日:2023.11.22
つほん
初舞城王太郎でしたが、吹っ飛んだキャラクターメイクでガンガン押し切る小説かと思いきや、福井の土臭い田舎に舞台はさっさと移動し、血の因果というべきか、血生臭い暴力の連鎖で過去から現在へと紡いでいき、それでも将来へと希望を繋げていくというストーリー。 正直、間の過去編が長く、中だるみしてしまったし、ミステリー的な”ネタ”の部分も「ん?」という感じはしたのですが、純粋な読み物として不思議とドライブ感があって、楽しかったです。 実は四郎の医者という経歴自体嘘なのでは?というどんでん返しも想像してましたが、そんなことはなかったです笑
投稿日:2023.11.08
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