【感想】「超」入門 失敗の本質

鈴木博毅 / ダイヤモンド社
(320件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
88
132
55
16
1
  • 分かりやすい言葉、解説で読む「失敗の本質」のエッセンス

    第二次世界大戦における6つの作戦(ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦)についてなぜ日本軍は破れたのかを分析した名著「失敗の本質」。この本のエッセンス版になります。

    6つの作戦での敗因となった組織的な問題を改めて提示し、現代にも通じる現代も抱えている課題であることを解説しています。

    「失敗の本質」から学び組織作り・運営をしている会社は多く存在していると思います。ただ、逆に何も学ばず同じミスを犯し続けている会社も多く存在していると思います。

    また、戦時中の失敗の原因でもあった「空気」に支配され誤った方向に集団として向かってしまう傾向も今なお多くの組織が抱えている問題だと思います。

    第二次世界大戦時の軍隊と同様の組織になっているのであれば、同様の失敗の結果に繋がっていきます。

    改めて、結果を出す組織にするにはどうしたら良いか、どんな組織的な課題があったか勉強するのに良本だと思います。

    また、組織論だけでなくリーダーとしてのあるべき姿について本著では言及しています。ここら辺の説明も大変分かりやすかったです。リーダーとしてのあるべき姿も本著を通してイメージするのも良いと思います。


    すでに「失敗の本質」を読んだ方だけでなく、読んでない方にもオススメの本です。

    是非、読んでみて下さい❗
    続きを読む

    投稿日:2018.06.07

ブクログレビュー

"powered by"

  • ヤドカリ

    ヤドカリ

     偶々この本の一部抜粋記事を見つけて読んでみた。
    この本が指摘している日本の組織の問題点は私が会社に抱いている不満と全く同じで自分の考えに自信が持てた。
    日本軍は型の伝承に終始し、勝利の本質を継承できなかったらしい。「二度と悲劇を繰り返さない」という言葉でさえ、本質を理解しないまま形だけ戦争を放棄しているのではないかと思った。
    経営陣向けの本なのか従業員の立場からどう改善するべきがが分からず、転職しかないのかなという気になってしまった。
    機会があれば失敗の本質も読んでみたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.08

  • SHUNSUKE@ニュース・資格・FX etc

    SHUNSUKE@ニュース・資格・FX etc

    大東亜戦争の失敗から、日本人が陥りがちな失敗の要因を解説している。
    「戦略とは追いかける指標を決めること」
    とても印象に残るし、的を得ていると思う。

    投稿日:2024.04.04

  • 祥

    文庫本で「失敗の本質」を買ってきたので、読み始める前に予習用で読みました。
    忙しい社会人がササっと読めるように、文の終わりにポイントがまとめてあったり、一目でわかるようにシンプルに図式化していたり、予習用としてとても読みやすい本でした。続きを読む

    投稿日:2024.01.30

  • 山川欣伸

    山川欣伸

    本書の特徴
    本書は、第2次大戦における日本軍とアメリカ軍の戦い方を比較し、敗北の原因を経営学的見地から分析した1冊です。大戦に至る経緯や敗因の分析その後の日本経済の復興について書かれた書籍はたくさんあります。対して本書では、敗戦を招いた日本軍の組織体質に着目し、21世紀になって活力を失いつつある日本の日本企業組織と驚くほど共通しているという問題提起、および日本の企業組織が今後イノベーションを起こすためのヒントを提示している点が特徴となっています。

    この本をお勧めしたい人
    事業でイノベーションを渇望する中小企業の経営者。また私自身は、いち会社員ですが、今後会社で成果を上げたいビジネスパーソンにとってもためになる内容です。

    本書の中で印象に残ったところ
    既にいろんなところで言われている「なぜ日本的思考は変化に対応できないのか?」について。本書は、「日本企業は既にある物を高い水準で真似する」「真面目に努力して取り組む」といったことは得意であると。しかし「自分の頭で考る」とか「言われたことを、ただ言われたとおりにやる」といった点を挙げ、このことが日本に画期的なイノベーションが誕生したり、次世代を担うリーダーがなかなか出てこない背景にあるのだと言っています。そして本書では、日本の産業から今後イノベーションを誕生させるためのヒントとして、企業組織で働く人一人一人に向けた処方箋を提示しています。例えば「言われた事に何の疑問も持たずにただこなす」姿勢を戒めるとか、自分なりに「こうやればいいんじゃないか?」など自ら考えて工夫をする大切さについて挙げています。要するに「受け身の姿勢で仕事をしない」「当事者意識を持って取り組む」という事を言っているのだと思います。私の会社は企業研修や社員教育事業をしているのですが、研修で教えていることと本書で示唆している内容が共通していてとても驚いています。

    イノベーションのためには何が必要か?
    以前、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を思い出しました。司馬遼太郎さんは「自らが国家を担う気概を持ち、その意識を疑うこともなく政治・軍事・学問など各々の専門分野において邁進した」と述べていて、日露戦争で活躍した秋山兄弟と第2次大戦時の日本軍がとても対照的だと感じました。この「自らが国家を担う気概を持ち」こそ、「当事者意識を持つ」という事だと思います。

    今後自分の行動をどう変えるか?
    敗戦の要因として、本書は他に「戦略」の不在を挙げています。本書によると、戦略とは勝つための指標、自ら道筋を立てながら行動するという、指針や考え方を言うそうです。あらためて今後は、行動を起こす際も今まで以上に戦略を意識して取り組んでいきます。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.22

  • yuusou21

    yuusou21

    「日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ」
    わかりやすく、勉強になる本だった

    マインドマップにまとめる予定

    投稿日:2024.01.18

  • University of the Ryukyus Library

    University of the Ryukyus Library

    【琉大OPACリンク】
    https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB08931156

    投稿日:2024.01.10

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。