【感想】五匹の子豚

アガサ・クリスティー, 山本やよい / クリスティー文庫
(68件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
34
22
6
2
0
  • 有名ではないがクリスティーの傑作!

    あらすじ
    名探偵ポワロの前に一人の女性が現れた。彼女の母は16年前に父の殺人犯として捕まり獄中死していた。しかし、あることをきっかけに母の無実を信じた彼女はポワロに16年前の真実を見つけることを依頼してきた。16年も前に起こり、犯人は誰から見ても明らかだとされたこの事件の真実をポワロは推理できるのか?


    あまり有名な作品ではないですがミステリー好きの人にはクリスティーの最高傑作にあげる人も少なくない評価の高い作品です。
    この作品のすごいところの一つは推理のための重要なセリフがほんとに大きく何度も出てくるところでしょうか。事件の解説を聞くとこのセリフからこんなことが導けたのかとすごい驚かされます。
    ミステリー好きなら必読の一冊だと思うのでぜひ読んでみて下さい。
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    投稿日:2014.06.14

ブクログレビュー

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  • tabiee

    tabiee

    うーん、いろんなとこで「傑作!」と言われてたけど、そこまで響かず…。ポアロの過去の殺人の検証モノ。5人の容疑者の聴き取り、そして彼らの独白手記からの真相開陳、という構成は変化に富んでグイグイ読める。ただ最後の展開があっけなかった。(新装版は読みやすくて良い!)続きを読む

    投稿日:2024.05.19

  • kaz

    kaz

    期待以上に面白いミステリー作品でした。
    過去に起こった殺人事件を捜査することになったポアロ。容疑者は5人。
    其々の供述から、パズルのようにバラバラになった真実への道を探究する道筋が面白い。
    タイトルの、容疑者を豚に喩えているのが、よくわかりませんでしたが、英国的な感覚なのでしょうか。
    ポアロシリーズでも上位に上げたくなる名作ではないでしょうか。
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    投稿日:2024.05.08

  • Moyu

    Moyu

    依頼を受けて過去の事件の真相をポアロが解明する話。とても面白かった。
    事件に関わりのあった人たちの証言からポアロが推理していくんだけど結末がすごい(毎回すごい)

    それぞれの証言から言葉や状況の違和感に気付き推理していく…の最後。いい意味で振り回された。

    かなり集中して読んでたからか電車乗ってる時間もあっという間だった。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.21

  • best2625

    best2625

    20年以上ご無沙汰していたクリスティー作品。
    「さすがクリスティー!他にもこんな凄い作品を書いていたのか!」
    「読書好きで良かった!読んで良かった!」
    というのが読了直後の素直な感想です。
    ここでは、ミステリー云々に関する評価・感想ではなく、主に「読書好きで良かった!読んで良かった!」と感じた理由について述べていきます。

    先ず、『アガサ・クリスティー完全攻略[決定版]:霜月蒼』(以下、『決定版』)を読んでいなければ、本書を手に取ることは恐らくなかったと思います。
    クリスティーの作品は、一般的に名作と言われている『そして誰もいなくなった』,『アクロイド殺し』等々は網羅したので、新たな作品に手を伸ばすつもりは正直に言ってありませんでした。
    しかし、e-honの新聞の書評コーナー(だったかな?)で『決定版』を見かけたことで「クリスティーで読むべき作品は他にないか?」という気持ちが沸き上がり、『決定版』を購入して読んだところ、本書の評価が高く(全作品中2位)、また霜月蒼さんのコメントも読書欲をそそる内容であったことが大きな要因となりました。
    *その中に、???となる一文「・・・私はジャスミンの香りや・・・・を体感したのである。」が【2023年8月15日読了】

    次に、『透明な夜の香り:千早茜』千早茜さんの長編作品は初めて読んだのですが、直木賞作家の実力どおり、作品名と内容は勿論のこと、文章・文体からも香りがする感覚に捕らわれ、とても魅了されました。読書によるこのような経験は初めてかもしれません。
    とりわけ、「香りは残るんだよね、ずっと。記憶の中で、永遠に。みんな忘れていくけれど」という言葉は、印象に残りました。【2024年1月12日読了】

    ようやく本書との繋がりの説明になります。
    先に書いたように、ミステリー云々・トリック云々については述べませんが、真相を披露する際の、ポアロの「ジャスミンの香りによって、氏の記憶がたちまち甦りました。人間というのは、思ったよりも匂いに影響されやすいのですよ。」の文章を読んだときには、それこそ鳥肌が立ちました。
    僅か2週間ほど前に読んだ『透明な夜の香り』(単行本は2020年4月刊行)で最も印象に残った言葉と同じ内容が、20数年ぶりに読んだクリスティーの本書(1942年刊行)で、それも真相解明の重要な手掛かりの一つとして書かれているとは!

    このような体験が出来たのも、
    1.読書好きであった
    2.クリスティーの作品を読んでいた
    3.e-honを利用していた
    (本屋さんの在庫にない作品は、ehonで注文⇒本屋さんの店頭で購入)
    4.『アガサ・クリスティー完全攻略[決定版]:霜月蒼』を読んだ
    5.『透明な夜の香り:千早茜』を読んだ
    6.『五匹の子豚』を読んだ

    からで、これからも読書は続けようと改めて強く思いました。
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    投稿日:2024.01.30

  • ゆうこ

    ゆうこ

    私はポアロ

    会社で不正事件が発覚

    毎日関係者に聴き取りを行い
    証言を突き合わせると辻褄が合わない

    誰かが嘘をついている
    でも、それは誰だ

    何が真実で何が嘘なのか
    関係者が隠そうとしている真実は何だ

    ↑というのは私の話で
    これを聞いた友人が貸してくれた本

    まさに私はこの本のポアロだった

    続きを読む

    投稿日:2024.01.13

  • ピザまん

    ピザまん

    このレビューはネタバレを含みます

    16年前の母の無実を証明して欲しい。と依頼されるポアロ。
    物的証拠は何も無い。16年前の裁判の弁護士、検察官の話を聞き、当時の関係者5人からそれぞれに事件の話を聞く。そして思い出せる限り詳しく手紙に書いてもらう。
    一つの事件を何度もなぞっているだけのようで、関係者それぞれの知っていること、印象、思いが加わり少しづつ事件の見え方に違いがでる。
    そして、一気にポアロの灰色の脳細胞が事件の真相を明らかにする。誰かがフッと耳にしたこと、誰かが何気なく見ていたことが、ポアロにより真実への大事な手がかりと気付かされる。
    犯人は16年間、ずっとこの事件に囚われていた事も印象的だった
    やっぱり面白い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.15

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