【感想】ダンタリアンの書架4

三雲岳斗 / 角川スニーカー文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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6
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  • ダリアンがコミカルな巻でした

    相変わらず冴えてます。3巻で登場した恋多き男アルマンも再登場です。愛すべきアホですね。話もバラエティに富んできました。幻曲は原書の話ではありませんし、アルマンは生きたり死んだり忙しい。
    楽しいですね

    内容を忘れがちになるので、短編ごとのイントロを作成して備忘録にします。一応ネタバレはないですが、初見の人はこれより下の文章は読まない方が良いでしょう
    第一話 「間隙の書」 ヒューイとダンタリアンは本を探して女子校にやってきた。女子校で殺人が起きる。殺人者が幻書を持っているのではないか・・・
    第二話 「幻曲」 2人はある日バイオリン奏者にであう。彼の女性は幻曲と言われる曲を弾くというのだ。さっそく出かけた2人は、なぜか襲われて・・・
    第三話 「連理の書」  アルマンが幻書を手に入れた。男女でつがいとなる書を持つと、永遠の伴侶となれるというのだ。美人の許嫁に鼻の下を伸ばすアルマンだが・・・
    第四話 「調香師」 2人は有名調香師と友人になる。幻書によって才能が開花し、自由自在に香水を作る事が出来るのだ。彼女の会社をマフィアが襲撃してきた。彼らの様子は明らかにおかしい・・・
    第五話 「幻書泥棒」 ハルとフランは護衛として城に雇われた。城主の娘の命が幻書にまつわる怪人に脅かされているというのだ。簡単に片づくかと思われた事件は思わぬ展開を見せる。幻書泥棒とは・・・
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    投稿日:2013.10.23

ブクログレビュー

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  • shifu0523

    shifu0523

    【収録作品】第一話 「間隙の書」/第二話 「幻曲」/第三話 「連理の書」/断章一 「催眠の書」/第四話 「調香師」/断章二 「屋敷妖精の受難」/第五話 「幻書泥棒」

    投稿日:2013.01.16

  • やお

    やお

    “ダリアンは不愉快そうに顔をしかめて、
    「この女は、生きたまま腹を裂かれて殺された、というのですか」
    「ああ。彼女の死因に不自然なところは何もないよ。これは普通の人間の犯行だ」
    ヒューイが素っ気なく説明する。それを聞いて憤慨の表情を浮かべたのはジェシカだった。
    「普通の人間の犯行……!?これがまともな人間のやることだっていうの!?」
    感情的になって詰め寄ってくるジェシカに、ヒューイは優しく微笑んで、どこか寂しげな口調でぼそりと告げた。
    「犯人の精神状態がまともかどうかは僕には判断がつかないな。戦場では、これよりも悲惨な死体をいくつも見たよ」
    ジェシカは一瞬、驚いたように動きを止め、
    「……あなた、兵士なの?」
    「まさか」
    ヒューイは、軽く両腕を広げて微笑んだ。
    ジェシカは無言で、彼の横顔を見つめた。いかにも育ちの良さそうな貴族風の青年が見せた思いがけない一面に、戸惑っている表情だった。
    そんなジェシカの反応を、黒衣の少女が面白くなさそうに横目で睨み、
    「普通ではないのは、死因以外のところなのです」
    抑揚の乏しい声でそう言った。”[P.23]

    「調香師」が一番良かった。挿絵の表情が素敵で泣きそう。

    “「人を見た目で判断するから、そのような目に遭うのです」
    アルマンは弱々しく肩を落とし、ひどく真剣な顔でぶつぶつと呟き始めた。
    「ええ、ええ。そのとおりですよ。これからは慎ましやかで清楚な女性はやめにして、明るく活動的な女性を探すことにします。あと、そうだな、もう少し髪が長いほうが好みだな。ついでに胸も大きいほうが……」
    そんなアルマンの様子を眺めて、ヒューイが呆れたように溜息をついた。
    「あいつ、まったく懲りてないな」
    ダリアンもやる気をなくしたように頷き、
    「やつほどの大馬鹿は、どうやら死んでも治らないらしいのです」
    「ああ、そうらしい」
    ヒューイはそう言って愉快そうに笑った。そんな彼の横顔を見つめて、ダリアンは、不意に泣き出す寸前のような寂しげな微笑を浮かべた。
    「死が二人を分つまで……ですか」
    「え?」
    「なんでもないのです」
    ヒューイが振り返ったときには、ダリアンの儚げな微笑は幻のように消え去っていた。
    彼女の艶やかな黒髪が、柔らかな月明かりに照らされてきらきらと輝いた。”[P.167]
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    投稿日:2012.06.06

  • 山形隆

    山形隆

    読了。個人的には調香師が好きでした。調香師を扱った作品を読むのは2作目、1作目は内田康夫先生の「幻香」。香りというものを言葉にするのすごいと思う。

    投稿日:2012.03.12

  • 事務員H

    事務員H

    第4巻を読破。

    「間隙の書」は使い方次第では便利じゃないかな、と思った。
    荷物かさ張らなくなるだろうし、布団の圧縮にも使えない? とか。
    こんな風な幻書の有効活用できれば平和なのになあ。


    そして、巻数を増すごとにヒューイの謎が増えていく――ような気が。
    前回の巻でちょっと第三者的視点で語られたヒューイ像も、どっかとらえどころがなさそうな感じに見えたし。
    はっ! 本の知識もかなりあるよね!!


    合間に入っているショートストーリー2本もおもしろかった。
    本編がアレな感じなので、屋敷妖精さんのお話はクスリとなりました。
    あとヒューイの後輩、アルマンのお話も。


    まったく懲りない男なのです(笑)
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    投稿日:2011.09.11

  • rant

    rant

    このレビューはネタバレを含みます

    屋敷妖精が住み着いてくれないかな。
    屋敷じゃないからだめかな。
    ・・・まあ、その程度。
    催眠の書ももう少し人畜無害であれば究極のニート
    になれるのでいいのだが。

    自宅警備員への道は険しいなぁ。。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2010.09.03

  • 柊龍司

    柊龍司

    幻書泥棒を主人公として一冊お願いしたいですね。幻書を巡る群像劇になってきて最終的に上中下巻の長編で完結とかどうでしょう。

    投稿日:2010.05.25

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