【感想】サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

河野裕, 椎名優 / 角川スニーカー文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
10
9
2
0
0
  • ボーイミーツガール

    この物語は超能力を使い、ちょっとした謎を解決したり、家族について悩んだりします。
    でもシリーズを通して描かれるのはボーイミーツガールの物語でした。

    投稿日:2013.09.25

  • 最後まで世界観を壊さず筋を通し切った胆力に拍手

    最後まで世界観を壊さず筋を通し切った事に拍手。
    人の心の内面世界を中心に進められる物語の場合、読者の共感を得る為に弱さや汚さを隠さずに表現する手法が最もオーソドックスなのだと思いますが、本作の様に敢えて強さや綺麗さと言った偽善的表現を前面に出し、弱さ汚さを偽悪的に留めるといった、ともすれば読者の違和感や反感を買いかねない作風を押し切るということは、非常に胆力の要る事なのだと思います。
    しかし、そのお蔭で非常に澄んだ印象を崩すことなく読み切ることが出来ました。
    自分に合う合わないは別にして大変心に残る作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.03

ブクログレビュー

"powered by"

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    文語口語違いの問題かもしれないが「てよだわ言葉」に違和感を感じるし
    難易度でというなら濃淡度とか高低度とかいうべきでないかとか
    どおでも良いことを思うくらいことばにこだわっている感じの文章と
    当たり前で無垢な願いが、彼の本質だ。
    サクラダリセット。聖なる再生。正しい方法での、世界の改変。
    を衒い韜晦なく実行しようとするだけでなくしてしまうという内容が
    奇妙な「透明な」味わいという名前の味である
    作品全体を通してみると「マンガの(重要)『封神演義』みたいな」ファンタジーバトル小説なのだが
    そうでない変なところに入っているという異で
    『円環少女』などと同じく中高生向け娯楽小説であるライトノベルという場だからこその
    まこと貴重な作品である
    続きを読む

    投稿日:2018.12.08

  • ka

    ka

    このレビューはネタバレを含みます

    サクラダリセット。即ち聖なる再生。浅井ケイたちの住む咲良田にとって、能力は必要なものなのか。かたやケイは能力のある咲良田を望み、かたや浦地は能力のある咲良田を否定する。その意見を持つ二人の考えは全くかけ離れているように見えて、実はとても似通っている。正しさとは、真実とは。咲良田に存在する能力を巡る論争は現実世界に生きる私たちと決してかけ離れた話ではないように思える。例えば、カルネアデスの板のように、気が遠くなるほど正しさが分からない問題を私たちは抱えている。それと同じなのだ。サクラダリセットは、そんなことをメッセージとして私たちに伝えているように思える。殆ど祈りのような能力がもたらす、物理科学を簡単に超えるような恩恵、あるいは脅威。それが人間の感情と上手く結びついている。私たちは、今一度考えてみる必要性があるのかもしれない。サクラダリセットと同じように、この現実世界と私たちの関係性について。そうすれば、この世界で不可能なことが、あるいは可能になるのかもしれない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.05.27

  • castlekey

    castlekey

    完結編。
    透明感のある雰囲気、文章は相変わらず素敵です。

    しかし、シリーズの最終巻、完結編ということで、なにかと複雑、というかなんというか。

    話としてはひたすらに、共依存な三角関係というか、互いに互いを思いあうがゆえにすれ違うというか、つきつめるとシンプルではあるんですが。
    良くも悪くもライトノベルっぽい冗長な語り口になってしまったのはちょっと残念。
    続きを読む

    投稿日:2016.08.02

  • kaaazunoko

    kaaazunoko

    シリーズ完結。数々の伏線がきれいに消化かされてすごかったです。ケイが、時間の巻き戻った春埼に記憶を思い出させるために起こした行動で、泣いてしまいました。名前の由来とか、わざわざ相麻と話をしたりとか。初めてケイが泣くのは春埼のためなんですね…。みんなの能力がうまいこと組わせて使われてて気持ちよかったです。問題が必ずしもきれいに解決したわけではないけれど、そこがまたいいのだと思います。みんなでこれから、咲良田をよりよくしていくのでしょう。
    相麻とケイ、春埼の関係も、なんとかなってよかった。
    小説の最後の文章、わけもわからず涙が出ました。スケールの大きな話でしたが、結局は、二人の女の子と一人の男の子の物語だったんだなと思いました。
    春埼がリセットした間の耳目ことを思い出して、ケイに語るシーンは、すごく、よかったです…回りくどくて不器用で素直じゃなくてややこしい二人がしあわせになってよかった。春埼とケイの成長があたたかったです。これから相麻がしあわせになれますように。
    続きを読む

    投稿日:2015.11.23

  • ダン・トーマス

    ダン・トーマス

    初の二人表紙にテンションあがったな~。

    因みに自分的音声イメージ
    津島…大川透 ケイ…福山潤、入野自由、豊永利行、櫻井孝宏、千葉進歩、保志(ブレラ風)宮野(梶葉風) 春埼…花澤香菜 宇川…渡辺明乃 チルチル…続きを読む

    投稿日:2015.05.01

  • たこ

    たこ

    このレビューはネタバレを含みます

    ついに最終巻。一気に読み終えてしまった。

    今までに出てきたキャラクターがみんな出てきて、そのキャラクターたちの能力を組み合わせて使ったりして、ハッピーエンド。
    どうやって能力を忘れさせないようにするのかと思ったらまさかの盲点。
    完全なハッピーエンドとはいえない部分もあるにはあるけど、面白かった。

    ベイビー、グッドモーニングもそのうち読んでみよう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2013.11.17

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。