【感想】サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

河野裕, 椎名優 / 角川スニーカー文庫
(66件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
16
20
16
4
0
  • はまりますよ

    乙一さんが帯を書かれていたのと、椎名優さんの描く春埼がかわいらしくて書店で手にした本。
    不思議な超能力に目覚める咲良田で起きた事件を超能力で解決していきます。
    超能力は万能なものではなく癖のある能力ばかり。

    あなたはどの登場人物が好きになるのか?
    優しい文体で時々読み返したくなり私は買い直しています。
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    投稿日:2013.09.26

  • 青春グラフィティとして秀逸

    特別な能力を持っているとはいえ、主人公たちは高校生。
    大いなる決意や野望を語っても、やっぱりどこか浅く感じました。
    けど、自分たちが今まで経験したことを基に導き出した答えに必死に向き合い行動する姿はとても眩しかった。
    これぞ青春。
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    投稿日:2015.10.22

  • ラストで逆転!

    なんというか、主人公を筆頭に登場人物がスカした感じで、テンションも低いし、言葉も抽象的で分かりづらいし、物語も見えづらいし、あまり好きではないなぁ、と思いながら読んでました。
    しかし、終わりよければすべてよし、ではないけど、最後は「おおっ」と思わず歓声を上げてしまう伏線の回収で、作者のキャラに対するスタンスも見えて、結構良い読了感でした。
    続巻を買おうかと思う作品でした。時間跳躍という好きなテーマ故の贔屓目かなぁ・・
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    投稿日:2013.12.13

  • 能力バトルはバランスが難しいですね。

     異能を使う人たちの物語です。
     雰囲気はよいのですが、時間をリセットする能力のせいでストーリーが複雑になり、あまり集中できませんでした。

     時間をリセットすると、その能力よりも強い能力者以外は記憶を喪失します。したがって、その時点で各キャラクターの体験には差が出てきます。
     1回目のリセットはついて行けましたが、2回目のリセットで、私の頭の中で作っていた『各キャラクターが覚えていること、いないことのリスト』が崩壊してしまい、それ以降は読むのが大変でした。
     また、何が起こっても能力で何とかなるだろうと意識してしまい、どうしても伏線が面白くなくなってしまうのが残念でした。
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    投稿日:2014.03.27

  • 新しい!?超能力青春ミステリー

    その町でしか存在し得ない超能力を使って、「奉仕クラブ」で依頼を解決していく主人公浅井ケイとヒロイン春埼美空の物語。
    超能力は、物語全体のバックグランドであり、重要なファクターですが、ストーリー展開自体は、ヒロイン春埼の「リセット」の能力を用いた時間遡行ものになっています。

    超能力には強度と制限などが設定されており、安易に能力の濫用で解決するような事もありません。
    きちんと物語内のルールに則った上で能力を登場させ、それにミステリー、青春を織り交ぜているので面白くないわけがありません。
    やや主人公が高校生にしては大人びすぎているし、能力は別として頭の作りがチートな気もしますが、絶対記憶能力の保持者ってことで、頭も異常に良いと思って納得しましょう。

    ラノベのレーベルと可愛い絵でこの作品を避けるのはとてももったいないです!
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    投稿日:2015.10.29

ブクログレビュー

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  • 水月

    水月

    このレビューはネタバレを含みます

    いつまでも好きな作品。
    浅井ケイが後悔を重ねながら、最善を選ぼうと足掻く始まりであり、長い長い伝言が伝わった瞬間なのでやっぱり感慨深い。
    野々尾さんとの優しい言葉の議論や非通知くんとの透明な言葉で会話するシーンにちゃんと温度があって素敵。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.02.25

  • 原田孝之

    原田孝之

    河野裕先生作「サクラダリセット」。超能力者が集まる咲良田町で繰り広げられる、ヒューマンドラマをメインとした作品は、全体を通して透明感が漂っており、苦しさすら覚える薄さです。空気が薄い、とはこのようなことなのか、と思うような読後感でした。

    何が面白いのか、と問われると難しいのですが、私が良かったと思えるのは主人公の感性と能力の合致です。主人公は「絶対に忘れない」という能力を保持しており、パートナーの「リセット能力者」と協力して、未来の記憶を持ったまま事件を解決するという展開になっています。

    この能力、一見優秀っぽいですが、私はもっとも不必要な力だと思います。人間は忘却の生き物ですが、それは覚えられないのではなく、すべてを覚えておくと逆に不都合だからです。嫌な記憶は、楽しい記憶より残りやすい。聞いたことがあると思いますが、主人公は永遠につらい記憶にさいなまれ続けていて、どこか達観したような感性を持つに至った。そんな風に想像してしまいます。

    そこまで考えて読むと、針が降り切れてしまって何も感じない心。それでも、端々に諦めきれないという未練が滲んでいる。この二つを感じるたび、切なくなってきます。傑作、とまでは言えないのかもしれませんが、最高級とは言い切れるぐらいの作品です。古いからって、敬遠せずに読んでほしいです。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.19

  • MoonCat

    MoonCat

    本作の著者の本は他の本も一通り読んでいますが、箱庭物(という表現が正しいのかわかりませんが)のように、限られた空間での世界観やその中で起きる出来事をすごく丁寧に描写される方だなと思います。
    このシリーズはタイムリープを繰り返して少年が理想とする世界を手に入れるというのが大きなテーマだと思っていますが、初巻の本作は一番それが色濃く出ていると思います。浅井ケイの願いがキレイで読んでいて何度でも読み返したくなる作品です。続きを読む

    投稿日:2021.07.17

  • 端淵縁

    端淵縁

    サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)

    投稿日:2019.07.16

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    『タイムリープ』のような時間SFが題材の乙一作品風青春ミステリ
    現時点では『六番目の小夜子』より余程上なので今後に期待

    投稿日:2019.01.12

  • memo

    memo

    ラノベだっていううがった見方をしてみれば、うまく書けている部類に入ると思う/ しかし平坦な文体で、読んでて冷めてくる/ 暗い/ 主人公がスカしすぎ/ あといかにもオチのために配置しましたってキャラと能力があざとい/ 構成が出来すぎてるだろ、と/ 本当に最後の最後の、オチのあとのシーンでなんとか救われたかなと思う続きを読む

    投稿日:2018.10.08

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