【感想】天使の屍

貫井徳郎 / 角川文庫
(98件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
5
24
44
17
2
  • 浅くて狭い世界 14歳

    薬物を投与された状態で連続自殺が起こっていく。いじめなのか、他殺なのか。子供たちに聞いても謎は深まるばかり。
    「今更聞いたってどうするんですか、死んでも知られたくないことだってあるんです。」
    思い返すと自分にもそう言う時代があったんだと懐かしい。中学生と言う小学生から上がったばかりの中途半端な年齢で、小学生まで許されなかったことがだんだんと解放されて、社会の中へもがいていく。中には悪に手を染めたり誘われたり。それに気づかなかったのは親の責任なのか誰の責任なのかと自問自答しながらも息子の死について追っていく父親。そのもがいていく社会が親と同じ社会ではなく、あくまでも中学生の世界だった。続きを読む

    投稿日:2015.08.28

  • 悔しい

    2005年5月14日読了。この話はとりあえず悔しかった。悔しい思いで頭の中がいっぱいになった。何度も何度も「ほんまにあほやな、もうちょっと落ち着いて周り見ようよ」と思ってしまうぐらい。「最近の中学生は何を考えているのかわからない」とよく聞くが、それを如実に表したような作品だった。続きを読む

    投稿日:2015.01.27

  • 子供の論理

    現在の中学生にも当てはまる題材であり、ミステリー小説としても良く出来ていると思う。
    しかし、次々と自分の命を絶つことで目的を達成しようとする「子供の論理」は理解出来ない。
    それは私の世代との違いなのだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.05

  • えー?そんな理由で…

    14才の子供たちが次々と高所から身を投げるさまはぞっとするが、私には納得いかない結末。
    でも、予想外ではあったので、星4つつけました。

    投稿日:2015.08.04

ブクログレビュー

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  • ひろっし

    ひろっし

    2度目の読破、3.5つけたい。
    真相への驚きはさほどないがぐいぐい引き寄せる謎と読み込ませる文がすごい。また、父親、中学生双方の思いも辛辣に実直に書いてあり、初めてみた時以上にこの心情描出に圧倒させられた。続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • あきら

    あきら

    久しぶりの貫井作品。最後は希望というか何とかいうか・・まあ、うまく纏まっているかなぁという印象はあるものの、最初期の作品だからか今と比べるとやはり見劣りする部分はある。まあそれは作家として着実に力を付けてきているという証だ。続きを読む

    投稿日:2023.11.24

  • さちよ

    さちよ

    親の前ではいい子でも、子どもは親の知らないところで悪いことをしてるし、子どもは子どもの世界での論理があるんだよなぁと改めて思った。子どもたちが危険な誘惑にのらないようにするにはどうすればよかったのだろうか…続きを読む

    投稿日:2023.02.10

  • ponまま

    ponまま

    結構後半にいかなきゃ物語の動きがなくて
    途中ちょっと退屈だった

    後半からは真相が知りたくて駆け足で読了だったけど

    うーん
    主人公の青木父が私はあまり理解できなかったなぁ

    私も大学生の息子がいるのできっと青木父とは同年代だと思われるんだけど

    ジェネレーションギャップに悩むところは、
    やっぱりその当時の親には共感されるかもしれないけど
    続きを読む

    投稿日:2022.11.21

  • okan153

    okan153

    このレビューはネタバレを含みます

    息子の突然の自殺。真相を探ろうとしているうちに友人たちが次々に自殺。
    最初から引き込まれ展開もどんどん進むので飽きなく最後まで読めた。
    ライバルの成績を落とす為にlsdに裏ビデオ撮影、販売までするとは全く予想出来なかった。そこまでするのか、と思ったけど競争社会で生き残らなくてはとの思いに駆られた視野も狭い中学生ならそこまで思い詰めるのかも。
    現代だからlsdなどの犯罪も私が思うより手短なのかもしれない。
    証拠隠滅と復讐の為の殺人を隠す為の自殺にも驚き。
    彼らの切羽詰まった思いからの覚悟に胸が苦しくなった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.07.22

  • tomo

    tomo

    中学2年生の息子「優馬」が、ある日突然、何の前触れもなく自殺してしまう。原因に心当たりがない父親の「青木」は、悲しみに暮れながらも、理由を知るため動き始める。

    初っ端から優馬が自殺してしまうのが衝撃。少しいつもと様子が違うだけだったのに、まさか自殺してしまうなんて。ムニエルどうするのよ。親としては、考えたくもないできごと。本当の理由を知りたいという動機がなかったら、青木もずっと動けなくなったんじゃないだろうか。

    自殺は優馬だけで終わらず、続いてしまう。同じくらいの子がいるので、読んでいて気が滅入ってしまった。途中、なかなか読み進められなかったくらい。

    最後に判明する真相には驚かされた。そんなことあり得るの!?
    でも何だか、そういうことが起こっても今の時代ならあり得るかもと思ってしまった。
    物語としてはとても面白かったけれど、こんなこと実際には起きないでね、と思った。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.07

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