【感想】棺姫のチャイカI

基本に立ち返った剣と魔法のファンタジー　祝アニメ化！

男女兄弟＋娘一人・・・アニメにもなった同作者の初シリーズ物のスクラップド・プリンセスを連想してしまいますが・・・それであってます（笑）
妹がちょっとヤンデレだったり、ヒロインの謎の話し方をするなど現代…風にアレンジ？されていますけど、直前にアニメになってたアウトブレイク・カンパニーよりずっとシリアス寄り。
戦闘も多めで残酷描写もありのブラック榊先生です。
ハーレム要素とか、そういう現代物系のラノベっぽさは無いので、そういうのが苦手な方も安心して読めます。

もうすぐアニメも始まるので、どんなふうになるか期待して待ってます続きを読む

アニメ版との違いも書いておきます

どういうわけか、「七本腕のジェシカ」という全く別の作品と勘違いしていて、アレをアニメ化なんてなんて難しい事を・・・と思っていました。第一話を見たら全然別物だと分かって、しかもエンタテインメント性も高く…、原作を読んでみる事にしました。筆者の作品は「スクラップド・プリンセス」「ストレイト・ジャケット」は読了済みで、「君の居た昨日、僕の見る明日」「CODE-E 遥かなる囁き」「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者」は単巻のみ読んでいます。

本作品は、魔王が倒されて平和になった世界で、引きこもりになってしまった戦闘用改造人間的な主人公が、チャイカと出会う事で話が動き出します。当面は、チャイカの捜し物を三人で旅をしながら集めていくんだろうという感じで、ストーリーはシンプルです。キャラクターが面白いので、キャラクター小説でアクションを楽しむ感じでしょうか。

主人公の戦闘能力はなかなか良いし、自称「妹」のピントの外れた兄への溺愛ぶりが面白いです。チャイカの微妙なぼけっぷりも楽しい。アクションは作者の真骨頂でとても良いです。最初から強いので成長を描くような感じでもないですが、妹の無慈悲な襲撃や潜入アクションがあって、最後の戦闘も面白い。

アニメを見てから原作を読んでみましたが、細かいところで色々改変がありました。で、うまく改変してあると思います。文章ではおもしろいけど、映像で伝わりにくいところはばっさりカットしてあったり、妹の登場シーンを画像的に映えるように順番を入れ替えてあったり。チャイカのたどたどしい感じの理由は小説を読んだ方がわかりやすいですが、あの凄い眉のインパクトはアニメが上と、両方過不足のないＡランクという珍しいパターンだとおもいます。

ああ、東京レイヴンズがこういうアニメ化されてたらな・・・続きを読む

チャイカのお財布が心配です。

戦争が終わって、仕事の無くなった乱破師の兄妹が、チャイカと出会った第1巻。
やる気なし主人公、でも実は･･･なラノベの王道行ってます。まだまだ導入で、きっとこれからもっと面白くなるのでしょう･･･！
…チャイカにたかる兄妹･･･チャイカのお財布が心配です。続きを読む