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金城一紀 / 角川文庫 (171件のレビュー)
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総合評価:
moga
10
なんか楽しそう!!
ゾンビーズの連中の第2弾。でも「レボ」より前の話です。キャラクターも出来上がっているので、安心かつ気持ちよく、痛快に読めます(レボを先に読むことをおススメします)。ベタなストレート(所々に内角高めの…きわどいところも・・・)でも、これだけ正面をきって投げれば、ハートは必ず伝わるでしょう。 特に昭和30年台後半から40年台を小中学生で過ごしたおっさん達は、鈴木一のクライマックスにロッキーのテーマか燃えよドラゴンが頭のなかに渦巻くハズ!! でも、最高!最強!!のキャラは”山下”だと思います。彼の「なんか楽しそう!」とか「楽しかった!!」ってセリフ。青春時代に本当に持ちたかった?気持ちだよなぁ。続きを読む
投稿日:2015.06.15
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6
おっさんと高校生のひと夏の青春
ダメダメなおっさんと腕っ節の強い高校生が主人公という珍しい設定の小説。普通教職でもない限り接点のない親子ほどの二人が師弟の関係を結びます。もちろん師→高校生、弟→おっさんです。はじめは反撥し合いながら…喧嘩の特訓をする二人だけどだんだんに心を通わせていく過程がいい。高校生・スンシンの切ないバックグラウンドがまたいいのですよ。映画化もされています。 内容からラノベっぽい印象をもたれる方も多いかもしれませんが、直木賞をとっている作家さんでもあるので作風はそれなりにしっかりしていて文芸読みさんにも満足できるレベルかと思います。 ちなみにこの作品はゾンビーズ・シリーズの第二作目ですがこれ単品としても楽しめ、またシリーズ作の中でも一番面白いと思います。ゾンビーズ・シリーズは「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」「SPEED」「レヴォリューションNo.0」の順、この四作で完結しています。お騒がせ高校生ゾンビーズが出てくるシリーズです。続きを読む
投稿日:2013.09.30
yakitori
5
47歳、オッサンのひと夏の冒険が始まる
真面目だけが取り柄で何よりも家族が大好きな私(鈴木)に突然降りかかった娘への暴力事件。命に代えても守りたかった娘の災難の元凶を前にして何も出来なかった私は、ある勘違いから知り合った高校生達からおかしな…提案を持ちかけられる。 ザ・ゾンビーズ第二弾。本作の主人公は47歳のサラリーマン。彼がゾンビーズと知り合って心も身体も鍛えられ変わって行く様がオッサン視点で語られます。師弟関係を結んでオッサンを鍛える事になったのがゾンビーズの武闘派・最強高校生のスンシン。とにかくカッコ良くてトレーニング毎に彼が語る一言一言が心に沁みる。本当にスンシンって高校生?と思うぐらい深みのあるキャラクターでいい味出してる。 話はクライマックスへ向けてオーソドックスな展開をみせるのですが、そこはそれゾンビーズ。お馴染みの登場人物達が暗躍し話を盛り上げてくれます。今回はあの最弱なヒキの山下がまさかの感動を最後に用意していてチョットうるっと来てしまった。 本作、単独で読んでもなんら問題はありませんが、出来れはゾンビーズのキャラがわかっていた方がより楽しめるので1作目から読んで貰いたい。いろんなものともリンクしているのでね。 続きを読む
投稿日:2015.03.13
akagi
3
自分を変える
娘に手を出された父親が、圧倒的な暴力をチラつかされて何も言えなくなってしまう。 しかし娘の為に立ち上がり、自分を鍛え上げて最後に相手に立ち向かう、というストーリーです。 主人公が少しずつ強くなっていく…様が大変爽快で、読んでいて気持ちいい。 この主人公が味わった理不尽さは、現実にもそこかしこで発生しているのだと思う。 ほとんどの大人は、少しずつ忘れていくけど。 金城一紀はじめて読んだけど、ほかにも読みたくなりました。続きを読む
投稿日:2014.11.05
ponzugohan
2
意志と行動とひと夏の時間が、人を変える
冒頭は重苦しい不条理な展開だが、直ぐにそれを覆されます。 主人公のおっちゃんが、ゆっくりと、でも加速度的に成長していく姿と、 それを支える少年たちのキャラクターと、言葉のやりとりはとても爽快で軽妙です…。 サクッと読めて、読了感もすがすがしい作品でした。続きを読む
投稿日:2014.08.18
タカス
1
爽快
笑えて、泣けて、読後爽快なこと。ここ3日間駅からの帰り道走ってます(笑)
投稿日:2013.09.26
"powered by"
つんどく
普通のおじさんが1ヶ月ちょっとの特訓でボクシングチャンピオンを倒そうなんて無理だよ。 でも、この小説が大好き。映画も大好き。 水色の夏空が似合うお話です。 読んでいて鈴木さんの人柄の良さがすご…く伝わってくるし、舜臣のぶっきらほうな優しさもすごく良い。親子でも歳の友達でもない、仲の良い親戚のおじさんと甥みたいな関係というか。夏が終わってほしくない、ずっと特訓してて欲しいくらい尊い。 これが青春小説じゃないならなんなのだろうか。 映画も文句なしの出来なので観てほしいです! (岡田准一が信じられないくらいカッコいい!) 続きを読む
投稿日:2024.05.04
♪
舜臣らの手によってみるみる成長するおっさん。 娘が殴られるまでなんの変化もない人生を送っていたおっさんがここまで変われるんだから、自分もまだまだこれからだなぁと。 男子学生たちとの掛け合いが良い。
投稿日:2024.03.23
粒谷@読者垢
この作品に触れたのは原作・実写化のどちらが先かは覚えていない。姉が高校の図書室から借りてきたのを読んで面白かったのを覚えてる。 (ミスチルの桜井和寿が歌詞の一部を寄稿してたのがまたカッコ良かった) …そして実写の堤真一と岡田准一のカッコ良さに心底震えた(最近また観たけど、岡田准一がまぁ美青年だ事!)。 私は本を一切読まない子供だったので、読書嫌いにならなかったのは姉と奥田英朗とこの作品のお陰なのだ。 鈴木さんは本当に善良な一般人で、事件や暴力とは無関係なお父さん。特に鈴木さんと瞬臣のやり取り、ずっと見ていたい程好き。ずっと特訓が続けばいいのに、なんて思ってしまった。 バスとの対決も実写のオリジナルかなと思っていたが、原作通りだった 笑 見ず知らずの高校生の提案に乗って急に一ヶ月半も有休取って喧嘩の特訓して勝とうなんてどんなミラクルだと思うし、相手の弱みを握っているとは言え報復が怖いと思ってしまった。 でもこういう青春モノにとても弱いのだ。 とにかくこの作品が好き。続きを読む
投稿日:2024.03.20
にお
強い男とは、ヒーローとは、娘の父親であることとは。 暴力をふるわれ、高校生の娘を傷つけられたさえない父親が、喧嘩の達人の高校生と、真っ当に戦うために特訓に明け暮れるひと夏の物語。 大怪我をした娘の…ために怒れなかった、戦ってやれなかった無力さを感じるおじさん。 誰だってそうなる。しょうがない。 でもそこで終わらなかった。おっさんが、喧嘩の特訓のために、ひと夏仕事を休むとき、同期の上司に語った娘への思いが、不器用でまっすぐでじんときた。 喧嘩の達人、舜臣との絆が深まっていくのもいい。 師匠と弟子の関係だけど、特訓のお礼にスニーカーを買ってあげるところ。この照れくさいやらなんやらで落ち着かない舜臣が、ちゃんと高校生なんだなぁってわかって愛おしい。 絶対口にはしないけれど、「男の子もほしかった」と、舜臣を見て思うおっさんもいい。 続きを読む
投稿日:2023.12.15
中村拓哉
4.7 話がシンプルで分かりやすいし、ハッピーエンドだから読後感も良い。 18年ぶりくらいに読んだけどやっぱり好きな作品だった。
投稿日:2023.12.11
tacom
このレビューはネタバレを含みます
面白かった。 冒頭の娘さんの痛々しいのは嫌だけど、 息子が出来たかのように夏休み特訓をするのも 最後に主人公おじさんが気合い見せるのも良かった。 ところでこれシリーズもの?なんですね。 前のやつ読んでたかな、、、
投稿日:2023.03.16
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