【感想】退出ゲーム

初野晴 / 角川文庫
(274件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
49
105
80
11
1
  • シリーズ第1弾

    廃部寸前の弱小吹奏楽部が普門館目指す青春小説と学園ミステリと二つを楽しめるハルチカシリーズ第一弾です。
    学園ミステリなのでびっくりするような大事件はおこりませんが、”??”という疑問をハルタとチカの迷コンビが解決していきます。そこにふたりのあこがれの草壁先生がからみ、ストーリーを盛り上げていきます。
    青春ものを楽しむには自分はちょっと歳を取り過ぎた。。。
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    投稿日:2015.10.03

  • 意外に重量級

    高校の文化部を舞台にしたミステリシリーズだが、いわゆるライトミステリを予想して読むと、意外な重量感に驚かされる。探偵役のハルチカコンビ以外のキャラが背負っている「過去」がどれも結構な重さなのだ。それを良い意味で「軽く」語り、笑えてちょっぴり泣ける青春ドラマに仕上げたのは、著者の技だと思う。
    初野晴を読むのは初めてだったが、もっと早くに読んでおくべきだった。
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    投稿日:2013.10.25

  • 青春+恋愛(?)+ミステリーの決定版。ハルチカシリーズ第一弾!

    弱小吹奏楽部のチカとハルタが活躍する連作短編集。
    日常に起こるミステリーを鮮やかに解決するハルタに痺れ、恋(?)に部活に煩悶するチカの一人ノリツッコミに爆笑し、そして事件をきっかけに徐々に仲間を増やし、吹奏楽の「甲子園」を目指す青春ストーリーに心を打たれる。青春・恋愛・ミステリーを一度に楽しめる贅沢な作品。
    現役の学生さんから、かつての学生(って大概そうか)まで、幅広く楽しめるエンターテイメント小説。オススメ。
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    投稿日:2013.10.15

  • ふわふわシフォンケーキかと思いきや、お腹にずしりと響くベリータルト!?

    ワトソン役が、恋に部活に爆走迷走花盛りの女子高校生・チカなら、ホームズ役は、チカの同級生で幼なじみの、純情したたか優男・ハルタだ。そして二人は、ともに吹奏楽部の顧問・草壁信二郞先生に片思い中で、いわば恋のライバル関係!
    初めての電子書籍は、軽くてサクサク読める短編集がいいと、選んだのがこの作品。実際、無駄なくテンポ良く楽しく読めたし、個性的で生き生きとしたキャラたちの掛け合いが面白かった。予想外のシリアスな顛末も、ラストは希望に繋がっていくから読後感も悪くない。笑えて、泣けて、ハッピーになれるなんて、星5つ!と言いたいところだが、肝腎の、チカとハルタが思いを寄せる草壁先生の魅力が自分には伝わってこなかったので、星1つマイナス。言いたくないが(ホントに全力で言いたくないが)、演劇部部長の名越の方がまだステキに思えた(残念なことに…)。そのうち、草壁先生が活躍するお話も読めることを期待。
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    投稿日:2013.11.24

  • 主人公(チカ)の残念な感じが好きです

    テンポが良くキャラが立っているので読みやすかったです。
    クロスキューブとエレファンツ・ブレスが気に入っていて、読み終った時優しい気持ちになれる本だと思います。
    次の刊からは三角関係に進展があると嬉しいです(^o^)続きを読む

    投稿日:2013.09.24

  • 読み手を選ばない傑作。

    「この作者は何もんだ?」というくらいに話の展開が上手かった。推理小説なのだが、コメディタッチでもあり、かと思えば深い人間ドラマも絡んできてまるまる飽きない一冊だった。

    続編があるようなのでそっちもぜひ読んでみたい。舞台は高校だが、決して読み手を選ばない傑作作品であり、短編集で読書初心者でも十分楽しめる作品だ。

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    投稿日:2017.09.02

ブクログレビュー

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  • さきのすけ

    さきのすけ

    謎を解いたスッキリ感をもう少し感じたかった。
    高校生活の中で起こる謎にしては、難しい知識が必要になる謎だった。
    あらすじから、もっと三角関係や恋愛の要素が大きいかと思っていたけれど、恋愛要素の割合は低かった。
    退出ゲームの設定がイマイチ理解仕切れずなままで読み終えてしまい不完全燃焼。
    最終のエレファンツ・ブレス、最後の最後を祈る気持ちで本を閉じた。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.14

  • きなこ

    きなこ

    このレビューはネタバレを含みます

    ハルチカシリーズの一作目。
    ここからシリーズ全て読みました。
    この本を読み始めたのが中学生の頃というのもあって、私もこんな高校生活を送りたい!と思いながら読んでいました。

    大人になった今でも時々繰り返し読み、あの頃と同じように楽しみながら読んでいます。
    高校生活、しかも部活が舞台のお話と聞くと、キラキラ青春!というイメージがありますが、それだけではない、私たちが見ている光の部分だけではなく、見えていない、または見ないようにしている影の部分も描いているところが、私は好きです。
    続刊が出てほしい…とずっと期待して待っています。

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    投稿日:2023.10.16

  • 甘いパンよりしょっぱいパン

    甘いパンよりしょっぱいパン

    このレビューはネタバレを含みます

    穂村千夏
    清水南高校一年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。

    上条春太
    清水南高校一年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。千夏との三角関係に悩んでいる。

    草壁信二郎
    清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。

    片桐圭介
    清水南高校二年生。吹奏楽部部長。

    成島美代子
    清水南高校一年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。

    名越俊也
    清水南高校一年生。廃部になった演劇部を復活させ部長を務めるり生徒会執行部にマークされているブラックリスト十傑の一人。

    藤間弥生子
    清水南高校一年生。演劇部の看板女優。

    マレン・セイ
    清水南高校一年生。中国系アメリカ人。サックスの名手だが演劇部所属。

    日野原秀一
    清水南高校二年生。生徒会長を務める。頭のてっぺんから爪先まで変人。

    萩本肇
    清水南高校二年生。発明部部長。ブラックリスト十傑の一人。

    萩本卓
    清水南高校一年生。発明部部員。肇の弟。ブラックリスト十傑の一人。


    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.05

  • みかん

    みかん

    吹奏楽部チカとハルタの話
    キャラクター小説寄り
    連作短編
    真相は妥当だが、推理はやや飛躍あり
    すぐ読めて、おもしろいが、
    ノリに合わない重い題材選びが気になる

    投稿日:2023.07.07

  • 雪だるま❄️

    雪だるま❄️

    正確に書くと星3.5。
    三角関係と書かれているが、最初の騒動はなんだったんだ?読み落としただけかもしれない。
    思ってたより展開があっさりしていた。
    そんなに部活のことは主じゃないと思っていたら、急に部活の話になって驚いた。続きを読む

    投稿日:2023.06.10

  • 雨束

    雨束

    常に爽やかな風が吹き抜けているような、青春の空気を高揚感と共に纏っている作品。
    正に理想とも言える青春がこの一冊の中に詰まっている。

    短編でさくさくと読みやすく、あっという間に読了してしまった。
    ルタとチカ、二人のユーモラスな掛け合いと信頼、そして競争心。幼馴染で、仲間で、好敵手。
    そんな存在が自分の学生時代にいたなら素敵だったろうなと思う。

    連作とのこと、早く続きが読みたくなった。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.11

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