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松岡圭祐 / 角川文庫 (15件のレビュー)
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総合評価:
あっくん
臨床心理士・岬美由紀が活躍する千里眼クラシックシリーズ第5弾!
前作で追い詰められた友里佐知子は、山手トンネル事件の犠牲者が集まる49日法要の場に姿を現す。参列者たちが隠し持っていたものがレアアースではないかとにらみ、法要の会場から出てくるトラックを待ち受けるが、…そこにあったものは全く思いもよらないものだった。 平穏な日々を取り戻した美由紀は、北朝鮮による拉致事件に絡むと思われる失踪者の父親から依頼を受ける。それは自衛隊時代に悔いの残る出動となった北朝鮮による不審船領海侵犯の際の拉致被害者ではないかと思われた。 一方、北朝鮮の総書記の息子が不法侵入した際に一緒にいた女性は、身分を偽り、韓国人臨床心理士として美由紀たちの臨床心理士会に職を得る。怪しいとにらんでいた美由紀だが、いろんな場面でふれあっていくうちにお互いの心情がわかり始める。 本作は派手な冒険活劇というよりも精神的な人とのつながり、あるいは岬美由紀が背負ってきたものといった背景が少しずつ解き明かされ、物語により奥行きをもたせている。特に、自衛隊自体の悔いの残る出動の件や北朝鮮工作員と思われる女性とのやりとりなどは、これまでの強い岬美由紀ではなく、人間としての弱いところや優しさなどがより丹念に描かれているようで好感が持てる。ラストに向けて優しい気持ちになれる、そんな展開もこれまでの千里眼シリーズとは一線を画している印象だ。続きを読む
投稿日:2013.11.04
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2006takahiro
山手トンネル事件を生き抜いた岬美由紀の前に再び姿を現した友里たち。その対決の末にメフィスト・コンサルティングが最も危険な存在だとマークしたのは、美由紀だった。そんな中、北朝鮮の支配者の息子が偽装旅券の…使用で身柄を拘束され、同行していた女性の発言が波紋を呼ぶ。美由紀が自衛隊時代に体験した北朝鮮ミグ機の迎撃と拉致事件との二転三転する結末を、息もつかせぬ展開で描いた。続きを読む
投稿日:2018.06.07
おにけん
このレビューはネタバレを含みます
シリーズ第5弾。友里佐知子との因縁の決着、美由紀と同程度の能力を持つ李秀卿との出会いと友情を深めていく話の内容。メフィストグループのリーダー格ダビデも登場するが、コミカルな登場の仕方に、ホントに全世界を裏で操る一派のか?と疑ってしまうほど。あと、美由紀が李秀卿とお酒を飲み比べて蒲生達にグダを巻くシーンは、深刻な話の流れが多かったこのシリーズらしくないコミカルな一面が見られた。そういった意味ではページ数が多いが内容としては楽しめた一作だった。続きも読んでいきたいと思う。
投稿日:2017.08.18
H
遂に自衛隊時代のエピソートが明らかになった。北朝鮮の工作員とのイデオロギーの争いも悪くはなかった。友里は本当に死んだのかな?
投稿日:2015.01.18
rickun
冒頭は、宿敵友里との決着と、阿諛子の脱獄。美由紀の自衛官時代のエピソード。そこに阿諛子を彷彿させる北朝鮮の人民省の活動員登場。嫌悪する美由紀。 北朝鮮との対決か?と思いきや、活動員とのイデオロギー論争…になりやや辟易したら、意外な展開へ。感動的なエピソードが満載の巻だった。続きを読む
投稿日:2013.08.10
aikido10
クラシックシリーズ5 岬美由紀の自衛隊時代の回想か、シリーズのこれ位で余り読みたく無くなった。シリーズ4では、大量殺戮で嫌気がさし、今回も自衛隊の話しなんて。 北朝鮮の人民思想省の活動員、との接触。北…朝鮮については、余り知らないな。こんな事も考えられるのか。続きを読む
投稿日:2013.07.13
りんご花
ダビデの濃さで友里の決戦とか美由紀の過去とか色々すぽーんと抜け落ちました。ああいう私は何でも知っているとか主人公にちょっかいをかけてくる年上に弱いので憎らしくもまた出てきてくれないかなと思ってしまいついつい読み進めてしまいました。ほんとは怖いひとなんだけどお父さんのような優しさもあり、さすが自称神様。今回は美由紀さんのカウンセリングをかなりの頻度でしてくれます、身体を張って。
投稿日:2013.05.12
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