【感想】小惑星探査機 はやぶさの大冒険BASIC

山根一眞 / マガジンハウス
(80件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
31
28
8
0
0
  • はやぶさの軌跡を忠実にリポート

    はやぶさに関わる関係者のインタビューを交えたノンフィクション。後書きに「中学生にわかりやすいように書いた」とあるように専門用語をかみ砕いて説明している。筆者がはやぶさ打ち上げから7年間追ってきているからこそわかる当時の開発者のインタビューや、当初金星の明るさほどといわれていたはやぶさの突入がなぜあそこまで光り輝いた理由が書かれている。その中でもウーメラ砂漠で山口カメラマンが撮影した見開きのカラー写真を見たとき川口PMの言葉を思い出した「「はやぶさ」、そうまでして君は…」続きを読む

    投稿日:2013.09.24

ブクログレビュー

"powered by"

  • Anony

    Anony

    感想
    宇宙の秘密を切り開く。先端科学だけでは到達できないフロンティア。人の汗と知恵が星の如く煌く。バトンは次の世代へ受け継がれていく。

    投稿日:2023.05.16

  • シミタカ

    シミタカ

    6月に無事地球帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」を一生を綴るドキュメント。

    宇宙開発関連の本は、ともすれば技術志向一辺倒の本になりがちで、それはそれで科学技術の先端に触れられるという意味では面白いのですが、いかんせんストーリー性が無かったりして「読み物」としての面白さは欠如しがちなもの。

    ところがこの本では、ノンフィクション作家の山根さんが書いていることもあって、非常に分かりやすく、ドキュメンタリーちっくに仕上がっています。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.24

  • ねぎま

    ねぎま

    はやぶさ2の帰還、サンプルリターン成功を受けて、10年前の感動を思い出し読了。著者は早期からはやぶさプロジェクトの取材を続け、ウーメラ砂漠での回収にも同行した数少ないジャーナリストのひとりでもあり、プロジェクト関係者へのインタビューも生き生きしており、筆に熱がこもる。

    はやぶさが満身創痍で帰還したことはよく知られていると思うけど、その背後にある次から次へと起こるトラブルに対応する研究者たちの創意工夫に尊敬とあこがれを強く感じる。最後のイオンエンジンクロス運用に代表される冗長系の役割が非常に興味深かった。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.21

  • ゆうだい

    ゆうだい

    タイミングとしては今更ですが(笑、上司のおすすめにて読了。
    「はやぶさ」がいくつものピンチを乗り越えて帰還したこと、日本のエンジニアリングの素晴らしさを示したこと、というくらいまでは知っていたけど、初めてちゃんと読みました。
    (私のような)素人向けに丁寧に書かれていて、かつ分量も抑えめで半日かからずに読めてしまうくらい。本の前後に入れられているイラスト・写真も綺麗でわかりやすかったです。

    1年ちょいぶりの読書再開にちょうど良い、ポジティブな1冊でした。

    ※ちなみに、ちょうど昨日、「はやぶさ2」がリュウグウに再着地してサンプルを採集したようで。下記は本著の著者による記事です。
    https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190720/dom1907200001-n1.html
    続きを読む

    投稿日:2019.07.21

  • jinma46

    jinma46

    本当に凄い業績です。この成功の裏にあった多くの困難と解決に向けた努力…。その一端に触れることのできる本です。何故だか泣けてきますね

    投稿日:2019.03.24

  • mikahayashi

    mikahayashi

    宇宙予算がアメリカの10分の1の日本が、月以外の星へ探査機を送り、星の物質を回収して地球へ戻ってきた!
    その間に起こる沢山のトラブルにも、「はやぶさ」自身が対処したり、管制室で考え出された奥の手プログラムを細々とした通信手段で送ったりして乗り越えた。
    アポロ13号では、搭乗している人間が動いてトラブルを解消して地球に帰還したけれど、「はやぶさ」は探査機。
    受信したプログラムを忠実に実行し、必死にカプセルを地球に届けようと、たった一人で宇宙をひた走る。
    思わず「はやぶさ君」と擬人化してしまう。

    私が「はやぶさ」を知ったのは、イトカワに着陸したときに転んだという報道で。
    通信が途絶えた状態でも、「はやぶさ」は体勢を立て直そうと、必死にエンジンの噴射を繰り返していたのです。
    そこから行方不明になりかけたり、イオンエンジンの不具合で地球帰還が絶望視されたりということもあったけれど、それについては全く知らず、カプセルが地球に帰ってきたという報道で、再び「はやぶさ」に注目するようになりました。
    この本を読んでいるうちに、「はやぶさ」は宇宙探査史上、アメリカやロシアにも勝る偉業を達成したことを知りました。

    お国の財政が厳しい中、宇宙開発への予算がどんどん縮小されていますが、「はやぶさ」の技術は世界中に誇れるもの。
    夢を育むものでもあります。
    「はやぶさ2号」が地球から旅立つ日が来ることを願っています。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.17

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。