【感想】太陽の坐る場所

辻村深月 / 文春文庫
(446件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
45
139
185
35
5
  • 先に読んだ方がいいです

    映画化されるのを知って読みましたが、これは映画を見る前に読んだ方が楽しめる作品だと思いました。

    先に映画の宣伝なんかを見てしまうと、この物語の醍醐味を味わうことができずもったいないです。

    登場人物たちが抱える欲望や闇の恐さに加え、ちょこちょこ盛り込まれている「?」な展開に翻弄されましたが、読み進めると「そういうことだったのか!」とすっきり。

    そろそろ映画公開でテレビでも扱われると思いますが、前知識なしで読みたい一冊です。
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    投稿日:2014.09.23

  • 最初から丁寧に読むことをオススメします

    一回読んだだけでは理解できず、すぐに慎重に読み返し合点がいきました。
    一回目では何気なく素通りしてしまった箇所が実は物語の軸となっていることが分かり衝撃でした。
    登場人物の名前、これを読み間違えると『?』の連続です。
    映画化されたと言うことですが、この名前のトリックがどうやって描かれているのか興味があります。
    登場人物の高校生だった過去から10年を経た現在が丁寧に語られており、それぞれの心理描写がとても生々しく心に刺さりました。
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    投稿日:2015.09.06

  • 自分の価値の確かめ方

    「東京」と「地元」,「有名」と「平凡」,高校卒業から10年の間に高校時代に築いていた自分の価値が変化する戸惑い,執着,恐れが良く描かれています。
    必ずしも全てに共感できませんが,良くあることなんだろうなぁと感じられます。

    他の方のレビューに書かれているように,読んでいるうちに感じた違和感があとで解消されるのですが,やはり途中で最初から振り返って確かめる必要がありますね。
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    投稿日:2015.09.23

ブクログレビュー

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  • あさ

    あさ

    私の本棚の著者登録者1位は辻村深月さんです。はやく全作品読んで、さらに再読したい作品がいくつもあるのに、現実は年に4〜5冊ペースですね(´._.`)時間が足りません。

    小さな世界で、もがく少年少女には誰もがフラッシュバックするものが大なり小なりあるのではないだろうか。

    宮下奈都さんのあとがきに、「辻村深月を読むのにいちばんいいのはいつなんだろう。」とある。私は今作を読んでも、鏡の孤城や凍りのくじらを読んでも、10代の時に出会いたかったと感じたが、宮下奈都さんは最後に、「答は、今、だ。辻村深月はいつも今読むのがいちばいい。ただし、覚悟を決めて。相当翻弄されるのは間違いないから。」と締めている。すごくしっくりきた。30代の私が今読んでも、しっかり辻村深月の文章に翻弄されている。改めて素敵な作家さんだなと思う。

    「自殺も、死者との邂逅も、ない。それでも胸をかき乱す物語が目の前に立ち現れてくる。覚えがありすぎて、目を伏せたくなるような思春期の少年少女たち。彼ら彼女らの言動がいちいち身につまされて、どんどん動悸が激しくなってくる。しかし、おや、と思う。あるはずの《覚え》が、ない。私自身の高校時代にこれほどドラマティックな出来事があったか。ない。覚えなんてない。ないのに、わかる。覚えがあったような錯覚に陥っている。(あとがきより)」
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    投稿日:2024.04.09

  • ホームベース

    ホームベース

    どこにでもあるような同窓会。そこから広がる話しに気付けば夢中で読んで本の半分を読み終えていました。
    感情の表現がこんなにリアルに文字で表現できるのかすごいと思いました。
    人の嫌な部分をたくさん見た気がして気分は良くなかったです。

    私の理解力がないせいで名前のトリックが分からず完全に理解できないまま読み終えてしまったので解説、ネタバレを調べてすっきりしようと思います。


    解説読んですっきりしました!
    理解しながら読んでいたらもっと入り込めていたので自分の理解力のなさにがっかりしました。
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    投稿日:2024.04.09

  • 2063476番目の読書家

    2063476番目の読書家

    所謂イヤミスって言われてる作品よりよっぽどエグいししんどいし胸糞だしきつくて、何度も顔を顰めながら読み切った。自殺やら殺人やら大々的な事件が起こらなくたってこうも人間の感情を抉れるもんなんだなあ…。そして最後の最後まで胸が詰まるくらいの話なのに、それでも希望が差し込む終わり方が出来るからすごい。間違いなくわたしの高校生活にも今の社会人としての生活にもこんなエグいことは無かったはずなのに、ところどころに出てくる人間の見栄と意地と嫌なところ全部詰めみたいなことはなんだか身に覚えがあってきつかった。あと内容には普通に騙されたからエッ!?ってなった。なんかめちゃくちゃ体力も精神力もゴリゴリ削られる本だった。面白かった。続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • mizuki

    mizuki

    登場人物が多くて初めは読むのか大変だったが、5人の語り手それぞれの目線から物語から繋がっていったときのあの感じがすごく好き。
    この気持ちを言葉にすることは難しかったけれど、解説で宮下さんが全部言葉にして下さっててとても良かった。続きを読む

    投稿日:2024.03.23

  • 星月夜

    星月夜

    名前のミスリードが最大の見せ場だったが、それ以外は淡々と物語が進んでいった印象。詰まらなくはないが、特にこれといった特筆した何かがある訳でもなかった。

    投稿日:2024.03.19

  • ぱられる

    ぱられる

    10年前でも10年後でもなく、今なら読める。めんどくさい、馬鹿馬鹿しい、気持ち悪いを感じれる。何事も距離感..

    投稿日:2024.03.08

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