【感想】古事記外伝 正史から消された神話群

藤巻一保 / 学研
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 古事記再考

    日本の国誕生の神話「古事記」は面白い。物語としてとても面白いのだが、やはりそこには、編纂された当時の政治的事情が盛り込まれている。天皇家に伝わる物語、取り巻く中央豪族が伝えてきた物語、大和朝廷に服従した各地方の先住民の物語。それらを元に何者かの意図が絡んでいく。ある神は習合し同一神とされ、ある神は追い払われ、ある神は朝廷に祟る。「日本書紀」や「風土記」、また古い神社に伝わる由緒などとの比較から、古事記に登場する神の原像を推察していきます。

    まずヒルコ(蛭子・日子)、まさに謎の神の代表ですよね。またアマテラスの考察は私の思いもよらないものでした。イザナキ、イザナミの国生みのルーツは? サルタヒコはどんな神? スサノヲは? オオクニヌシは? 古事記を読み解くきっかけの一冊として面白い本だと思います。
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    投稿日:2017.04.01

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