【感想】神様のカルテ

夏川草介 / 小学館文庫
(963件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
278
387
181
25
6
  • 父がガンで亡くなった直後に、読みました

    映画も観ましたが、この原作と、どちらも泣けました。

    病気と闘うとはどういうことなのか、
    どうすれば、「その人に最適な最期」を作ってあげられるのか
    それに正面から向き合ってくれた小説だと思います。
    がガンで亡くなった直後に読んだ(観た)ので
    なお一層、その優しさが心にしみました。

    主人公の医師の名「一止」の意味が素晴らしいです。
    知りたい方は、ぜひご一読を。



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    投稿日:2013.11.09

  • 悲劇ではない死を扱う物語とは?

    否定するわけではないですが、ひたすら悲劇に向けて突き進む”死”にまつわるお話が多い中、このお話は違います。もちろん”死”ですから悲しくないことはないのですが・・・、涙の前にやさしい想いが溢れ出ます。

    投稿日:2013.10.27

  • 品が良いお話

    ともすると「さあ泣きなさい」と言わんばかりのお話なのですが、不思議といやらしさを感じず素直に読めました。主人公の語り口なんて奇妙な設定ですが、その辺のひねりがうまく働いて品の良さを出しているのでしょうか?松本の風景や、下宿の様子なんかもイイ雰囲気を出しています。

    あと、書いているのがホンモノのお医者さんだそうで、やっぱり病院の描写は元手のかかり方が違うだけあってリアルだと思いました。
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    投稿日:2013.10.13

  • 信州旅行の友に

    松本・安曇野への旅行の際に読みました。この作品は、長野が舞台であることがとても重要だと思います。目の前に広がる風景と作品で描かれる世界が自分の中で融合し、旅もこの作品も大切なものとなりました。長野が恋しくなったら、またこの作品を読もうと思います。続きを読む

    投稿日:2014.01.08

  • 主治医がこんな心を持つドクターだったらいいな~と思いながら読む

    以前、医療に従事する知人が言った。
    現場にはドラマや小説の中の主人公のようなドクターはいな~いと。。。

    そっか、ちぇっ
    それは残念ご無念(’’ )

    この小説の舞台は救急病院。
    どんな病院でも研究機関でも人の生死に関わる仕事(研究)をするドクター(その他、コメディカルも含む)は忙しいし大変だと思う。

    そ~してこの本のように懸命に人の命に向き合い、助けようという医師がいてくれるなら・・・
    私はとっても嬉しい。
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    投稿日:2014.04.06

  • 珍しい

    医療小説というとどうしてもリアルな表現や人間関係が多く少し手に取るのに戸惑うことも。

    しかしこの神様のカルテはイラストからも想像できるようにやわらかなタッチで物語が進んでいく。
    そして読み終わると心に残るメッセージが。

    時間を忘れて読み進めてしまう作品。
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    投稿日:2013.12.29

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ブクログレビュー

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  • yappinkun

    yappinkun

    2010年本屋大賞第2位。
    信州にある24時間365日対応が謳い文句の慢性医師不足の内科医師栗原一止。
    最先端の医療の大学病院と違い、ここには死を避けられない高齢患者、末期癌患者が連日訪れる。
    一人ひとりの患者に真摯に向き合う若き医師の姿に、目が離せない。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • 2063476番目の読書家

    2063476番目の読書家

    ドラマになってるのは知っていだけど、単なる感動ものなのかと思っていたら、漱石の口調を真似したちょっと変な医者ってキャラ立ちしてる人が主人公だと思わなかった笑 でも中身は本当にとても良くて、御嶽荘の仲間、病院の同僚、患者さんの温かさと切なさと命の形、色々胸に響く内容だった。死にかけている人間をなんとか助けることが、ホールインワンよりドキドキして1番楽しい、なんていう言葉、あまりにも際どい発言でびっくりしたけど、作家さんが実際にお医者さんだって聞いて、なんだか納得してしまった。救急医療と延命治療は、もうずっと前からいろんな医療もので見かけるテーマだけど、正しい結論なんてずっと出ないんだろうな。続きも読もう。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.10

  • ちゃたろう

    ちゃたろう

    □読むことになったきっかけ

     GWを前にして読むものがなくなり
     退勤後 慌てて
     閉店間際のワングーに駆け込んで
     手当たり次第にパパパッと すみません・・・


    □夏川草介さん

     初めてです 文章は読みやすく
     登場人物は個性的で みんな愛がある
     文豪の書がちらほら
     未読の書 多々にて 気になる


    □オススメ

     疲れない文章 ちょっと医療現場
     心地よい読後感を味わいたい時に


    □好きなフレーズ

     ・五里霧中とはこのことか。人生とは晴れぬ霧に包まれた手探りの放浪にほかならぬ。
     p.58

     ・川を堰とめ山を切り崩して猛進するだけが人生ではない。そこかしこに埋もれたる大切なものどもを、丁寧に丁寧に掘り起こしてゆくその積み重ねもまた人生なのだ。
     p.246


    □感想

     ・主人公・イチさん
      漱石先生を敬愛しすぎていて
      話し方がおかしい おもしろい 愛しい

     ・舞台
      信州一地方都市の24時間365日対応病院
      松本城の近くの「御嶽荘」

     ・好きな登場人物 砂山次郎
      黒い大男 外科医 酔うと核心を突く

     ・好きな場面
      【 “どくとる、どくとる・・・”
        と妙な音が聞こえた。
        思わず耳を済ます。
        “どくとる、どくとる・・・” 】

     ・神様のカルテ
      2・3・4・5も おいおい
      後味が悪くないやつを読みたい時に
      読み進めていこうと 思ったよ
    続きを読む

    投稿日:2024.05.04

  • moe

    moe

    静かで暖かな物語。地方の病院で医師をしている、少し変わり者の先生が主人公。誰も悪い人が出てこなくて、安心して読めます。個人的に最近ヒリヒリざわざわするような話ばかり読んでいたので少し物足りなく感じたけれど、これ自体はとても素敵なお話でした。文体(特に主人公の話し言葉)が堅苦しいけれど、おかげで、夏目漱石に傾倒しているという主人公のキャラクターの濃さが伝わりやすかったです。続きを読む

    投稿日:2024.05.01

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    キャラが強めの医療ドラマ。
    本屋大賞2位のふれこみながらハマれなかった。無念…。
    これまで読んできた中で気づかされたのは、本屋大賞って割りかし若い人ウケなのかな?裏返すと、もしかしておじさんには向かないのかなという不安。

    興味を持って調べると、書店員さん615名(2023年)によって選ばれた結果らしい。『店長がバカすぎて』シリーズにも描かれていたけど、店員さんのイメージって比較的若いよね。一周回ってドス黒いタールのような物体を腹に溜めこんでいるアラフィフには、浄化作用が足りないかも。

    と謎の満足。でも2は読む。スピノザも読む!
    続きを読む

    投稿日:2024.04.22

  • 家猫

    家猫

    スピノザの診察室がとても良かったので、今更ながらこちらを読んでみることに。

    実際、変わり者でもいい先生っているよなぁ。。一止のような先生に出会えたら、例え病気になったとしても、余命宣告されたとしても救いになるだろうなと思いながら読んだ。
    過酷な現場なのに、登場人物がみんな優しくてほっこりする。ほっこりしながらも、命の意味を考えさせられる物語。

    一止やハルたちの続きを読みたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.20

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