【感想】一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ

佐藤多佳子 / 講談社文庫
(309件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
99
116
62
6
1
  • ただのスポコンじゃない、青春グラフィティー

    若くもないのでスポーツ青春ものはもう読まないだろうと思っていましたが、本屋大賞1位の中でも得票数がとても高かったので読んでみる事にしました。こんなさわやかな本、久しぶりだー。
    一冊に2回ずつは泣いたかなー!?登場人物の心の動きがとってもうまく描けていて、気持ちがわかって。
    この本のお陰で陸上競技を見る目が変わりそうです。個人スポーツなのに団体スポーツのような一体感。北京五輪のときに浅原さん達が走った400mリレーのことを鮮明に思い出し、改めてYouTubeで動画を探して見てしまったくらい。
    もっと早く出会うべき本でした。若い人たちにぜひ読んでほしいです。

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    投稿日:2014.01.29

  • 走りたい。力尽きるまで。

    幼い頃から続けてきたサッカー。兄と比べて自分の才能のなさに落ち込み、見切りをつけてしまった…
    そんな主人公の新二が幼馴染の連の「かけっこしようぜ」の言葉に誘われ、陸上部という新たな
    スタートを切る。
    なんで俺の周りにはこんなにすごい奴ばっかりなんだろう、なんて思いながらもたゆまず努力を続けて、
    いつしか自分も「すごい奴」らに並び立っていく…

    呼んでいて泣き出したくなるような青春小説だと思う。
    自分にも確かにあった、ひとつのことに打ち込んで、力尽きるまで走り抜けた過去。彼らにとってはそれが
    「今」なのだ。
    主人公が天才型の作品というのは多いけれど、この作品はそうじゃない。もちろん主人公の新二にも
    恵まれた体格、神様からもらった才能はあるのだけれど、彼の本当の才能は不器用ながらもあきらめず、
    努力し続けられるところ。
    仲間と共に戦い、負けた試合が胸に苦しく、努力はタイムとなって報われる。本気の人間はすばらしい。
    読み終わった後、無性に走り出したくなってしまうこと間違いなし。
    まあ、かくいう自分は帰宅部だったのだけれど。
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    投稿日:2013.09.26

  • 僕らは自由を 僕らは青春を

    「可能性ーいつまでも捨てたくない言葉だ。でも、ずっとしがみついているわけにはいかない言葉だ」
    自分で自分に期待しなくなったのはいつからだろう、なんてほろ苦い気持ちになった。

    それぞれのキャラがとても魅力的。特にみっちゃんが大好き。
    3巻まとめ買いが必須。
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    投稿日:2014.09.05

  • 爽やか!

    青春ものですが、軽くなりすぎずに人物の特徴もそれぞれ良く出ていて秀逸です。

    投稿日:2013.11.22

ブクログレビュー

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  • 2063476番目の読書家

    2063476番目の読書家

    めちゃくちゃ口語体…!ここまで口語体の本はそんなに読んだことがなかったから、逆に読み慣れるまで違和感があった。サッカーだと天才である兄がいて、陸上だと、どんなにサボり魔でも自分よりも早い親友がいる。そんな立場で、今後どんな成長をして、どんな高校生活を送るのか楽しみ。やっぱり学校を舞台とした作品は良い。
    同じ走ることをテーマにした本だと、瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」と、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」も本当にすごくよかったけど、あれは駅伝だし、リレーになるとまた感覚が違うのかな。
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    投稿日:2024.05.09

  • ティモ

    ティモ

    同じ走るでも、サッカーと陸上ではまた違うんだなぁと知った。
    もともと身体能力があっても、球技が苦手でもスプリントで伸びる可能性がある…人によって可能性が違うんだなと改めて思った。

    この後、どう成長していくのか楽しみです♪続きを読む

    投稿日:2024.04.20

  • kaname15

    kaname15

    全3巻もあるので積読してた作品。
    まだ1巻だけど記憶のために記録。
    でも異様に読みやすいので、とっとと3巻まで読んでしまうんじゃないかな。

    高校に進学した新二は常に誰かに憧れてる男。中学時代は兄の健ちゃん。高校に進学してからは幼なじみの連。
    人生経験の少ない若者は、身近にロールモデルがいると生きやすくなる。
    でも、選んだロールモデルが悪かった。サッカーの天才と陸上の天才。才能の違いをまざまざと見せつけられてしまう。サッカーでは常にそうだった。どんなに練習しても埋まることのない兄との才能の差。
    ところが、陸上ならば連に追いつけるのではと思わせてくれる第1巻でした。1巻の終わりが高1の9月末。この後の新二の成長と谷口さんとの恋の行方が気になります。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.19

  • たぬきつね

    たぬきつね

    全く違うキャラクターの新二と連が、お互いや陸上部メンバーと一緒に様々な出来事を経験をすることで成長していく姿を瑞々しく綴ったお話。3巻まで一気に読んでしまいました。

    投稿日:2024.04.14

  • ありこ

    ありこ

    陸上のスプリントをテーマにした青春小説。高校生男子の友情がテーマで萌えです。丁寧に3冊かけて描いてくれるみたいで期待してます。

    投稿日:2024.03.05

  • がらがら

    がらがら

    全3部感想。

    高校陸上もの。

    1部より2部、2部より3部の方が面白い理想的な3部作。

    天才の兄、天才の親友に劣等感と憧れを抱きながらひたすら努力した主人公の成長が熱い。

    総体まで描いても似たような展開になるだけで難しいのは分かるけれど、谷口とのその後までは描いて欲しかったなー。続きを読む

    投稿日:2024.01.20

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