【感想】死神の精度

伊坂幸太郎 / 文春文庫
(2042件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
589
858
400
52
5
  • 死に様は 生き様 … かな?

    この小説で描かれている死神は、
    自分がもっていた今までの死神のイメージとは
    だいぶかけ離れた存在でした。(よい意味で)
    人間の死に対して何の感情ももっていないはずなのに、
    結局、人間に深く関わる死神。けっこう魅力的です。
    人間との噛み合わない会話もコミカルで楽しいです。
    そんな死神・千葉が出会う6人の人生の物語。
    無関係なようでいて、そのうちのいくつかが
    時代を超えて繋がっています。
    さすが伊坂氏。伏線の張り方が絶妙です。
    伊坂氏の他の作品の登場人物も出てきてニヤリ。
    死を扱った作品なのに、全部の章を読み終えたとき、
    清々しさというか 幸せを感じました。
    続編でしょうか?『死神の浮力』も楽しみです。
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    投稿日:2014.07.06

  • ほのぼの感満載

    恐ろしい死神が人間界に来るという設定はよくある。しかし、この作品の死神はむしろコミカルだ。死ぬ間際の人のこれまでの人生と向き合い、問題を解決しようとする。ほのぼの感満載だ。

    投稿日:2014.07.21

  • 1日で読んじゃった!

    伊坂作品は大好きなのですが、ファンタジーがあまり好きではないので、
    今まで読まなかったのですが。。。
    いい意味で予想を裏切られました。
    なんといっても死神のキャラ設定。
    冷たい印象だけど、ユーモアがあり(天然で)、ミュージックが好きとか、
    死神のくせに真面目に仕事するとことか。
    ミステリーの要素もあり、伊坂作品特徴の他作品とのつながりあり、
    どのお話も軽くてあっという間に読みました。
    続きも読まなくちゃ!
    続きを読む

    投稿日:2016.02.07

  • 一冊でいろいろなテイストの小説が味わえる

    様々な仕掛けがされてた小説でいつものように時間軸がずれていてそれが最終話でわかる瞬間がステキです。なるほどそう繋がるのかと。話も推理小説風、ロードノベル風と毎回趣向をこらしているのであきません。お約束の他の伊坂作品からの登場人物は「重力ピエロ」から。職業としての死神。毎回容姿を変えて対象者の前に現れるが必ず千葉という名前を使う。長く人間の歴史を観続けているが人には無関心で唯一人の創ったミュージックを愛するというなかなか面白い設定。いろいろ続編が書けそうで日本以外を舞台にしても、時代を現代以外にしてもいける、まさにファンタジー。続きを読む

    投稿日:2014.07.17

  • 死神の千葉がいいです。

    死神の千葉が出てくるお話です。6人の人間の「死」を「見送る」か「可」にするかの6つの短編集ですが,死神の千葉がとてもいい味だしています。最後の短編を読むと、それまでも短編の良さが倍増します。
    他作品リンク、「魔王」「重力ピエロ」
    続編「死神の浮力」
    続きを読む

    投稿日:2014.08.03

  • ファンタジーもの、かな?

    たいした盛り上がりはないが、なかなかおもしろかった。前半の短編が後半短編に繋がっていたり、伏線がいい感じ。

    投稿日:2015.01.14

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ブクログレビュー

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  • shunsuke

    shunsuke

    伊坂幸太郎×死という自分の好きなもの2つをかけあわせたカツカレーみたいな作品でした(自分で言っててよくわかりませんが)笑
    ただ自分としてはもっと深くえぐりこむような「死」が好きかなと感じました。

    の作品のテーマとは異なりますが、幸せについての考え方が特に印象的でした。
    自分と相手が同じことを考えたり、同じことを口走ったりすること、同じものを食べた後で同じ感想を持ったり、好きな映画が一緒だったりすることに幸せと感じるのはこれまでもありました。
    ただ、同じことで不愉快さを感じたり、同じ街に住んでいたりということにも幸せを感じるというのは、読んでいて発見かもと感じました。

    マイナスな感情に対する共感って、プラスの感情の共感と同じくらい嬉しいと感じることなのは心に留めておきたいと思います。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.14

  • アリス38

    アリス38

    ちょっと浮世離れした死神の主人公「千葉」が様々な人の判定をしていく短編集だが、読み進めていくとなんだか色々繋がってきて…

    流石伊坂幸太郎という期待を裏切らない本

    映画版とはちょっと違うけど、正直映画版の方の演出が好きだなと思ったので、この本が好きだった方は是非映画版も観てみてください。続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • ねこむすめ

    ねこむすめ

    だんだんと読むスピードが上がっていく感じ。
    終わりは何度晴れやかな気持ちになる作品。

    幸せかふこうかなんてね、死ぬまでわからないんだってさ。

    人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ。

    まさに。
    私が日頃思っていたけど言語化するのがむつかしいことを的確に言葉にしてくれる、伊坂幸太郎さんが大好きだ。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.10

  • 2061111番目の読書家

    2061111番目の読書家

    奥入瀬にいく話と床屋さんの話が特に好きです。最終章のラストシーンはわたしの心も晴れわたっていくようでした。

    投稿日:2024.05.10

  • musication

    musication

    このレビューはネタバレを含みます

    チルドレンとはまた違った作風の短編集かな?

    死神の千葉さんと6人の人生。
    全員「見送り」にしてほしかったのが正直なところだけど、それは真面目な千葉さんには無理な話なわけで…

    最後の美容院のストーリーは「うん、やっぱり伊坂さんだなぁ」と思わずにはいられなかった。藤木一恵さんの歌、聴いてみたいなぁ♪

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.07

  • あつき

    あつき

    主人公の死神”千葉”が共通の短編6作。
    死神目線で人間を観察することで出てくる千葉の独特の疑問・ワードセンスが可笑しくて好き。
    怒涛の伏線回収系ではないけど登場人物とのリンクもあり。6作目の最後の伏線回収で評価が尻上がりでした!続きを読む

    投稿日:2024.05.05

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