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今野敏 / 新潮文庫 (228件のレビュー)
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総合評価:
ani
2
早く次作を読みたくなる
推理ストーリー自体間違いなく面白い。それ以上に、東大法学部出身でまじめ・実直・頑固すぎて変人とあだ名され、家庭のことは妻に任せきりという典型的キャリアのおよそ主人公と思えぬ人物像が秀逸である。読み進め…るうちにどんどん引き込まれ、竜崎の狙わない振る舞いに所々ニヤリとし、正直者の格好良さに惚れ惚れさせられる。また自分も何とも言えない爽快感と力をもらえる。続きを読む
投稿日:2013.09.25
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setukomo
さらにおもしろい
隠蔽捜査シリーズの2冊目ですが あまりにも堅物で嫌な奴だと思えた竜崎も可愛いなと思えてきました。家庭の事情も笑えるし 警視庁の伊丹刑事部長とのやりとりも クスリと笑える楽しい警察小説でした。
投稿日:2014.04.06
matsuhiro
1作目より更におもしろい。次回作も楽しみ。
2作目では、現場の署長となった竜崎が、面子や階級などにとらわれず、合理的に判断していく様が、非常に小気味いい。 竜崎の尻をたたく妻が、また素晴らしい。 3作目以降の展開が楽しみだ。
投稿日:2015.04.09
甲斐誠
大森署篇のスタート。
この刊から大森署篇が始まる。 男の信念を貫いて生きている主人公のように生きていきたいと思う。本人は、けしてそんな構えた覚悟ではなく、ごく当たり前の事を当たり前にやっているだけと言う。腐った組織に属して…いる私は、憧れさえおぼえてしまった。能力の低い上司を評した「小物に立場と権限を与えると・・・」の一言は、共感した❗続きを読む
投稿日:2015.05.16
老眼の本読み
申し分なない秀作です
第一作もすばらすい作品でしたが、本作はそれ以上の作品といえます。時系列でのストリート展開、どんでん返しの素晴らしさ、申し分のない秀作です。早速第三巻を読みます。
投稿日:2021.08.18
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ともこ
竜崎さん、一作目は昭和親父の嫌らしさが気になって最初は嫌な奴だったけど、弱さも見えて人間味が増した気がする。続きが楽しみ、などと言ったら、事件を増やすなと怒られてしまいそうだけど。 冴子さん、大事なく…てよかったです。続きを読む
投稿日:2024.05.06
bmaki
天才ひまわりめろんさんの感想を読んで読みたくなった本。その②。 一作目よりさらに面白い!! 益々竜崎のファンになってしまう。 一作目、竜崎家の長男の不祥事から、大森署署長へ左遷された竜崎。 着任早…々強盗事件が起こり緊急配備の結果、3人組の犯人の1人を逃してしまう。 同時に小料理屋で喧嘩があったと通報が入る。 些細な喧嘩の通報は無視し、緊急配備に注力したが、竜崎は喧嘩の通報のことを思い出す。 小料理屋へ捜査員を送り込むのだが、竜崎の勘は当たり、立て篭もり事件に発展していた。 一作目は、まだ竜崎という人間を分かっておらず、古臭い男尊女卑甚だしい竜崎の考え方に怒りを覚えたものだったが、今回は、竜崎の奥さんが入院してしまい、Yシャツの有りかが分からないどころか、風呂の入れ方も分からない竜崎が何だか微笑ましく感じてしまった(笑) また、PTAのカマキリ女史と議論する竜崎は、最高に面白かったo(^▽^)o ↑このシーンも、かなりスーっと気分が良くなるのだが、この本の結末もスーっと気分が良くなること間違いなし。 このシリーズ最高っスね!!続きを読む
投稿日:2024.04.21
kamiyajin
隠蔽捜査シリーズ第2弾 今回も文句なしに面白かった! 大森署に移動となった後の活躍を楽しみに読み始めた。あっという間に一日で読了。 いやー。竜崎伸也はクセになりますね。 新たな場所でも自分の信念を曲げ…ず、周囲の常識や悪しき風習に流されない姿勢に、やはり強烈な爽快感を感じた。(自分には絶対できないことを、いとも簡単に当然のようにやってくれる) 前作で意地悪な対応をされた戸高刑事とは、また揉め事が起こるのかと思わせておいて、意外な展開を見せる。 やはり、この戸高刑事は従来の警察物だったら、コロンボ警部や私の好きなフロスト警部のような主役級となるような存在でとても魅力的に感じた。 そして、最後に竜崎は、貝沼副署長始め大森署員たちとの関係性も単なる業務的な繋がりを超えて信頼し合える共同体としての側面があることを発見する。 終盤での貝沼副署長との会話や、ラストでの奥様の冴子とのやりとりでは、涙が止まらなかった。 ほんと、大きなカタルシスを感じられる作品だと思う。 実は、今、シリーズ3弾の、"隠蔽捜査3「疑心」"はすでに手元にある。 さて、また竜崎署長に会いに行くとしようか! 続きを読む
投稿日:2024.04.18
浩太
読む速度が加速する。テンポ良く展開して行く。 今回は人質立て籠り事件。SATやSITが出てきて突入を待つ緊迫した状況。メンツに関係無く専門家に任せようとする竜崎署長。突入時の責任も自ら責任を取るべく対…応する。責任を問われても毅然と対応する。こういう方がいる組織は強いと羨ましくなる。事件は意外な展開となり、逆転する。これも竜崎署長のおかげ。 もう一つの家族問題は、妻の入院。家庭を任せきりにしていたツケが出て、家では何も出来ない竜崎署長。完璧に自信を持って行う警察業務との対比が面白い。 続きを読む
投稿日:2024.04.10
Sayuri
このレビューはネタバレを含みます
2010年(発出2007年) 405ページ 今回は、警察ミステリーとしての要素があり、1作目よりも面白い!と思いました。 警察庁長官官房の総務課長から、大森警察署の署長という降格人事の異動となった竜崎伸也。着任早々に管内で立てこもり事件が発生。中には人質2名。立てこもり犯は、消費者金融に強盗に入った3人組のうちの1人。他の2人は身柄を確保されている。大森署に捜査本部と指揮本部を立ち上げる中、竜崎は現場に向かう。現場では派遣されたSIT(捜査一課特殊班)とSAT(第六機動隊第七中隊)が事件解決の主導権をめぐり対立する。犯人は銃を所持しており状況が逼迫する中、事件解決のため竜崎はSATに突入の許可を出す。犯人は射殺され、人質2名は無事救助された。事件は解決したように見えた。しかし、犯人が持っていた銃の弾倉は空だった。マスコミが「犯人射殺」とセンセーショナルに騒ぎ出す一方で、今回の事件の監察に、警察庁の首席監察官が乗り出してくる。 警察組織や役職名など、耳慣れない言葉が多く出てきますが、とにかくすいすい読めます。 そして今回も、竜崎の胸がスッとするような発言が、そこかしこに登場します。言葉に説得力があります。 『副署長が課長を怒鳴りつければ、課長は係長を怒鳴りつける。そして、係長は係員たちを怒鳴りつけるわけだ。そういう連鎖は士気をそぐ。管理職は、感情で物事を処理してはいけない。大切なのは合理性だ。心得ておいてくれ』 竜崎のセリフの1つです。あとがきで西上心太氏が竜崎語録の一部を取り上げていらっゃいますが、自分も竜崎語録を集めたいと思ってしまいました。 そして、今回の家族の問題は、妻・冴子の入院です。胃潰瘍での入院でしたが、冴子あっての竜崎という感じでした。竜崎自身も、冴子が家庭を守ってくれるから自分は安心して仕事ができるといつも言っているように、冴子がいないと足元がぐらついてしまうのです。 『あなたは一国一城の主なのよ。自分の城の中で他の城主に好き勝手やらせるわけ?』 『よろしい。国のために働きなさい』 上は冴子のセリフですが、冴子は武士の妻というイメージです。登場シーンは少ないものの、冴子もすごくいいなあ。 今回、竜崎が問題を乗り越えるきっかけとなったのは、邦彦から借りたあるアニメのDVD です。ここから竜崎の快進撃ですが、戸高もいい味出しています。ヒネたキャラでしたが、ヒネリの効いたキャラでもありました。 最後に疑問点が一つ。犯人が射殺された場合、誰が発砲したものなのかその場で調べないのかなあ?
投稿日:2024.02.21
につ
感想 今回も最後までハラハラしたけど、正しい者が救われるで良かった。 方面本部長の管理官の小物ほど吠えるというのには苦笑。 あとは奥さんの腹のくくり方にも好感が持てる。 あらすじ 大森署に赴任した竜崎。管内で立て籠り事件が発生する。竜崎は前線で指揮をしてSITとSATを正しく機能させ、人質を無事保護するが、犯人は射殺された。 新聞では犯人を射殺したことに非難が高まり、竜崎は監察に呼ばれる。現場刑事の疑問から捜査を洗い直し、人質と目されていた夫婦が実は犯人だったことが明らかになる。
投稿日:2024.01.17
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