【感想】歩兵の本領

浅田次郎 / 講談社文庫
(79件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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31
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0
  • 君、いい体してるね。自衛隊入らない?

    時は高度経済成長期。就職は売り手市場。自衛隊に就職する奴なんて、脛に傷持つ奴に違いない。そんな時代の自衛官青春グラフティー。

    浅田次郎って、元自衛官だったんだ。

    投稿日:2013.10.11

  • 自衛隊員の心の内

    実は,これを読むまで浅田次郎さんがもと自衛隊員だということを知らなかった。自伝というわけじゃないだろうけど,自分自身が経験したことをもとにしているんだろう。妙なリアリティを感じる。
    自衛隊,軍隊のようであって軍隊でない,非常に不思議な組織。外から見ていても,中の人たちがどのように感じているのか,いまいちわからない。でも,これを読むと,やっぱり民間の企業などとは明らかに違う独自の世界がありそうだ。続きを読む

    投稿日:2017.10.01

ブクログレビュー

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  • コギー

    コギー

    1970年頃の東京を舞台とした陸上自衛隊(市ヶ谷駐屯地)がテーマの中編9編が収録。それらの初出時は99~00年頃、01年刊行、04年文庫化。
    収録されている作品の時代背景となった時期は、令和となった今となっては、もはや半世紀以上も前で、読者の年代によっては、時代小説さながらの感慨があるかもしれない。初出時からも四半世紀近く経ち、その間だけでも、日本のみならず世界も驚くほどに変わってしまった。もちろん、この四半世紀近い間だけでも、この作品のテーマとなった自衛隊(陸海空いずれも)、その自衛隊の動静を大きく左右する政治情勢も、そうしたものを取り巻く様々な動きも、大きく変わってしまった。
    とりわけ、昨今では、日本が近い将来、再び戦火にまみえる可能性や、他国のそうした動きに多大な影響を受ける可能性が示唆されてもいる。また、そうしたことに対する懸念を抱く人たちも著しい。そうした時代にこそ、まだ先の大戦の際に、最前線に立っていた人たちが先頭に立っていた時代に日本という国の自衛隊がどのような状況の中にあったのかを彷彿とさせられるこの作品を読むことは、極めて意味の大きなことであると考える。ただし、令和のこの時代とは、あまりに時代背景の差異が開きすぎているので、読む人の年代によっては、理解が容易ではないかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.18

  • tommbow

    tommbow

    これは、兵隊の話!士官ではない。鉄拳制裁は、表向き、真は世渡り下手の苦労人たちなんだよ。そんな彼らが自衛隊と言う柵のなかで織りなす物語。

    投稿日:2023.07.03

  • kasaharapapa

    kasaharapapa

    このレビューはネタバレを含みます

    変わりゆく時代の中で、反動と言われようが偏屈者と呼ばれらようが、かつて、軍人であった矜りを捨ててはならなかった。銃も剣も国に返したが、返納してならぬ歩兵の本領を、おいても尽きぬ背骨に、私はしっかりと刻みつけていた

    しかしながら、変わり、ゆく時代に逆行するように、変わらぬ何かがあるはずだ。本作は、歩兵の本領ならぬ、まさしく作家の本領を見せつけた作品と言えるだろう
    よくも悪しくも古き良き時代の自衛隊は終焉を告げた。いよいよ次の時代に突入したわけだが、この作品に描かれていた頃の自衛隊が、実は1番良い時だったなと言うようなことにならないようにしたいものだ

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.18

  • びん

    びん

    背表紙を見て終戦の月に読む本にピッタリだと思って手に取ったけれど、任期制陸上自衛官のお話だったんですね。今でいう3Kに安月給、それに加えて国民からは存在すら認められず尊敬も得られない悲しくなるような国防の仕事・・・。それぞれの訳あり理由により入隊した若者たちが織りなすミリタリー青春ドラマ。ちょっぴり切なくて最後にほっこりする物語でした。それにしても、浅田さんが元陸上自衛官だとは知らなかったな〜。続きを読む

    投稿日:2023.04.29

  • kissarmy0814

    kissarmy0814

    2023.02.15
    私の中学の野球部のひとつ上の先輩は、先輩だから威張ってました。
    野球はヘタでした。せめて尊敬できるヒトが1人でもいれば、こういう短編にもなったかもしれませんが、私の中学時代の理不尽を書いたら「イヤミス」になってしまうなあと、本編とは関係ない読後感。続きを読む

    投稿日:2023.02.15

  • 1692747番目の読書家

    1692747番目の読書家

    人間味溢れつつもカラッとした雰囲気の短編。
    私は集団行動が苦手で部活すら続かなかったタイプなので、読書を通してこういう世界を垣間見るのも良いなと。

    投稿日:2022.06.18

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