【感想】NO.6〔ナンバーシックス〕 #3

あさのあつこ / 講談社文庫
(77件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
29
22
20
2
0
  • 迷いと決断

    前半少し冗長さが目立ってきてスピード感がないなあと思っていたら後半でぐっとひきつけられる展開になりました。
    やっぱりネズミと紫苑が出てくるとぴりっと緊張感が走ります。
    紫苑の正義感と純粋さに調子を狂わされていくネズミ、命取りにならなければいいが・・・。
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    投稿日:2013.12.05

  • 新しい絆が

    新しい世界で絆を造りつつある主人公が,運命的な闘いに挑んでいきます

    投稿日:2015.11.08

ブクログレビュー

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  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    紫苑が都市に住んでいた頃の、唯一の友だちと言っていい沙布が治安局に連行された。
    それを目撃していた火藍は、メモをネズミに託すが、それが息子を窮地に追いやることになるのではと思うとじっとしてはいられなくなる。

    しかしNO.6は、監視社会であり、密告社会でもあるのだ。
    それを教えてくれた楊眠(ようみん)は、味方なのだろうか。
    そして、油断をすると足を掬われるような社会が、平和で安全だと言えるのか、と火藍は考えるのだった。

    沙布のことを知らせると、絶対に紫苑は後先も考えずに救出に飛びだしていくはずだと思うと、ネズミはそれを紫苑に知らせることもできず、とりあえず沙布が連れ去られたという矯正施設についての情報を集め始める。

    一方紫苑は、古着屋で沙布のコートを見つけ、沙布に何かあったのではと思い、ひとりNO.6に潜入しようと家を出る。
    そんな紫苑の前に現れたのが、ネズミ、イヌカシ、力河だった。
    彼らはまず沙布に関係しそうな情報を集め、作戦を立ててから行動に出ることを決めた。

    ところまで。
    この巻で救出まで行っちゃうかと思っていたから、話の進みの遅さにちょっとがっかり。
    でも作者によると、その先の彼らの行動を考えると、誰かの血が流される可能性が高い。
    そのとき、彼らの若い魂の内が急激な変容を遂げざるを得ないとき、作者はその事実をどう受け止め、どう書くかを考えながらのこの巻の執筆だったらしい。
    作者がそこまで考え、彼らに寄り添うように書いたその先のストーリーを楽しみに待つことにする。

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    投稿日:2024.04.08

  • ひろ

    ひろ

    理想郷とその闇を描いた作品で
    舞台はSFながら
    今現代のさまざまな課題が取り上げられた作品でした。
    児童小説?になるのかな、文体も凝ったものでなくてとても読みやすくまた面白かった。
    紫苑とネズミ、他登場人物も魅力あるキャラクターなので全9巻、最後まで読みたいと思います。続きを読む

    投稿日:2023.10.12

  • Timmy

    Timmy

    このレビューはネタバレを含みます

    進展はない巻だった。

    “一度でも腹を満たしたことのあるやつは、そんな経験のないやつより、ずっと飢えが辛いんだ”

    なるほど、、

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    投稿日:2023.06.08

  • すー

    すー

    このレビューはネタバレを含みます

    孤独に1人で生きてきたネズミが紫苑と出会ったことで、他人のために動くように変わっていくのが興味深いです! 西ブロックでの生活の術を全く知らない紫苑をかばうのはリスクが大きいはずなのに、自分へのリスクが大きくなろうとも紫苑の力になりたいと願うネズミが人間らしさを取り戻していく様で嬉しくなりました‼︎

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    投稿日:2023.05.11

  • gaku0014

    gaku0014

    あさのあつこ氏のSF小説『NO.6』第三巻。ネズミを使って近くて遠い未来都市に住んでいる母親と連絡を取り始める紫苑。そのカ 彼を理解できない謎の少年『ネズミ』との共同生活がスリリングに動き出す。クライマックスでは紫苑に恋焦がれる少女沙布が治安局に攫われる。かなり面白くなってきました。続きを読む

    投稿日:2022.10.18

  • 23

    23

    このレビューはネタバレを含みます

    2019/01/07 再読。

    2023/02/27-28日。再再読。
    ・3巻好きだな~。ネズミと紫苑がこう、精神的に対等になろうとした第一歩。好き。


    。ネズミとイヌカシの関係も良い。というかこのふたりの会話や駆け引き見てると、いかにネズミが紫苑の前でぐだぐだ(?)かがわかるな。イヌカシも言ってたけど。

    ・だから、おまえは自分で思ってるほど強くはない、ただのひとりの人間なんだと実践をもって教えたイヌカシはすごいな。犬のために自分のためにももちろんあると思うけど、ネズミのことをアッサリ死んじゃったらだめな人だと思ってくれてる。


    ・楊眠ってこの辺から出てきたっけね! 思ったより早いなと感じたけどこんなもんか。

    ・楊眠みたいな思想を持っている人がよく今まで無事に過ごしてるなと思ってたけど、さすがに思考の内部までは探れないもんな。楊眠サイドはたしかアニメで大胆にカットされてたから、どんなんだったか読むの楽しみ。


    ・紫苑、よく爆発するなー。NO.6にいるときはこんなに感情を揺さぶられるできごとが起こらなかったっていうことかもしれないけど、元々かなり感情的になりやすい性質なんだろうね。

    ・この期に及んで沙布のことを「恋慕とは異質の」「家族のように、親友のように、愛している」と評したのは、なんというか、紫苑だね…… となった。どうしても恋慕にはならないんだな。


    ・じゃあ(?)ネズミに対してのおやすみのキスはなんなのよ。「きみに出逢えてよかった」はわかる。キスはわからない。これ私が愚かなオタクだから、ウッホホーイ、となってしまうけど、なんでキスした?? こりゃ紫苑さんあんたファーストキスでしょうが(誰?)。

    ・あとそれで泣くネズミもなんなのよ。わからないよ私には。紫苑に嘘をつかれたこと、自分を巻き込まんとしてひとりで行くことを決めたこと、そして優しいキスがもう二度と会わないと決意したお別れのキスだったこと、いろいろ綯い交ぜになった涙だったのかな~。

    ・殴り合って(殴り合ってというほどでもないか)仲直りするところもTHE 青春って感じですごく良いよ! メロスかい! あとほんとにネズミは紫苑に対して甘いな。一発殴って一発蹴って、足を払っておしまいだもんな。


    ・それで力河はともかくイヌカシも紫苑に相当弱いのよ。なんだろうな、紫苑ってそういう人に好かれやすい魅力みたいのを持ってる人なのかな…… NO.6育ちの純粋培養エリートっていう異質さもあるだろうが、性質の為せる技だな、と感じるところも多くある。

    ・あとコンクかわいい。ニッコリ。間違いなく今巻の癒やし担当だった。

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    投稿日:2022.06.19

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