【感想】天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

浅田次郎 / 集英社文庫
(42件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
8
17
12
1
0
  • 黄昏ていく感じが物悲しい

    普通の本で読んだものをリーダーで再読。
    相変わらずの江戸前小説。
    粋な奴らの不器用な生き様をスカっと読ませてくれます。
    内容は素晴らしいのですが、
    語る松も歳をとり、話に出てくるいつもの面々も歳をとっていってるのがホント物悲しい。
    このシリーズに外れ無し。万人にお勧めできます!
    あ、読むときは1巻からどーぞ^^
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    投稿日:2016.03.02

ブクログレビュー

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  • じょー

    じょー

    今回も面白かった!シリーズを重ねる毎に読みやすくなってるって感じてたんだけど、それは物語が現代に近づいてきてるからなのかも。カフェとか段々知ってる言葉が多く出てきてる気がした。

    天切り松さんが仕事した描写って今まであんまない気がしたんだけど、今回やっと出てきました!狙った人2人とも起きてたけどね。笑
    なんだか天切り松の新人時代を見ているようで、頑張れってなりました。

    それにしても相沢中佐の話は、読んでて何とも言えない感情になりました。松蔵と同じように「神を信ずることの幸か不幸」を考えさせられる話でした。奥さんへの愛情表現が下手だけれど、ちゃんと愛してたのが伝わる相沢さん。奥さんを苦しめることになるから、人を殺さなければいいのにって思うけれど、それが本人の思う正義なんだからしかたない。

    そして「王妃のワルツ」が好きでした。黄不動の栄治もかっこいい人だったのか!今まで出てきてたけど、そんなに心に残ってなかったみたいです。ファンクラブが出来るほどかっこいいのか!顔を見てみたくなりました。
    でも何よりも1人のひとを愛した殿下が1番かっこよかった!結婚するならそういう人とするのが幸せだと思いました。津村さんはチャラチャラしてないで、見習って欲しい。笑
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    投稿日:2022.09.29

  • ともくん

    ともくん

    シリーズ四作目で時代は、大正から昭和へ。
    五作の短編のうち、四作は戦争絡みと、少し興醒め。
    だが、『惜別の譜』『王妃のワルツ』は、読む価値あり。

    投稿日:2020.03.06

  • hs19501112

    hs19501112

    このレビューはネタバレを含みます

    いつの間にか浅田次郎が「好きな作家」になっていた(笑)。

    さて、シリーズ第4弾。当初10歳前後の小僧っ子だった“天切り松”も、はや20代の後半。親分、兄貴たちもそれぞれ歳を重ねているのも、趣がある。

    今回は、太平洋戦争にひた走る軍部の闇が、市井の人々の目にどう映っているのか、“先の大戦”やら“日露戦役”等の戦争を経験している者たちが、破滅に向かって突き進む日本に憤る様にページを多く費やされていた。

    タイムリーにも、船戸与一が同じ時代を描いた長編を読んでいる最中だったため、歴史に疎い自分にも時代背景がよく見えてきて、読みやすかった。

    ★3つ、7ポイント半。
    2018.05.03.古。

    相沢事件や二二六事件等、軍部周辺では非常におかしな空気が充満している日本。大陸では(前述の)「満州国演義」に描かれるような謀略が行き交うきな臭いことこの上ない時代。
    政治の思惑を振りかざし軍部の内でも権力闘争や武力行使が日常茶飯事で・・・・、支那の大地では不毛な作戦に投じられた若い命が無残に散る・・・。

    その同じ時代の東京。銀座・丸の内などでは「モダンガール」や「モダンボーイ」が横文字で洒落た言葉を交わしつつ優雅な都会生活を営む・・・・。

    (この作品はもちろんフィクションであるが)
    それらの世相の対比は決してフィクションではなく、当時の日本のリアルであるという点が、なんともかんともやるせない。

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    投稿日:2018.05.07

  • へ〜た

    へ〜た

    天切り松 闇語りシリーズ4巻目。浅田次郎の筆、衰えることなく、時代を大正から戦中の昭和に移して、やや齢を重ねた目細の安一家の活躍を描く。天切り松がその名を頂く中編エピソード、表題作の「昭和俠盗伝」のほか、夫婦の情愛を描く掌編や、おこんのらしからぬ恋愛話を織り込んで、とっつぁんの語りますます盛り上がる続きを読む

    投稿日:2018.05.03

  • yuu1960

    yuu1960

    シリーズ第5巻の「ライムライト」を本屋で手に取り、あれ、これも読んでないはずと買ったのだが。

    主人公の天切り。前にも偉い軍人の家の天切りは読んだな。語り口は面白いけど、少々マンネリかななどと思ってたら。
    「日輪の刺客」「惜別の譜」。ダメじゃん。読んでるよ、コレ。
    その後も、読んでるんだけどなあ~。でも、この後の展開が全然思い出せない、という情けない読書になった。

    金モール下げた参謀達が陸大で軍事しか習っていない、新聞も雑誌も読まないとか、2.26事件の当時、世間はアメリカかぶれが流行だったとか、へ~と思う処があった。著者の「メトロに乗って」とか小林信彦さんの本にもあったけど、本書の立て板に水のモガ・モボの描写に生き生きした実感がある。著書は服飾関係も得意だったね。

    僕は耄碌してしまったのかと嘆きつつ、もう一回楽しめたと思うことにした。
    怪盗達の粋で鯔背な仕事ぶりにほれぼれしつつ、ほろ苦さを感じつつ、第5巻に向かう。
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    投稿日:2016.09.05

  • f0314087

    f0314087

    このレビューはネタバレを含みます

    解説すまけい氏。 亡くなっているのか。。

    松蔵の独り立ちした姿も読みたいが、そうすると親分たちがもういないわけで。。 悩。。。

    常兄は『ジョーカーゲーム』を思い出す。
    実際に起こった事件。
    近代以降の方が歴史がなじみがない。。

    おこん姐さんは、以前から言われてはいたが恋愛に関して凄く純情だとわかる話。

    栄治兄も親分も格好よく、全員のエピソードが入った1冊。

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    投稿日:2016.05.17

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