【感想】プリズンホテル 4 春

浅田次郎 / 集英社文庫
(191件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
85
65
26
6
0
  • シリーズ最終にふさわしい

    52年もの懲役を務めて出所したじいさんが、毎月面会に来てくれていたヤクザの総長から出所したらここへ行けと言われていたのが、通称「プリズンホテル」。
    途中神社で知り合った男と競馬場へ繰り出し大勝し、一緒にプリズンホテルへ行くことになる。実はこの男、自分の工場が不渡りを出す寸前で、じいさんの金を密かにねらっているのだ。
    もちろんプリズンホテルには小説家の木戸先生も宿泊している。今回は、日本文芸大賞にノミネートされ、受賞発表の連絡を編集者たちと待ちながらの宿泊だ。
    というのは表向き、実は行方不明になった育ての母富江が、もしかしたらここへ来ているのでは?と思ってのことだった。
    その他に、役者志望の母娘。おなじみのヤクザ大曾根一家御一行様が宿泊。

    放免祝いの大バクチあり、厨房で働く板長とシェフの人情物語あり、偏屈だった木戸先生の心が溶解していく様あり…。
    ジェットコースターだけじゃなく、プリズンホテルの締めくくりにふさわしい。
    ホテルの庭に咲く放免桜の花吹雪が、さわやか。
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    投稿日:2014.07.14

  • 抜群におもしろい

    プリズンホテルは、1~4まで、読んで欲しい。
    やくざが経営するホテル、その経営者と血縁関係の異常な作家、支配人とホテルマンなど
    様々な人生模様が描かれていて。そして、なかなか泣かせる話。人情物が読みたい人には
    ぜひ読んで欲しい。そうじゃない人も。
    疲れたときに読むのも良いです。楽しく、読めます。
    仕事で疲れて帰宅するときに読んで、こころを軽くして帰宅させてもらいました
    続きを読む

    投稿日:2014.06.07

  • チェックアウト

    堅気がまともなのか?やくざがはみ出し者なのか?
    プリズンホテルで堅気がやくざに更生させられてチェックアウトしていく。

    投稿日:2015.04.14

ブクログレビュー

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  • daidaddy

    daidaddy

    2024.3.16
    出会いと別れ、周りの人達からもらって次に繋がるバトン。そしてドギツイ冗談。
    大いに笑い泣けるこの振り幅よ。
    あえいうえおあおかけきくけこかこ

    投稿日:2024.03.16

  • ニャンちって

    ニャンちって

    や〜、賭博のところでは笑わせてもらったw
    人それぞれだけど私はこの春の巻が一番好きだなぁ面白かったぁ。
    さすがです浅田次郎先生。

    投稿日:2024.03.15

  • sonica00

    sonica00

    読み終えてしまった。プリズンホテルに泊まりたい。
    板長とシェフのご飯で思わず笑ってしまいたい。花沢支配人のプロフェッショナルな接客を受けたい。
    ミカちゃんの絵を見たい。富江さんには回復してほしい。アニタとしゃべりたい。湯に浸かりたい。
    忘れた頃にまた読みたい。
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    投稿日:2023.10.10

  • エイプリルレイン

    エイプリルレイン

    このレビューはネタバレを含みます

    主人公「僕」のDVの違和感。

    「人を思いやること」は 
    体験のないものにとっては
    理解することも、その大切さを想像することもできないのかもしれない。

    私たちにとって当たり前の人との関わり方。

    主人公「僕」のDVは
    彼の環境から得た成長の果てだったと思った時
    単なるめめしい被害者意識だと
    自分も、主人公を、自分の価値観に落とし込んで
    随分と見下していたことに気がついた。

    他人を尊重することは、案外と難しいことなのかもしれない。

    清子さんの純真さ、富江さんの温かさ。
    おそろしく時間はかかったけれどなんとか届いて良かった。

    はちゃめちゃな展開のあちらこちらに
    グッとくる言葉がきらきらと散りばめられていて
    昭和の匂いも満開にプリズンホテル、
    楽しませていただきました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.09.10

  • びん

    びん

    1巻目の夏編の読み始め直後、「あれっ、これって浅田さんの本・・・?」と著者名を確認したほど、これまで抱いていた浅田さんの印象とかけ離れた小説だった。 浅田さんもこんなユーモアたっぷりの作品を書かれるんだ・・・。しかし、やはりただ笑えれだけのユーモア小説ではなかった。 任侠とくれば人情で、人情話といえばやっぱり浅田さんだね。 「男はやさしいだけじゃいけねえ。強くって、やさしくって、辛抱のきくてえのが、本物の男なんだぜ。」という仲蔵親分の言葉が胸に沁みる。(o^^o)v続きを読む

    投稿日:2023.04.29

  • yuuminanami

    yuuminanami

    泣いた。
    冒頭から、漂う幸せの予感。
    その通りに物語りは進むのだけれど、先が読めてしまってつまらないとのがっかり感はない。むしろ必然。
    原田のような警官が本当にいて欲しい。

    投稿日:2023.04.22

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