【感想】右手にメス、左手に花束

椹野道流, 加地佳鹿 / シャレード文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
6
3
4
0
0
  • これが始まり

    この「右手にメス・・・」シリーズは、これが第一作目で江南と篤臣の出会いから恋人になるまでのお話です。
    大学の入学式で隣同士だった江南耕介と永福篤臣。そこから友情はスタートするのですが、
    江南は篤臣に特別な感情を持つものの、告白して篤臣に嫌われるのを恐れて親友としての立場で接します。
    しかし、篤臣のちょっとした仕草に江南がそそられてしまうわけですが・・・それに気付かない篤臣は鈍感すぎる。
    でも、いい加減シビレを切らして襲ってしまう江南もちょっと・・・という恋愛としては最悪なスタートだったわけで。
    この最悪なスタートで一旦ふたりは疎遠になり、ある事故がきっかけで篤臣が自分の想いに気付き始めます。
    そして周囲の仲間や先輩の応援を受け、篤臣は江南に気持ちを伝えようと動き出します。

    これからも続いてゆくであろう二人の日常を丁寧に描いている作品です。
    怒る篤臣を江南が宥めようとする場面がよく登場しますが、江南の関西弁がやんわりと篤臣を包み込んで
    篤臣の怒りを静めるところは、ほのぼのとした気持ちになりました。
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    投稿日:2014.02.06

ブクログレビュー

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  • 落葉

    落葉

    さすが長編シリーズの第一作。どんどん引き込まれて読みました。お互いに信頼関係を築いていく過程が丁寧に書かれています。
    でも、無理やりはだめです。
    無理やりは本当に読んでいてショックで、受けの精神力の強さに感服しました。翌朝には攻めの言葉に耳を傾けた上で正しく言葉で怒りを攻めに伝えていて、とにかく受けが強い。
    和解する過程といえばBLにはお約束がありますが、そうではなく、お約束は踏まずにひとつひとつの過程が納得できます。ただ、病気をアイテムのように使っているように感じてしまってそこだけ強い違和感が残りました。
    相手を本当に思ってるなら、相手に病気がうつるようなことをするだろうか……?それがふたりの和解にとって必要なものなら、やっぱり病気はアイテム……?
    読み終わってみると大きな満足感があり、ふたりが幸せならまあ、いいかな、と。
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    投稿日:2016.04.10

  • me-yum

    me-yum

    スピンオフの方を先に読んでからの「メス花」でした。
    さすが本編。
    とても面白いです!
    医師を目指す卵同士が医大入学から医師になった後まで、紆余曲折あり、親友から恋人になるまでのお話し。
    攻に想われている事に気づかず受が地雷を踏んで、最悪の展開に・・・。
    そこからの復活に、受の強さと愛があります。
    芯の強さにほれぼれします。
    残念ながらこの1巻の攻はダメダメですが(笑)、その後は期待してください!!3巻からは(2巻もねぇ・・・)こんな旦那欲しいな~と思えちゃいます♪

    長く続いているシリーズですが、飽きずに読み続けられる作品ですよ。

    シリーズ(2014年1月現在 続刊)
    1.「 右手にメス、左手に花束」
    2.「 君の体温、僕の心音」
    3.「 耳にメロディー、唇にキス」
    4.「 夜空に月、我等にツキ」
    5.「その手に夢、この胸に光」
    6.「 頬にそよ風、髪に木洩れ日」
    7.「 僕に雨傘、君に長靴」
    8.「 月にむら雲、花に風」
    9.「故きを温ね、新しきを知る」
    10.「 友には杯、恋人には泉」

    リンク作品(20141月 続刊)
    1.「 茨木さんと京橋君」①②
    2.「楢崎先生とまんじ君」①②
    3.「楢崎先生んちと京橋君ち」
    3.「夏の夜の悪夢 いばきょ&まんちー2」
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    投稿日:2013.11.08

  • ほじ

    ほじ

    なんだろう、そういう二人だってことを知っておいてね?の1巻目ってことかな。
    結構ヘビーな過去を持つ二人だけれど、それがあってこその『今』なんだろうなぁ、でもシリーズは続くからこの先も平穏無事な道じゃないんだろうなぁ。
    むしろそれが楽しみw
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    投稿日:2013.09.04

  • 藍野芙美

    藍野芙美

    このレビューはネタバレを含みます

    メス花シリーズ第一弾。

    今読み返すと、ああ、そーいやこのふたりって強姦から始まったんだっけなあと。
    篤臣の反応が、「そうそう、普通こんなことされたら、こーゆー反応だよね!」とゆーもので、BLにありがちな、強姦→実は好きだったんだ→恋人ではなく、その辺、スッキリした記憶が。
    BLの典型って、往々にして、「男の願望AVかよ」と思う流れが多いので。

    もともと意地っ張りな篤臣が江南を許そうと思ったら、よっぽどのきっかけがないとダメなんだろうなと思っていたので、あーゆーオチでないと納得できなかったかも。
    しかし、江南って最低なやっちゃな…。最新刊じゃ、見る影もないけど。

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    投稿日:2012.03.25

  • aries

    aries

    攻め:江南
    受け:永福篤臣


    CDを聴いて原作を読みました。

    CDの通り、受け視線で語られる。
    最初のページで既に同じベッドで寝ていて、二人がこうなるまでを出会いから8年以上受けが思い出してる、という進み方。

    8年って長いので江南が篤臣にどうこうするまでもエピソードが細かく語られる。
    CDには入っていなかったポリクリ実習中で患者さんが亡くなり、ショックで泣いてしまうが江南が根気よく慰める場面が、篤臣にとって江南の存在を心地よく感じることになったエピソードだったのではと思う。

    CDでは分かりづらかった篤臣の感情の葛藤が細かく綴られていて、CDの補完が出来ました。


    先にCDを聴いていたので登場人物の声が脳内変換出来たのが良かったと思います。


    2001年出版の為、AIDSなど当時としての扱い方だったのね、と思います。

    そして、絵もいかにも少女マンガ風で私の好みではないですが、まあそれは仕方ないです。
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    投稿日:2012.02.25

  • 和

    激ハマりする程ではなかったけど、続きがあるなら読んでみようかな〜という感じ?個人的に彼女が絡んでくるBLは苦手…

    投稿日:2011.08.06

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