【感想】天文台日記

石田五郎 / 中公文庫BIBLIO
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
7
5
2
0
0
  • このゆったりした感じが好きです

    まさにタイトル通り、天文台で働く職員の日々の日記です。
    毎日、観測できるようにくるひもくるひも、天文台を維持する仕事。
    時間の流れは、決して早くはないかもしれませんが、確実に欠くことなく日々こなす仕事、あこがれます。
    めまぐるしく時間に追われる生活をしている人におすすめです。
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    投稿日:2013.11.07

  • 専門的な言葉が並び、私にはちょっと難しいのかなと思い

    しばらくそのままになっていましたが、ふと、とにかくそういうところは気にせず最後まで読んでみようと読み続けていると、日記形式なことや、何かを見てふと思った一言が入っていたりで、次第に自分がこの人になったような、そこで働いて感じたことを記録しているような気持ちになりました。

    自分が携わる仕事、その作業内容の記録を一年分残すということは、素晴らしいし大事なことだと思うことができて、読んでよかったと思いました。
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    投稿日:2015.04.26

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    とても気さくな印象を受ける日記。天文小話も所どころ登場するので、小物語集としても楽しめる。底本からは多少時間が経過しているだけに、今よりももっと星が見えたのだろう。羨ましい。

    投稿日:2023.12.24

  • きのさん

    きのさん

    現在の天文台は、電子制御の塊となり、精密測定が容易く行われているが、人の手により何事もなされた時代の記録。様々な注意事項が書かれたイロハガルタが秀逸。

    投稿日:2021.05.15

  • shiroi-buta

    shiroi-buta

    ずうっと持っている数すくない本。
    開くと、静かでしんとした空気を感じます。
    どこに書いてあったかいつも忘れますが、深夜、ゆびをゆっくりとおって数をかぞえ、鼻がかゆくなったらその指で鼻をかき、眠くならないように歌をうたう。というところが好きです。続きを読む

    投稿日:2014.10.30

  • いそ

    いそ

    新聞で渡辺潤一さんの紹介記事をよんで、表紙に惹かれて取り寄せた本。表紙のために買ったくらいの気持ちだったけれど。

    天文台での生活や観測の知識が興味深くおもしろいということはもちろんですが、所々でひと息ついて、しみじみとこの生活に思いを馳せる、そのときの文学的情緒のこもった文章がなにより心に残る。すばらしいです。
    星をみて、ひとと関わり、また自分を見つめる生活に、憧れずにはいられない。
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    投稿日:2013.11.12

  • murabukuro64

    murabukuro64

    初めて読んだのは、小学校の低学年の頃でした。その時は何だか難しくてよく分からなかったけど、数十年たって何故かもう一度読みたくなり、図書館をまわって探し出して再読しました。星を相手にする暮らしが羨ましくて。石田先生の淡々とした語り口も素敵です。文庫で再版されたのを見つけ、嬉しくなりました。昔の版から、図版が何点か削られたのが残念。続きを読む

    投稿日:2013.05.27

  • ちくい

    ちくい

    先日、中学・高校の同窓会があり、同期の友人に誘われて出席しました。
    会場で、中学校の時のクラブ(天文研究会)で一緒だった一学年下のS君と、30余年ぶりに再会しました。驚いたのは、かれとは陸上部でも一緒でしたが、特に天文クラブでは、わたしから懇切丁寧な指導を受けたことを今でもよく覚えている、と話してくれたことです。しかし、わたし自身はかれのことは覚えていたのですが、クラブでの活動についてはほとんど記憶がなく、かれに「今でもその当時の『天文年鑑』をとってある」とまで言われ、ちょっと当惑してしまいました(もちろん、悪い気はしないですが、どんな指導をしていたのかと思うと…)。
    そんな当時、わたしが夢中になって読んでいた本のなかの一冊が、この『天文台日記』です。著者は国立岡山天文台副所長を勤めていらっしゃったかたで、当時国内最大の反射望遠鏡を使った天体観測にまつわるエピソードを、季節の移り変わりにあわせて日記風にまとめたものです。わたしが手にしたのは「ちくま少年図書館」シリーズの一冊でしたが、現在は中公文庫に入っています。
    当時と比べ、観測技術も天文学の内容も大きく変わったことは想像に難くないのですが、本のなかで著者や同僚たちが夜空に天体を追いながら、天候に左右されたり、観測にまつわる地上でのさまざまな雑事にも奔走する姿が実に人間らしく、いま読み返しても感動します。
    同窓会の帰り道、友人たちと別れてわたしは、ひとり会場からほど近いところにある母校の前を久しぶりに歩きながら、「ひょっとしたら、この本を読んだ感動をクラブの同僚や後輩に語っていたのかもしれないな」と思いつつ、自宅にもどりました。途中ふと見上げた街中の明るい夜空には、木星と思しき明るい惑星が光輝いていました。。。
    続きを読む

    投稿日:2011.11.23

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