うらはぐさ風土記
中島京子(著)
/集英社文芸単行本
作品情報
30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
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商品情報
- シリーズ
- うらはぐさ風土記
- 著者
- 中島京子
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文芸単行本
- 書籍発売日
- 2024.03.05
- Reader Store発売日
- 2024.03.05
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 280ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (4件のレビュー)
-
中島さんらしい雰囲気の作品です。スカッと抜けてるわけでは無く、どちらかと言えばドヨンとしているのだけど重くはない。多分、独特のユーモアのせいでしょうね。なんだか可笑しいのだけど、なぜ可笑しいのか良く分…からない。
30年ぶりにアメリカから帰国した大学教員の沙希が主人公で、舞台は武蔵野の一角・うらはぐさ地区とそこにある昔からの商店街。
社会的な事件・事象を主題にする物語とすれば絶妙に焦点を外しています。描いているのは、これから動き出す商店街の再生活動の前段階だし、主人公もそこに住むちょっと不思議な秋葉原さんの方がふさわしい気もします。でも著者が描こうとしたのはちょっとノスタルジックな商店街や地区に残る自然、そしてそこに根差したようなごく普通の食べ物や、そこに住む人々の群像劇です。
気になるのは無茶苦茶な敬語を使う女子大生。変な敬語で嘘っぽ過ぎます。余りに嘘っぽ過ぎて、現実に中島さんがそんな女の子に会った事があるのかと考えてしまいます。
肩ひじ張って主義主張を述べる訳でもなく、ごく自然に好きだからそういう暮らしを続ける人々。そうしたものが大切にされるような気持ちの良いエンディングでした。続きを読む投稿日:2024.04.03
離婚を機にアメリカから帰国し、東京の西部・うらはぐさ地区の空き家だった伯父の家に住まうことになった沙希。そこで出会ったちょっと癖のある人々。武蔵野の自然とそこに暮らす人々の日常を描く群像劇。
なかで…も、満月になると吠える父親を狼男だ信じていたという秋葉原さんの話「狼男と冬の庭」は響いた。まだPTSDなる言葉もなかった時代、苦しんだ人たちの姿を想像すると切なくなる。
商店街の再開発問題や個人的に抱えている問題など、決して軽いものではないんだけど、どこかユーモラスでほんわかとした雰囲気が漂うのが中島さんの作品らしい。
一人が苦手な秋葉原さんや変な敬語を使う女子大生、音信不通の大鹿マロイなど個性的な人々と、エナガの巣作り、テコンドーの本質、美味しそうな料理の数々など読んでいて楽しくなる要素が満載。
少々出来過ぎているようなエンディングさえ、テンバガーのエピソードがここに来て意味を持つのか!と納得。マロイの消息も含めて、裏葉草の花言葉ピッタリの“未来”ある物語の締めくくりでした。
続きを読む投稿日:2024.04.14
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