ChatGPTと語る未来 AIで人間の可能性を最大限に引き出す
リード・ホフマン(著)
,GPT-4(著)
,伊藤 穰一(ほか著)
,井上 大剛(訳)
,長尾 莉紗(訳)
,酒井 章文(訳)
/日経BP
作品情報
OpenAI元取締役でありシリコンバレーの大物投資家、リード・ホフマンが、
GPT-4と対話しながら見通す未来とは?
AIの未来、それが私たちの生活を一変する可能性に関心があるなら
手に取る価値のある1冊
「『ChatGPTと語る未来』は、重要かつタイムリーな本です。AI がもたらす未来の可能性について、興味深く役立つ概要を説明すると同時に、AIを利用して私たちがヒューマニティを増幅できる方法についてのビジョンを示しています」
――伊藤穰一氏(日本語版序文より)
■激変に備える10の視点
ChatGPTなど生成系AIの普及によって、大きく変わる未来を10の分野に分けて解説しています。
仕事が激変する/仕事で駆使する/教育/ソーシャルメディア/クリエイティビティ/
司法と正義/ジャーナリズム/ハルシネーション(幻覚)/知識人との対話/技術を生み出し使える人間
■リード・ホフマンとGPT-4が語る未来の例
○大規模な失業はおそらく起こらない
○たとえ失業しても、AIが物質的な豊かさを生み、貧困はなくなる
○低所得エリアの教育をAIがサポートする
○フェイクを生成するAIに対抗して、検証AIも登場する
○AIはクリエイティブに欠かせないツールになる
○自分の作品を生成AIに使われない防衛策の導入が進む
○裁判やリーガルサービスの恩恵を所得によらず受けやすくなる
○知能犯の摘発、刑務所での教育などにAIが活躍する
○読者や視聴者にパーソナライズしたコンテンツサービスが登場する
○すばやいフィードバックやアドバイスでAIが社員のモチベーションを上げる
○AIの主力は、人間の仕事の「強化」と「補完」の2分類になる
もっとみる
商品情報
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 日経BP
- 書籍発売日
- 2023.07.07
- Reader Store発売日
- 2023.06.26
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 248ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.7 (7件のレビュー)
-
大規模言語モデルの活用法
著者はスタンフォード大学を卒業後、PayPalの開設に携わり、LinkedInを創業。
その後はベンチャー投資家として、ChatGPTを開発するOpenAIの初期からコミットしている、いわば中の人。…
むっちゃ頭が切れ、未来を見通す力を持つ彼に言わせれば、いまAIを無視するのは、「1990年代後半にブログを、2004年前後にソーシャルメディアを、2007年にスマートフォンを無視するのと同じ」であると断言する。
あらかじめ断っておくと、本書はChatGPTの仕組みを知りたいと思って手にとる本ではない。
題名の通り、それをいかに活かすか、社会や世界をどのように変容させるかに焦点を当てている。
大規模言語モデルや言語処理などロジックが知りたい人は、スティーヴン・ウルフラムの『ChatGPTの頭の中』が参考になる。
本書はホフマンとともにGPT-4が共著として名を連ねている通り、ChatGPTとの対話の書である。
一丁前に本書の末尾にはGPT-4君の謝辞まである。
対話と書いているが、内実は一方的な質問攻めで、「投資家で、作家で、慈善活動家でもある著者が、より速く、効率的かつ効果的に仕事をするために、LLMをどう活用すべきだ?」から始まり、ChatGPTの長所や欠点まで問うて自分で語らせている。
必然的に回答も「できるでしょう」や「なるかもしれません」のオンパレードで、ここだけ読んでると”なんだかなぁ"という気にさせる。
ただ、草創期から利用しているか、質問が容赦ない。
500字でまとめろとか、1000字以内でなど文字数を指定するのは、ほっとくと延々だらだらと長文が出力されてくるからだろうが、「でたらめはやめろよ、簡単に裏が取れるんだからな、ソースの裏付けがあるのだけ回答しろよ」など、誤回答への予防線が凄まじい。
なんで誤回答しちゃうかのカラクリもちゃんと理解していて、有名な「ゲティスバーグ演説の5文目を教えて」との質問に、第9文を拾ってきてしまうのも、LLMの予測の限界も指摘している。
しかしどれほど回答が怪しかろうと著者は怯まない。
「間に合わせの知識」がもつ力を信じているからだ。
例えばWikipediaも、登場して間もない頃は、多くの間違いが含まれていたが、多くの人がクラウドソーシングによる「間に合わせの知識」を「日常的に役に立つもの」だと感じてくれたおかげで、利用率が高まり、多くのフィードバックを集めることが出来た。
それによって改善を積み重ね、より使いやすいものとなっていたのだ。
それとChatGPTとの対話は、従来のウェブ検索とは根本的に異なる。
単にリンクの羅列を見せられるより、関連性の高い情報をピンポイントで拾い上げ、それが新たな疑問につながり、さらに質問を重ねるという、ウェブの黎明期によく聞かれた「ネットサーフィン」を彷彿とさせるものがある。
従来の検索エンジンが流れをぶつ切りにする一方で、ChatGPTとのやり取りは、1つの質問の答えに対してさらに10の質問をしたくなるような、ある種の知的興奮の高まりがある。
ChatGPTの成功の原動力には、この「1つの問いかけが10の質問を生む」というダイナミズムがあるというのは、このことだ。
じゃあ具体的に何に活用できるのか?
もしあなたが企業犯罪の取り締まる立場の人間なら、人間の目では微妙すぎるような些細な点も、厖大な財務データを総ざらいして、記録の矛盾を忽ちのうちに指摘して摘発できるだろう。
もしあなたが教師であれば、学生の評価に利用するだけでなく、フィードバックのツールとして利用できる。
学生の長所や改善点を特定し、より効果的な学習に役立つ方法を提案してもらうことだってできるだろう。
あるいは、もしあなたが芸術家なら、アイデア出しなどの創作のアシスタントとして、あるいは触媒として利用することも出来るだろう。
たんにAIを仕事の量を減らすための道具と見なすのは勿体ないことで、仕事の質を高めるための装置にもなりうるはずなのだ。
利用する上での問題点としては、文化活動へ与える悪影響が厄介に感じた。
人間がこれまでに制作してきたコンテンツを複製や変更が簡単なデータやアルゴリズムにしてしまうことで、その文化的価値や意義を低下させ、人間はより安価で広範な作品を生むAIとの消耗戦を強いられる。
現にいま、アートの世界では、アーティストが自分の作品をネットに上げるのを躊躇している。
わざわざ餌を与えて、モンスターの学習に取り込まれることを懸念しているためだ。続きを読む投稿日:2023.11.14
-
Open AIの元取締役である著者だけにChatGPTへの問いかけが上手。
あーこういう風に聞けば良いのかという参考になる。
一方で、ストーリーとしてはやや冗長であり、途中で猛烈に飽きてしまった。
…発散的に偶発的に質問しているものを特に編集もなく本にしてしまったような内容。
リードホフマン氏の思考を追うように読むと良い。続きを読む投稿日:2023.11.20
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。