脳の闇(新潮新書)
中野信子(著)
/新潮新書
作品情報
ブレない人、正しい人と言われたい、他人に認められたい……集団の中で、人は常に承認欲求と無縁ではいられない。ともすれば無意識の情動に流され、あいまいで不安な状態を嫌う脳の仕組みは、深淵にして実にやっかいなのだ――自身の人生と脳科学の知見を通して、現代社会の病理と私たち人間の脳に備わる深い闇を鮮やかに解き明かす。五年にわたる思索のエッセンスを一冊に凝縮した、衝撃の人間論!
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商品情報
- シリーズ
- 脳の闇(新潮新書)
- 著者
- 中野信子
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 数学・物理学・化学
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2023.02.01
- Reader Store発売日
- 2023.02.01
- ファイルサイズ
- 1MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (50件のレビュー)
-
これ、かなり面白かったです。めったにつけない★5つにするか迷ったぐらいです。
中野信子さんは私とほぼ同世代のとびっきりの才女だと思います。中野さんの著書はけっこう好きで読んだのはたしか、この作品で9…冊目になります。そこそこコアな中野ファンと言っても良いでしょうか。
これだけ面白い本なのにこの感想を書いている時点でのこのアプリでの本書の評価が3.17とは意外です。著者がバカには読めない本と過激なこと書いちゃったりしてるので、やっぱり好みの問題もあるんでしょう。
本書はそれまでの中野作品とは少し趣きが異なっており、エッセイ的というか自伝的要素が多分に含まれている新書となっています。オブラートに包まない本音がバンバン書かれているなという印象です。
何なら新書って言うよりハードカバーで出しても良かったんではないかと思いました。
脳科学の視点から中野さん自身や人間の傾向などのようなものを解き明かしています。
誰にでも承認欲求はあり人間ほどこの欲求が強い動物は他にいない。中野さん自身もとある男性とのやり取りでまざまざと自身の承認欲求を思い知らされたことが書かれています。
著者の体験を通して、自身をコントロールしようとしている人には必ず心のスキマ=不安があり、ここを突けば好意を得られるらしいです。
生きていく上で、あいまいにしておくという解決法をもっておくのは極めて重要で、わからなさとの共存も大事だと。脳は複数の考え方をあいまいなまま抱えておくことは心地よくないものだが、分からないを受容することが長期的に見れば自分を守るための有効な手段になりうるとのこと。私のなかに腑に落ちるものがあり、納得感がハンパないです。
正義中毒についても言及されています。
人間は、正義の味方としてルールから逸脱した誰かに制裁を加えることが快楽となる。糾弾は自省よりたやすい。不謹慎を叩く快感。自分とは全く無関係な赤の他人の不倫のバッシングはまさに最たる例ですね。
所詮他人事の「どうでもいい」という絶妙な距離感が大事で「どうでもいい」という感覚は投げやり的に見えるが、他人に一貫性を求めず、社会を健全に保つには良い距離感を示す絶妙な指標かもしれません。
とこんな感じのことが解説されています。
それにしても著者が表面的にも読めるが裏の意味的なものも含んで書いているとありましたので裏の意味が大変気になります。私は著者の言うところのバカなのかよくわかりませんでした。どなたかご教授頂ければ幸いです。
続きを読む投稿日:2023.07.03
"Darkness of the Brain"
結論
●今生きているだけで勝者
(生きていること、
それこそがチャンスの正体)
●真の恐怖は
【自分をコントロールできない】こと
●正しくホモ…サピや自分の脳構造を理解し、正しく生きましょう
この本は、科学的な方法論を基準に語られた本です。
胸がドキドキした箇所
・ 通訳の必要性あり
・ 文脈の理解必須
・科学的事実は変化の可能性あり。
・不変
誰もが平等にその正当性を確認できる状態を担保していなくてはならないというルールは不変
これが科学の本質
・人間は、本質的には自由を回避していながら、それでも自由を求め続けるという葛藤状態のまま生きている
・問題は解決できる
・感情は解決できない
・錯覚
自身のない人は、
世間の基準に合わせて自分を変え、
その合致するところに称賛を得ようと
躍起になってしまう。
けれど、
自信に溢れた人はその真逆かもしれない。
自分の業を肯定している。
己の醜さと闇を知って、
それを愛する方法を知っているから、
輝くことができるのではないか。
・音楽は感情の調整役
・音楽は必要不可欠ではないだろうか?
・ネアンデルタール人と現生人類の違い
・価値の認識ができるかどうか?
・種の滅亡に大きく関わっているとしたら面白い
・目に見えない価値を象徴するトークン
・権力構造の維持に直接関わってくる
・象徴的価値の運用能力の有無
・エネルギーになる?
・水嶺となるかならないかの違い?
・解
・人間がそう行動してしまうのは、
自身のせいではなく
脳のせいであるという事実
・いまここに、
そういうありようで
存在していることそのものが、
それだけの理由と価値があったとの証左
・バッシングをうける行動をしてしまう
そう行動するだけのメリットが
かつてヒトの進化史上あったということ
・対処方法
地味で面倒な努力
・生物学的な欲求に対しては抑制を掛ける
・社会的には攻撃を受けにくい振る舞いを選択しつづける
・慰め、解、
少なくともこの世界には、変化に適応して姿を変え、生き延びた進化の勝利者だけが、生物として存在している。
いまどんな状態であれ、認められなくても、一つのバリエーションと考える
●個人的感想
変化に抗うもよし、抗わないもよし続きを読む投稿日:2024.03.18
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