電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる「調べ方」の教科書
阿佐見綾香(著)
/PHP研究所
作品情報
「商品をもっと売りたいけれども、何から始めたらいいかわからない・・・・・・」「世の中のトレンドの移り変わりが激しく、どう対応したらいいかわからない・・・・・・」そんなときこそ、マーケティングリサーチ(=ヒットをつくる「調べ方」)の出番! リサーチを上手に使えるようになれば、正しい「ターゲット」と「セールスポイント」を早期に絞り込めるようになり、無駄なお金や時間、労力といったコストをかけずに、ビジネスを成功させることができるようになる。だから、行き詰まっているときこそ、リサーチを活用しない手はない。著者は、広告会社・電通のマーケティング部門で戦略プランナー職を10年以上続け、本格的なマーケティングリサーチを現場で叩き込まれてきた人物。また、その経験をもとに、ヒットをつくる「調べ方」に特化し、ステップをできる限り簡略化したノウハウを言語化するとともに、効率化のためのオリジナルツールやテンプレートも開発。そしてそれらは今、電通のマーケティング部門の、毎年恒例の新人教育プログラムの1つとして使われている。その内容を、1冊にすべて詰め込んだのが本書である。「リサーチと言われても、何からやればいいのかわからない」「基本をちゃんと習ったことがない」・・・・・・そんな人、必読!
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この作品のレビュー
平均 4.0 (12件のレビュー)
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現役電通戦略プランナーである著者が、商品をヒットさせるための「調べ方」=マーケット・リサーチ術を紹介した1冊。
書名に教科書とあるとおり、形式的にまとめられています。
著者は、電通に入社し、調べること…が得意だと思い、リサーチ部門に配属されたものの、実践では使えなかった経験を受け、その理由を教科書がないことが原因だと思い、本書を企画したそうです。
自分がリサーチが特に必要な仕事ではないため、すぐに活かせるものはあまりありませんでしたが、事例・図表・索引なども充実しており、本当に教科書的に楽しめると思います。
個人的にも事例の部分は楽しく読むことができました。
▼売れる商品をつくる秘訣は、正しい「ターゲット」と「セールスポイント」の2つを見つけること
▼サピア=ウォーフの仮説
私たちの思考は、使用する言語によってつくり出されるもの。逆にいうと使用する言語が思考を限定してしまうという考え方
▼ポイントは、「最初に仮説を立てて、明らかにしたいことを決め、それから手段にうつる」という順番を守りながらリサーチを進めること。それから、どのステップにおいても、常に次の打ち手を具体的にイメージしながら、手に入れたデータを解釈するということ
▼フレームワークの使うものは1つに絞り、3Cを押さえる
▼3C分析で集める情報は、商品をヒットさせるために、
・誰に対して言うべきか(ターゲット)
・自分はどんなポジションで何を言うべきか(セールスポイント)
を特定する目的で使っていく
▼3C分析の順番
使いやすくするためのコツは、「市場・顧客→競合→自社」という順番で分析を進める
▼調べる情報源の優先順位をつけると、「1官公庁資料」「2業界団体資料」「3シンクタンク、総研、金融機関資料」「4民間調査会社思慮湯(富士経済グループ、矢野経済研究所)」「5新聞・雑誌・出版記事」「6民間企業のプレスリリース(PR調査)」
▼各府庁が公表する統計データが1つにまとめられた「e-Stat」が便利
▼チャンスを見極める4つの視点
・定着する意識・行動
・復活する意識・行動
・一時的な意識・行動
・消滅する意識・行動
▼「ヒット事例」を効率的に集めるための3つの習慣
①常日頃から、自分の興味領域を優先してアンテナを張る
(あるいは、その領域に興味を持っている人に聞く)
②新しい情報が出てきたらアップデートする
③自分の持っている情報を積極的に発信する
▼なぜ自社を分析するのか。それは、自社の価値を棚卸しして、競合には真似できない独自性の高い価値を磨き上げていくことで、売れる商品が生み出せるから。独自の価値を最大化できる「ターゲット」と「セールスポイント」を見つけられれば、売れる商品やサービスはつくれる
▼歴史をたどる理由は、ほかにはない強みの根元になる、本質的な価値と存在する意義を知るため。自社や商品・サービスの「本質価値」と「存在意義」は協力な「セールスポイント」になる
▼フレームワークに縛られず、何が本質的な問題なのか、何が本質的な解決策になるのかは。頭を使って考えていくことが必要で、「フレームワークは考えやすくするためのあくまで1つのツールに過ぎない」ということは心に留めておく必要がある
<目次>
第1章 売れない商品は「ターゲット」「セールスポイント」がズレている
第2章 「ターゲット」「セールスポイント」を絞り込む3つのステップ
第3章 リサーチの実践1 アイデアを形にして検証するリサーチ
第4章 リサーチの実践2 ヒットをつくる「市場分析」
第5章 リサーチの実践3 ヒットをつくる「顧客分析」
第6章 リサーチの実践4 ヒットをつくる「競合分析」
第7章 リサーチの実践5 ヒットをつくる「自社分析」
第8章 リサーチの実践6 売り続けるためのリサーチ
第9章 リサーチにつまずいたら読む章続きを読む投稿日:2023.11.19
私のバイブル。
何度も読み返している。
当たり前のように身につけたい。
購入者特典のpptなどありがたい投稿日:2023.11.27
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