この作品のレビュー
平均 3.1 (14件のレビュー)
-
最近自分の老後が気になって仕方ない。誰にもいずれは訪れる終末をどう対処しようかと考えてしまう。もちろんきっかけはあるのだけど。老後まで待たずとも病気や事故にあい余命が決まってしまったり突然死が訪れる可…能性だってある。今現在は夫と子供、兄弟もいて多分自分が何を考えようが滞りなく終わるのだろうなとは思うが。香山リカさんは何と同じ年だ。彼女が第1章でひとり暮らしの友の死に自分を重ねた不安とか今の現状や働くこと親の死に対する不安、ペットを失ったときに感じるだろう悲しみ、共感する部分は多い。立場は全く違う。ほとんど夫の収入に頼りっぱなしでこれといった技術も資格も経験もなく、パート主婦で子離れできていないとよく言われる私のどこが彼女に共感するかはわからない。だが、いずれはひとりになるだろうという予感はあるのだ。年の順でいけば両親に続き夫が、子供は自分たちの家庭なり生活を気づいていくだろう。そうなったときやはりパート主婦もひとりになるのだ。上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」を読んだときは元気なうちの老後の暮らし方、もっと年を行ったときの暮らし方のヒントのようなものが書かれていた。けれど、上野さんは恐れてはいない。もう自分の今後をある程度このようにしようという意思が固まり着々と準備も進めていての本でじたばたとした感じはない。そういえば上野さんは干支でひと回り上の方だった。もう定年という年では老後はいつか来るときではない。そもそも老後とはいつからなのかという事になるが、共通しているのはどちらも60代、70代は老後と考えているようだ。もちろん一概にその年代の人すべてが入っているわけではないだろうし高齢者が一般的にそのあたりからの人を指すのだからそうなるのだろうが。という事は、現役で働いている時期を過ぎればもう老後という事になる。そろそろ準備を始めなければという思い、心構えだけでもという思い、それが彼女や私をじたばたさせるのだろう。具体的な対処法というなら「おひとりさまの老後」の太字部分だけをさらっと読んだほうがいい。あまりこの本の中にはかかれていない。精神面のじたばたをいろんな文献の中から探している段階で彼女自身まだはっきりとした決意がないせいだろう。もっと本格的に知りたいならこの本中で作者が読んだ本、松原惇子さんが書いたシングル女性の老後についての本を読んだほうがいいだろう。人生というのは不思議だ。こんなに老後、特に終末が気にかかっているのに案外ずっと健康で長生きして100歳以上生きるかもしれない。そうなると今はまだ人生の半分までしかきていないことになる。そうなると一生の半分をずっと心配して暮らすという事になる。それもまたいやだなあ。この本は後半になると急につまらなくなる。筆が進まなかったと書いているが、作者もまた身近な友人が亡くなったとき感じたことがもしかしたら余りに遠い事のようにも思え転ばぬ先の杖を用意したら古くなりすぎて折れちゃったりなんて、そんな現実味がわかないせいかもしれない。上野さんの本にも香山さんの本にも「負け犬」という言葉が頻繁に出てくる。シングル女性は平然とこの言葉を使う。それほど彼女たちの間ではこの言葉は定着しているのかもしれないが、私はやはりそれには姫野カオルコ的解釈があると思う。「ああ正妻」の中で書かれていたように彼女たちは自らを「負け犬」と一歩も二歩もへりくだった言い方をしながら,自信とかプライドを感じさせる。配偶者に先立たれ子供も離れたおひとり様にはないものが彼女たちにはある。それが彼女たちに「負け犬だから」と言わせる。それがない私はどうすればいいのだ。だが、待てよ。母の年代で未亡人になった人たちはみんな不安に暮らしているだろうか。そうは見えない。なかなか気ままで楽しそうにしている。伯父の死の直後「夕方、4時ごろが一番辛い。淋しくて仏壇の前で独り言をいつまでも言っている。」と泣いていた伯母も喪の作業が終わったのか今は活動的にしている。「死んだら残った人が好きにすればいい」と言っている。なるようにしかならないという事なのだろうかとまたじたばたとしてしまう。続きを読む
投稿日:2008.01.26
このレビューはネタバレを含みます
独身女性は部屋も借りにくいという話から親の死、ペットの死、さらには老後まで。 新聞の読者投稿レベルだからことだが、話はわかる。
レビューの続きを読む投稿日:2022.04.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。