二十世紀(上)
橋本治(著)
/ちくま文庫
作品情報
二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通が激動に結びつくことは理解されにくい。一体、この百年で、何が変化し、何が変わらなかったのだろう? 生活レベルのことから、芸術、経済、政治まで、橋本治が、歴史の全体像を身近なものへと手繰り寄せる。
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商品情報
- シリーズ
- 二十世紀
- 著者
- 橋本治
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま文庫
- 書籍発売日
- 2004.10.10
- Reader Store発売日
- 2014.07.27
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.2 (8件のレビュー)
-
イギリスは、インドから来る安価な毛織物に苦する。産業革命を起こして打開。他国に売りつけたい。中国は拒否。茶の代わりにアヘンを売り飛ばす。そこでアヘン戦争が起き、香港はイギリス領に。
産業革命により…、作りすぎ発生。売らなきゃいけない。市場を求め始める。戦争の理由は、領土の拡大から市場の拡大へ。
日本はまだ工業化してないから中国に領土を求める。第一次世界大戦中はヨーロッパの工場操業停止に。その内には日本は工業化。
大戦後の不景気で、欧州と同じ考え- 作り過ぎたものを売る市場が必要-帝国主義的な考えに
20世紀、この作りすぎた商品はゴミ問題となり、環境破壊となり、不必要な欲望の刺激による人間の思考の短絡を生み、もうモノはいらないよ、という飽和状態から慢性的な不景気状態が到来することに。
第一次世界大戦は当初、オーストリア対セルビア(身内?) だが、小国セルビアの領土を取られたくないロシアがいる。オーストリアはドイツに後ろ盾に。-ドイツが二つ返事を、、
ドイツは先にロシアに宣戦布告。その上、挟まれないようにフランスに中立でいるよう要求。反発される、結果大戦が勃発。
当のオーストリアは早々に共和国に。
1935年、ニューンベルグ法がドイツで成立。ユダヤ系は国外へ行け。まだ殺す予定はなし。元々は自分達アーリア人が世界を征服するという思想のもと、目の敵、ポーランドとその後ろロシアにいるスラブ人達を排除しに。-排除と言ってもシベリアの方に押しやるだけ-だが中々計画が進まないが故に虐殺し始める。結果、国内で処理しなければならず強制収容所ができる。
大国が小国を侵略するのはダメだが、保護するのはOK。大国は力にモノを言わせて、侵略とはせず、先進国の保護を受けるため、後進国が進んで先進国に吸収された、状態とする。続きを読む投稿日:2022.02.07
このレビューはネタバレを含みます
20世紀といっても別に欧米と中国、そして日本だけが世界の全てではない筈なのに、そこには中南米や中東、アフリカ、南・東南アジアへの視点は完全に欠落している。のみならず、文化史的な記述も(作家なのに)少な…すぎ。キュビズムも未来派もゼセッションもCIAMもロストジェネレーションも一切言及なし。全体への目配りがないのに反比例して自説は強硬に押し捲るからやたらと反復が多く途中で「もうわかったから」とうんざりする。(第一次世界大戦の終結が第二次世界大戦に直結しているとの説は別に個性的な見解でもなんでもないが、それにしても本書には何度でてくることか)箇条書きにすれば多分10行くらいにまとまる内容だ。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2013.12.26
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