【感想】二十世紀(上)

橋本治 / ちくま文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Maz

    Maz

    イギリスは、インドから来る安価な毛織物に苦する。産業革命を起こして打開。他国に売りつけたい。中国は拒否。茶の代わりにアヘンを売り飛ばす。そこでアヘン戦争が起き、香港はイギリス領に。


    産業革命により、作りすぎ発生。売らなきゃいけない。市場を求め始める。戦争の理由は、領土の拡大から市場の拡大へ。
    日本はまだ工業化してないから中国に領土を求める。第一次世界大戦中はヨーロッパの工場操業停止に。その内には日本は工業化。
    大戦後の不景気で、欧州と同じ考え- 作り過ぎたものを売る市場が必要-帝国主義的な考えに

    20世紀、この作りすぎた商品はゴミ問題となり、環境破壊となり、不必要な欲望の刺激による人間の思考の短絡を生み、もうモノはいらないよ、という飽和状態から慢性的な不景気状態が到来することに。


    第一次世界大戦は当初、オーストリア対セルビア(身内?) だが、小国セルビアの領土を取られたくないロシアがいる。オーストリアはドイツに後ろ盾に。-ドイツが二つ返事を、、
    ドイツは先にロシアに宣戦布告。その上、挟まれないようにフランスに中立でいるよう要求。反発される、結果大戦が勃発。
    当のオーストリアは早々に共和国に。

    1935年、ニューンベルグ法がドイツで成立。ユダヤ系は国外へ行け。まだ殺す予定はなし。元々は自分達アーリア人が世界を征服するという思想のもと、目の敵、ポーランドとその後ろロシアにいるスラブ人達を排除しに。-排除と言ってもシベリアの方に押しやるだけ-だが中々計画が進まないが故に虐殺し始める。結果、国内で処理しなければならず強制収容所ができる。


    大国が小国を侵略するのはダメだが、保護するのはOK。大国は力にモノを言わせて、侵略とはせず、先進国の保護を受けるため、後進国が進んで先進国に吸収された、状態とする。
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    投稿日:2022.02.07

  • モリゾウ

    モリゾウ

    このレビューはネタバレを含みます

    20世紀といっても別に欧米と中国、そして日本だけが世界の全てではない筈なのに、そこには中南米や中東、アフリカ、南・東南アジアへの視点は完全に欠落している。のみならず、文化史的な記述も(作家なのに)少なすぎ。キュビズムも未来派もゼセッションもCIAMもロストジェネレーションも一切言及なし。全体への目配りがないのに反比例して自説は強硬に押し捲るからやたらと反復が多く途中で「もうわかったから」とうんざりする。(第一次世界大戦の終結が第二次世界大戦に直結しているとの説は別に個性的な見解でもなんでもないが、それにしても本書には何度でてくることか)箇条書きにすれば多分10行くらいにまとまる内容だ。

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    投稿日:2013.12.26

  • 聖学院大学総合図書館

    聖学院大学総合図書館

    (2010: 清水均先生推薦)1900年から2000年に至る各年の重要なトピックスを年代順に記したエッセイ的著作。現代日本の歴史に興味のある
    人は、最近話題の池上彰氏の「そうだったのか!…」シリーズも良いが、橋本治氏の本著作の存在も知っておいてほ
    しい。
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    投稿日:2011.02.04

  • aaayano

    aaayano

    20世紀とは何だったのか、というもの。短編小説な感覚で読みやすい。下巻は読み途中・・・ほとんど内容を忘れてきたので再読したい。

    投稿日:2010.09.01

  • ほぼ村上

    ほぼ村上

    2001年、21世紀が始まった年にこの本に出会い、楽しく読みました。
    あれから9年、そろそろ読み返してみるか。と再読。
    やっぱり20世紀はおもしろい。戦争を節目にして世界も日本も大きくうねってる。20世紀あたまに絶大なる勢力を誇っていたイギリスは第一次、第二次世界大戦を経て萎んでいき、戦後脅威的存在だったソ連はもう今は存在しない。ヨーロッパ中心の世界が戦後、米ソ冷戦を経てアメリカ中心の世界へと以降していく。それが最近の俺様何様のアメリカは経済的危機を迎え、次の世界覇者はどこの国になるのか、未来のことはまったくわかりません。21世紀はどんな時代になるのやら。
    22世紀を迎える頃には当然橋本氏も私もこの世に存在しないでしょうが、彼が書く「21世紀」も読んでみたいものだ。
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    投稿日:2009.12.05

  • mal22maybe

    mal22maybe

    広告批評の「ああでもなくこうでもなく」の橋本治氏が、独自の切り口で20世紀を切る。「ああでも〜」のような辛口コメントに期待。

    投稿日:2009.04.12

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