新しい株式投資論 「合理的へそ曲がり」のすすめ
山崎元(著)
/PHP新書
作品情報
最近の実証研究によれば、プロのファンドマネジャーによる運用実績の平均は、株式市場の平均より劣るという。知識も情報も豊富なプロが、素人に勝てない株式投資とは何なのか? 「株は情報の勝負ではない」「頭脳の勝負ではない」「金持ちが勝つゲームではない」「努力しても上達しない」――必要なのはセンスだけなのだ。先駆的なファイナンス研究によって完全に書き替えられた新しい株式市場像を紹介。“株式市場で勝つ”という視点から、株式投資という“ゲーム”の仕組みと戦略を徹底的に考える。株式投資の新しい常識!……◎株式投資はギャンブルである ◎プロとアマの差はほとんどない ◎高齢者も不利ではない ◎経営者評価なんて無理! ◎知識と情報の勝負ではない ◎頭脳の勝負ではない ◎金持ちが勝つゲームではない ◎売買のタイミングが勝負ではない ◎努力よりもセンスが大切である ◎株式投資は不美人投票
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 新しい株式投資論
- 著者
- 山崎元
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2007.10.15
- Reader Store発売日
- 2012.09.14
- ファイルサイズ
- 1.1MB
- ページ数
- 232ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.5 (12件のレビュー)
-
ゲームとしての株式投資論
本書は、ファンドマネージャーの経験もある経済評論家の山崎元氏の株式投資論です。
株式投資の理論やその社会的意義といった建前を重視しがちな投資家には一読の価値の本だと思います。
なぜなら、本書では株…式投資のホンネが示されているからです。
著者の山崎元氏は言います。
『株式投資で成功するために必要なものは、一に「運」、二に「センス」だ』
『「あなたにとって、株式投資とは何か?」と、問われたとすれば、著者の答えは「私にとって、株式投資とはゲームである」』
『株式投資は、世のため人のために行うものではなくて、自分のために行うものだ』
私は、本書を読んで以来、肩の力が抜け、株式投資に対する態度もリラックスできました。
なぜなら、今までの私は、儲けたいという卑しい自分を糊塗するためか、「投機でなく投資」だとか、企業への出資だとかという株式投資の社会的意義をことさら意識したり、チャート分析や投資理論をかじったりして、これが株式投資だと自分に言い聞かせつつも、でも、どこか違うな、と感じてもいたからです。
そんな中で出会ったのがこの本で、そこには株式投資のホンネが開陳されていました。
少々長いが引用させていただくと
『近年、株式投資への啓蒙が盛んで、「株式投資は、ギャンブルではない」「あなたの投資が日本経済を活性化させる」、あるいは「自分が応援したい企業の株を買おう」といった、"株式投資のススメ"を頻繁に見聞きする。
しかし、よく考えてみると、株式投資がギャンブルであったって、儲かるならやればいいし、日本経済を活性化させるために自分のお金をリスクに晒すわけではない。応援したい企業が、必ずしも株式を買ってみて儲かる会社だとはかぎらない。
純粋に、参加する人の側から見て、株式投資がどんなものであるかについて、スッキリ納得してから、株式投資に取り組む方がいいにちがいない。結局、投資に失敗しても、「自己責任」という万能呪文の下に放っておかれるだけなのだから、最初から、「自分のため」を徹底して考える方がいい』
その『「自分のため」を徹底して考える』株式投資が、ゲームとしての株式投資論です。
山崎氏は、ゲーム参加の基本動作を述べています。
・投資に関する意思決定は、リターン、リスク、コストを合算評価すること
・株式投資ゲームが現在どのように進行しているかを把握するには、利益予想の新規発表とその後の変化、市場の反応を押さえること
この基本動作を押さえたうえで、
・プロの知識と情報が活きない理由
・ポートフォリオの平均を持つと長期的に有利
・手数料がかさむ信用取引は慎む
・投資企業の分析より市場参加者の分析が重要
といった、ゲームとしての株式投資論が述べられています(第1章、第4章)。
これ以外にも、第3章の投資理論に関する話は私には難しかったですが、第2章の株式投資の本当の常識は、「目標株価の設定」「テクニカル分析」といった世間で流通している株式投資に関する常識がいかに怪しいものか、著者の視点で解説されていて参考になります。続きを読む投稿日:2013.12.02
-
2024年に著者は亡くなられております。この年にNISAの永久化が施行されましたが、株式投資を行うにあたっての基本的な知識が入っており、十分に利用できる内容になっております。
投稿日:2024.03.13
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。