【感想】動物農場〔新訳版〕

ジョージ オーウェル, 山形 浩生 / ハヤカワepi文庫
(156件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
55
58
28
0
0

ブクログレビュー

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  • あじのふらい

    あじのふらい

    本当は角川文庫(髙畠文夫訳)で読んだけど出てこなかったのでこちらで登録

    思ってたよりずっと読みやすくて、面白かった
    もっと長くて教養がないと楽しめない作品かと思っていたけど、中高校生ぐらいで読んでも十分楽しめそうな作品だった
    個人的にはラストをポジティブに受け取ることは難しいなと思ったけど、それでも雑草魂のたくましい民衆に託された希望もあるのかなと思った
    続きを読む

    投稿日:2024.05.06

  • タロタロ

    タロタロ

    1984年から、ジョージオーウェルを知りたくなり、この本を読みました。
    陰湿な空気が流れるなか進む物語。かわいい動物を思い描いて読むと最後の展開で痛い目をみるかも。

    なんでこんな事を考えられる、思いつくのか。当時の社会情勢を調べもう1回読むとまた違う視点で読むことができました。続きを読む

    投稿日:2024.05.01

  • rumina7

    rumina7

    中学生の時にインパクトと受けた一冊。
    今思えば資本主義のアメリカンスクールならではの選書だけど、正解を押し付けず、子供に考えさせる教育方針はとても好きだった。

    投稿日:2024.04.27

  • yawy_read

    yawy_read

    オーディブルにて。
    事前情報なしで読み、表面的な解釈をしただけでも、ラストはゾクッとした。小説としてもとても面白い。
    後から訳者あとがきなどを読み、これがソ連批判だということを知って二度ゾクッとした。
    読んでおいてよかった作品だと感じる。
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    投稿日:2024.04.23

  • すべての本読み読み委員会

    すべての本読み読み委員会

    歴史に疎いため訳者のあとがきが理解に役立った。出版社にめちゃくちゃ断られて出すまで大変だった話と「冷静」という単語はオーウェルが作り出したものという話が面白い。

    物語の中に、ミルクとりんごがちょろまかされ行き先を誰も知らないというくだりがあったが、オーウェルが声を大にして言いたいこと→「このお話の教訓は、革命が大きな改善を実現するには、大衆が目を開いて、指導者たちがきちんとそいつらを始末する方法を理解している場合だけだ、というものです。」

    お金をポケットに入れた入れないで揉めまくり記憶にありませんとか私のサイン"のように思えます"とか言ってる政治家をみんなで囲おう。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.19

  • 琳

    本当に読んでよかった。難しいことをわかりやすく説明してくれる本、ありがたすぎる。
    帯に「折に触れて読み返す本の一つ」って書いていた通り、何度も読み返した方がいいと思う。自分の行動を省みるためにも。

    人間の搾取に反発し、民主的な農場をつくるために奮起したはずの動物たちが、いつの間にか独裁体制に巻き込まれていく。
    その過程がとても鮮やかで覚えておきたいと思ったので書いておく。

    ・反乱を指導するリーダーがうまれる

    ・シンボルとなるものをたくさん作り、一体感を高める
    ex)歌(高揚感も高める)、旗、記念日、スローガン『四本足 はよい、二本足は悪い』『すべての動物は平等である』

    ・規則(戒律)をつくる
    全員が団結し、平等に暮らせることを目的とする

    ・指導者を暴力的に追放し、あくまで「この世界の平和のため」と言い切る
    →圧倒的な力で恐怖感を植えつけたうえで、支配者ではなく味方であることをアピールして服従させる

    ・「革命前よりはマシ」「すべて自分たちのため」と繰り返し伝えて動物たちを納得させ、実質的な強制労働によりインフラを整備する

    ・不都合なことはすべて追放された指導者による陰謀ということにする(仮想敵をつくって団結をはかる)

    ・追放者に加担したという罪を自ら告白させたうえで処刑する(モスクワ「見世物」裁判)

    ・戒律と歴史の改変、捏造
    (動物たちには読み書きを教えない)

    これらはロシア革命で実際にスターリンが行なった政策をかなり忠実になぞっているらしい。
    特権を乱用し、どんどん堕落していく豚の醜さよ。こういう人間が実在した世界線に生きていることが到底信じ難い。
    でも自分たちが心地よくなる選択肢を選び続けたら、自然とこうなってしまうんだろうか。私も例外ではないんだろうか。

    当時は国際的にもスターリンは承認されており、批判を口に出せる空気ではなかったそうで、オーウェルは出版に苦労したらしい。
    訳者のあとがきで、不正をきちんと糾弾しない動物たちを批判する意図もあった、ということが書かれていたけれど、人間界では本当にそうだよなあと思いつつ、動物は生まれ持った性質が種によってかなり異なるので、キャパシティが全然違うだろうし、ある程度しょうがないのでは…と思ったりした。豚が気づくべきやったと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.04

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