【感想】リアスのうみべさんてつがゆく

宇部京子, さいとうゆきこ / 岩崎書店
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あおくんとみかちゃん

    あおくんとみかちゃん

    ひがしにほんだいしんさいが起きたとうほくのまちに、さんてつがはしりつづけることで、みんながげんきになるお話。
    また大きなじしんがおきたらこわいなと思いました。

    投稿日:2022.02.11

  • ただ

    ただ

    私の中では、まだ10年しか経っていないのかというのが、正直な気持ち。東日本大震災。

    「さんてつ」は、岩手県の三陸鉄道の愛称で、隣の村の線路が無くなっているのにもかかわらず、職員さんたちの思いにより、満身創痍で走ってきたことが、人々の心に希望を与えてくれた。そんな、さんてつの視点から改めて考えさせられる、人の強さ。

    電車の揺れのリズムは、母親の胎内のリズムとよく似ているらしく、さんてつの中も、あったかくて、きもちよくて、きもちがほぐれて、いつのまにか笑っているのは、当時の体も心も寒い思いでいた人々には、言葉に尽くせない喜びだったのだろうと思う。そんな場面の中で、お互いに手を取り合って泣いている人たちの姿が印象に残る。それ以外にも、知らない人同士が

    「たすかって よかったなあ」
    「げんきだすべえ、なあ~」

    と声を掛け合ったり、運賃を払えなくても、

    「おたがいさまです。がんばるべし!」

    と、てっこ握る、さんてつの職員さんの気持ちに胸が熱くなる。

    また、がれきのたくさんある絵と、その二年後の、なーんもない、はらっぱになった状態の絵の対比もすごく印象的で、がれきがなくなって、草花も生えて良かったと思ったが、その後の場面で、

    「なーんもない、はらっぱでも あるけば あしが おぼえている」

    と、震災前の町の様子を思い返していることに、そうだよと思い知らされた。はらっぱになる前は、たくさんの友達の家や魚屋さんも豆腐屋さんもあって、賑やかだったんだって・・

    「かぜが ひゅう~ ひゅう~ うみのかぜだ」
    「みえない けどな・・・あったんだ」
    「やさしい じかんが あったんだよ」

    それでも、絵の中の子ども達が笑顔であることに励まされる。更には、全体が温かい東北弁で書かれた文体にも。

    震災では失ったことも多かったけれど、それでも、ここまで復活できること(まだ通過点)は、間違いなく人の力だと思う。弱くても強いんだと、矛盾していることを言っているようでも、納得させられることもある、私と同じ人間の力だと。その力を引き出してくれた一つが、さんてつなのだと実感させられる絵本。決して忘れてはいけないこと。

    「ガッタン ゴットン ポッポ」
    「なくな! つながれ! あきらめるな!」
    「きょうも あしたも あさっても!」

    「そういってな、はしってくるもんだから・・・・みんなが げんきになる」
    続きを読む

    投稿日:2021.09.11

  • たまネコ♪

    たまネコ♪

    東日本大地震から10年。
    ちっちゃい体の三陸鉄道はみんなを励ます。
    「がんばれ!がんばれ!みんな‼︎なくな!つながれ!じもと‼︎」

    投稿日:2021.04.15

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