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角川文化振興財団 / 雑誌『短歌』 (1件のレビュー)
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iiyudana
たちまちにずりおちてくる 靴下のゴムにも経年劣化はありて 真鍋正男 冬鳥を追ひてときめく青空も恐怖の空とならむ戦時は 〃 昨日とは顔が違っている笑い父は前歯が抜けたるらしい 浜名理香 父十三回忌の膳に…箸もちてわれはくふ蓮根及び蓮根の穴を 小池光 二万発の核爆弾を積む星のゆふかがやきのなかのかなかな 竹山弘 月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして 在原業平 たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河野裕子 いちばん確かな生かもしれない「さげすみ」蝋人形の吐息に似て 永井陽子 わたしひとりの惟いがほしく夕ばえの陶土の膚に穴あけており 〃 土のへにひらひらと散る雪柳さうかさうか、その終り方 青木昭子 くねくねと過去に時間をたぐりつつ降りてゆきたり倶利伽羅峠 竹村公作 それとなく言ったつもりが気付かれぬそれでもいいかと爪を切りおり 〃 捜し物それのみないのはなぜだらう家のあちこちいくたびもさがす 戸田充代 終はりなき嘆きを受けとめむとして乳を含ませゐるわがむすめ 寺島博子 木々は芽を波はひかりを揺りあぐる宙にあまねく明日は満ちて 山本光珠 せしうむのすとろんちうむのおびただしくふるなかをする湖畔の散歩 川﨑あんな続きを読む
投稿日:2015.08.16
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