【感想】密室法典

五十嵐律人 / 角川書店単行本
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • へろ

    へろ

    まぁ本の装丁のままの軽い探偵ものというところでしょうか。
    密室事件の謎解きはかなり無理な設定が多いので、あまり興味を惹かれるものは無かった。
    遺言書の真贋、ストーカー澄野、漂白剤混入、いすれも軽く読みこなせる事が出来るが、エピローグの唐突さに少々作り過ぎな感じは否めない。続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • あだちたろう

    あだちたろう

    六法推理の続刊。
    少し人間関係に難ありの古城がどう成長していくか楽しみだったのに、古城の影が薄くなってしまったのが残念。テーマは興味深いのに、謎解き説明がくどくて読みにくいなと感じ星4つ。

    投稿日:2024.05.02

  • autumn522aki

    autumn522aki

    元気で悩める学生たちが、法律学を駆使してモダンな事件に挑む! 無法律シリーズ第二弾 #密室法典

    ■あらすじ
    法科大学院の無料法律相談ゼミ、通称「無法律」の面々が、様々な法律問題に挑む青春リーガルミステリー。前作『六法推理』に続く第二弾で、今回も元気で悩める学生たちがキュートな作品。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    待ってました!無法律シリーズの続編。読み終わってすぐに既に次のストーリーも読みたくなってくるという、世にも恐ろしい作品。このままだと文芸誌の野生時代まで追いかねない、ヤバい。

    さて本作の圧倒的強みは、身近に起こりうる法律問題について、古城、夏倫をはじめ愛らしいキャラクター達が軽快かつ厚みのあるストーリーで楽しませてくれるところ。法律って小難しくて敬遠しがちなんですが、親しみやすく書かれているので、どなたにもおすすめできるシリーズなんですよね。

    ちなみに本シリーズは連作短編になっています。本作からでも楽しめますが、できれば前作も読んでおいたほうがベターですね。

    ●密室法典
    模擬法廷で傷害事件が発生。現場は密室状態で、さらに被害者は恐竜の被り物をしていて…

    いきなりハンムラビ法典を持ち出してくるあたりが大好き。ここが現役弁護士の五十嵐先生らしいところで、既存のリーガルミステリーにはない、法律学を組み入れたミステリーなんすよね。謎解きも背景にある動機も現代的で目から鱗。短編なのに思った以上に深みがありましたね。

    ●今際言伝
    会社法のゼミ、ペアワークのパートナーとなった伊織が相続問題について相談され…

    相続に関連するミステリーは数あれど、遺言の矛盾と法定相続にまで突っ込んだお話は読んだことがない。なるほどしっかりと社会問題性を提起してきており、全く知りませんでした… 自分自身だったらどういう判断するか、悩ましくなる作品です。

    ●閉鎖官庁
    おもろい!本編が一番好きですね。あまり省庁の就職試験の現場を知ることがなく、めっちゃ楽しめました。

    想像もしなかったキャラクターが登場してビビった。そして将来を悩める綾芽が、ほんの少し成長する姿が鬼カッコよかったです。

    ●毒入誕生祭
    コンカフェでの誕生日パーティー、シャンパンタワーに毒物が混入されてしまい…

    まさしく現代の舞台背景、恵まれず必死に生きている女子たちの一幕。フィクションなのはわかってますが、こんな未来世代の現実を突きつけられると、大人としては胸が苦しくなってしまいますね。何かに依存してしまったり、上手くいかないこともあるでしょうが、前向きに歩んで欲しいです。

    ■ぜっさん推しポイント
    実は私も法学部出身、ただ中退したという半端モノです。しかし本作を読んでいると、若かりし学生時代を思い出してしまいますね。

    仲間たちとワイワイと馬鹿騒ぎつつも、ひとりになると友人たちと自分を比較しちゃって、将来を憂いで悶々とする。友人の行動力や責任感、能力を羨ましく思ったものです。

    誰にでもある青春のメランコリックな記憶を思い起こさせてくれる素敵な作品。是非このままドラマ化しちゃってほしい! 今後にも期待しています。
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    投稿日:2024.04.28

  • ネモJ

    ネモJ

    前作の六法推理がリーガル青春ミステリーという新しいジャンルで面白かったので、本作も手に取りました。リーガル感はあまりなくて、割とライトなミステリーだったかなと思います。

    本作は短編ミステリー集で、登場人物が割と前作の設定を引き継いだままお話しが流れます。基本的なストーリーは、大学のサークル活動として無料で法律相談にのっている無法律の面々が相談を解決していくという内容。

    前作の六法推理を読んでから、割と時間が経っていたので、登場人物のキャラクターがあまり掴めていなくて、前作読み返せば良かったなと少し反省しました。内容については日常ミステリーみたいな感じなので、ハマるかハマらないかは人それぞれなのかなと思います。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.28

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