【感想】それは令和のことでした、

歌野晶午 / 祥伝社
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あさきょ

    あさきょ

    爽やかなYAものやハートフルなものを連続して読んでいると、ガツンとした重いものが読みたくなる。

    歌野さんはお初で、このタイトルに惹きつけられた。読み進めるだけでイヤな気分になるのに、最後の最後に奈落の底へ突き落とされる話から、明るい希望がほんのちょっと見える話まで、どれも読み応え十分だった。

    令和の世ってSNSにヤングケアラー、毒親、LGBTQ、小さな親切が余計なお世話、まさにこの短編集に出てくることばかり。

    生きづらい世の中だな。
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    投稿日:2024.05.24

  • へろ

    へろ

    読者をミスリードさせ、物語の根本からその背景をがらりと変えて結末へと持っていく。歌野氏の「葉桜の季節に君を想うということ」にも描かれていたように、読者は思いがけない結末に導かれる。
    「彼の名は、君は認知障害で、無実が二人を分かつまで、彼女の煙が晴れるとき」の4作には見事に予想を覆された。
    他の作品も大変読み応えがあり、作者の思うがままに操られてしまった。
    大変満足した小説だった。
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    投稿日:2024.05.20

  • よつば

    よつば

    「彼の名は」
    「有情無情」
    「わたしが告発する!」
    「君は認知障害で」
    「死にゆく母にできること」
    「無実が二人を分かつまで」
    「彼女の煙が晴れるとき」
    「花火大会」
    8話収録。

    それぞれの作品に令和の時代の生き辛さや多様性が反映されている。

    一話から強烈。
    独自の価値観で突っ走る母親を持ったばかりに起きた悲劇。
    これは笑えない。

    二話も悲劇だが、善意で取った行動が誤解を生み、まさかの顛末を迎える。
    同情を禁じ得ない。

    四話のオチにホッとしたのも束の間、その後も不穏でゾクゾクが止まらない。

    どこへ転がるか想像出来ない意外性に満ちた一冊。
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    投稿日:2024.05.18

  • こうだい

    こうだい

    8つの短編から成る作品。
    ストーリーが中途半端に終わってあまりスッキリしないものもあるので、好みが分かれるかもしれない。

    投稿日:2024.05.16

  • ひなちか

    ひなちか

    二度読み必至。
    短編なのに深く、広く
    そして高くから
    最後に突き落とす感じが凄い。
    えっ⁈と思わず
    声が出てしまうような結末も
    どんどん加速し
    たたみかけてくる展開に
    納得させられてしまう。
    タイトルのとおり
    今、この令和という
    多くを求めすぎるあまり
    逆に息苦しく、厳しく、狭い
    ギスギスした時代だからこその
    物語が多かったように思う。
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    投稿日:2024.05.14

  • kikocokko

    kikocokko

    何か違和感を感じても戻れないものだな。
    騙されないぞと自覚しながら読み始めても自分のアンコンシャスバイアスに気づくのは最後の方で。
    全く異なる切り口の短編なのでサクサク読める。

    投稿日:2024.05.11

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