【感想】魔女狩りのヨーロッパ史

池上俊一 / 岩波新書
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あがり

    あがり

    ヨーロッパ、特にドイツでは魔女狩りが盛んだった。それは自分が不幸だと思わせる環境の下、その不幸の原因は誰かのせいだと信じさせるキリスト教的考え方があった。
    天候不順で農作物の収穫量が少なくて不幸、疫病が流行って病人がたくさん出るので不幸、身分の違いによる不自由さで不幸、など。それを誰かのせいにすることは施政者や教会にも好都合だった。

    人間の醜さ…

    魔女狩りが最も盛んだったドイツ、その伝統はナチスによるユダヤ人迫害にも関係がありはしないか?

    読了45分
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    投稿日:2024.05.04

  • 千葉経済大学総合図書館

    千葉経済大学総合図書館

    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01427673

    投稿日:2024.04.09

  • みつひろ

    みつひろ

     魔女狩りという暗黒の歴史を分かりやすく説明している。予想通りかなり不愉快な内容だ。
     キリスト教が背景とするアダムとイブの伝承において女が邪婬なものと考えられていたことが関係している。閉経した女性に対する露骨な差別が魔女伝説につながっている。
     また教会や王権の正当性を高めるために対局の悪の存在を創出したとも言える。愛の宗教であるはずなのに、どちらが悪魔なのか分からない。
     キリスト教に限らないが、原理主義的な考え方は極論になりやすい。正義の強調のために、強力な悪の存在が想定されてしまう。これは欧州の人々の底流を流れる考え方なのだろうか。科学を生み出す土壌であるとともに魔女狩りのような暗黒史も作り出してしまう。これは決して過去の話ではないような気がする。
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    投稿日:2024.04.01

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