【感想】無理をして生きてきた人

加藤諦三 / PHP新書
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 青

    このレビューはネタバレを含みます

    すごく面白かった!
    タイトルからして読者を労る内容かと思いきや、己の生きづらさを人にせいにしてないで、自分と向き合うことが大事。ということを繰り返し伝える本。

    心に感情の負債が貯まるとどんな悪影響を及ぼすか。たとえば怒り、悔しさ、嫌悪、悲しみ、恐怖、劣等感、罪悪感、不安、絶望、空虚感。それらが自分でも気づかぬうち、雪のように積もってしまったらどうなるのかが書かれている。

    不安型愛着スタイルの人の心境をこんな端的に言葉で表せるんだなぁと。
    遠慮することに不満があって、相手が自分の思う通りの反応をしなくてまた不満を募らせる。二重に不満になる。とてもわかる。

    親に怒る必要がなかった人、親に怒った人、親に怒れなかった人は全く別の景色を見ることになる。
    私は親に怒った人で、親に怒る必要がなかった人を羨ましく思うこともある。でも、親に怒る必要がなかった人よりも深い世界が見られているという風に書かれていてうれしかった。
    自分が不幸なことにすら気づかず、つらいまま人生を終える人も多いとあるが、過酷な道を歩む者が変わるためさらに苦労したなら報われると感じた。

    この本を実感を伴って読めるのは幸福なことだと思う。不安型愛着がよくなっている、よくなったあとに読むと共感と思考の整理ができて心地がいい。

    『メンヘラの精神構造』と『「人生、こんなはずじゃなかった」の嘆き』もよかった。同じ作者と知らずたまたま手に取っていた。気になるタイトルのつけかたがうまい。この方の本、また読むことがありそう。

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    投稿日:2024.03.27

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