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津原泰水 / 東京創元社 (2件のレビュー)
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総合評価:
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yuki
このレビューはネタバレを含みます
彼女には異常であるという正常性バイアスがある 殺したのか殺していないのか 詳らかににすることで得られる正当性 不確定すぎると得られない心の平穏 どちらか一方への依存 妄想なのか現実なのか 薄いブルーグレーの世界 この物語の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、反面、読んでしまったことへの後悔は計り知れない
投稿日:2024.05.28
鴨志田スイ
解説の方は自己完結的なフィクションだと最初思ったと書いていたけれど、私には最初からこれは社会と人のありようを示した寓話のように思えた。本当は対立がないかもしれないところに二項対立を自ら作り出し、どちら…かの側に着くと決めて戦う。それがいつの間にか生きるよすがになっている。多分、そうしている方が楽だから。でも、その二項対立を超えて次の世界へ至る様がラストシーンなのだろうと感じた。きっとそうする力が、個人にも、社会にも、あると信じたいという気持ちが結実したようなラストだった。読み終えてしばらく、感慨に耽ってしまって動けなかった。きっと折に触れて思い出し読み返す作品になるだろうと思った。(人によって解釈は違うかもしれない)続きを読む
投稿日:2024.05.04
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