【感想】羅刹国通信

津原泰水 / 東京創元社
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
1
1
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • yuki

    yuki

    このレビューはネタバレを含みます

    彼女には異常であるという正常性バイアスがある
    殺したのか殺していないのか
    詳らかににすることで得られる正当性
    不確定すぎると得られない心の平穏
    どちらか一方への依存

    妄想なのか現実なのか
    薄いブルーグレーの世界
    この物語の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、反面、読んでしまったことへの後悔は計り知れない

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.28

  • 鴨志田スイ

    鴨志田スイ

    解説の方は自己完結的なフィクションだと最初思ったと書いていたけれど、私には最初からこれは社会と人のありようを示した寓話のように思えた。本当は対立がないかもしれないところに二項対立を自ら作り出し、どちらかの側に着くと決めて戦う。それがいつの間にか生きるよすがになっている。多分、そうしている方が楽だから。でも、その二項対立を超えて次の世界へ至る様がラストシーンなのだろうと感じた。きっとそうする力が、個人にも、社会にも、あると信じたいという気持ちが結実したようなラストだった。読み終えてしばらく、感慨に耽ってしまって動けなかった。きっと折に触れて思い出し読み返す作品になるだろうと思った。(人によって解釈は違うかもしれない)続きを読む

    投稿日:2024.05.04

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。