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藤野千夜 / 双葉文庫 (2件のレビュー)
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あんこ
表紙が可愛い、と手に取った。 平成生まれの女の子が昭和にタイムスリップする。 なんだか児童書みたいな本だなあと思いつつ読み進めたら、まさかのスピリチュアル。
投稿日:2024.05.22
なつこ
☆☆★ 平成の小学6年生大森美々加が昭和49年の小学4年生小岩井さらとして目覚め、半年ほど〝さら〟として生きた物語。 ここから先はネタバレになります。 不思議な物語に理由はいらないと思うのだけれど、…それにしても美々加がさらとして過ごした半年間の経験が平成の美々加になのん教訓ももたらしてくれてないというのは残念過ぎる。 わがままで頑固で甘えん坊な美々加が昭和の古き良き時代に翻弄されつつも家族や友人らに支えられ、乗り越えたさきには平成の家族を思いやれる女の子へと成長する物語である。となってくれたのなら、この長い物語にも意味が見出せたのだけれど…昭和でも平成でもただ家族を困らせ混乱させ不安にさせるに止まっている。 どういうことだ。 ならば、家族と過ごす最後の貴重な半年間を見ず知らずの美々加に受け渡したさらの想いはいったいどこに着地すればいいというのだろう。 無念。 私がさらであったならそう思う。 最後の最後で初めに戻って、大森美々花が実在することに保健室の先生や美々加が知らないのも不自然すぎた。 むしろその存在を知っているからこそ「昔、美々加ちゃんと同じ名前の宝ジェンヌがいたんだよー。」という伏線から、もしかして!ってことで小岩井家に赴いてみようという流れであったほうが自然だったかな。 ストーリーは悪くないのに、いわゆる伏線回収が殆どなくてただ過去に行った。帰ってきた。に留まっている。熊谷さんとの関係は?阿部さんや高島さんは?さらさんに手を合わせてないよ。 いろいろモヤっとして終わる。 今年の13冊目続きを読む
投稿日:2024.05.05
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