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安部公房 / 新潮文庫 (52件のレビュー)
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LKS
“便器”というものがここまでテーマの中心に据えられるのが面白いと思った。核戦争への警句も強く印象に残る。ユープケッチャという謎の自己完結的な存在と主人公との対比もある。
投稿日:2024.04.16
あじのふらい
このレビューはネタバレを含みます
中高生の頃にこの本を読んでいたら、男性というものへの不信感を募らせていたかもしれない。 女性に対する本能的な情動は仕方のない生理的反応なのかもしれないけど、正直結構読んでてぞわぞわした。そんなにスカートの裾って気になるもんなのか、、フィクションであってくれと願う。 選ばれし者たちというより社会からはみ出して生き方を失った人々の行先のよう。 自分たちがそこでは権力ピラミッドの最上位に君臨したい、でも民主的であって物分かりのよさをアピールはしていたい。 ただ結局は自分の好き嫌いという点での選別。 モグラの思考は分からなくはないけど、やはりひどく狭い。自分もそういう節がないかとヒヤヒヤしながら反面教師で読んだ。
投稿日:2023.12.17
mk
初めての阿部公房。読んではいないが映画やその他の情報からの「砂の女」の暗くて重いイメージで読む気になれなかった。しかしそのイメージ撤回。複雑で深く、喜劇的でもあっておもしろかった。世界が滅びても自分は…生き延びるってどういうことだろう。続きを読む
投稿日:2023.10.06
しゅふ
砂の女より面白かった。登場人物が(砂の女より)多い分、物語が動く感じ。この閉塞した空間で次から次へ何かが起こって行く展開、ラストといい、舞台向きな気がする。と思ったら安部公房は戯曲も書くし、演劇活動さ…れてた方なんですね。納得。続きを読む
投稿日:2023.02.24
Julien Sorel
世界の破滅から生き延びるための切符を売る主人公。設定は面白く序盤はワクワクしながら読んでました。しかし、想像を超えるような裏切りはなく、なんだか拍子抜け。少し物足りなさはありましたが、面白かったです。
投稿日:2023.01.26
しんめん
個人的には名作。 『密室』は苦手だったが、こちらは後期安部公房の寓話性とダンジョンの面白さが噛み合って先がとにかく気になった。 ラストの静寂と、もの寂しさは次作『カンガルーノート』に引き継がれる新鮮…さでとても良かった。続きを読む
投稿日:2023.01.03
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