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夏川草介 / 小学館 (38件のレビュー)
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pepe
本が奪われていく世界に、一人の少女と一匹の猫が立ち向かう冒険物語。 「本を奪う」という行動を通して、本が前ほど読まれなくなった現在を憂い、改めて「物語の力は想像以上に素晴らしい」ことを、城の冒険で示…しているのかな、と感じました。本を読めば、自分と違う立場の人たちの心情を思いやったり、希望を得たり、憤りを覚えたりする。知識を蓄えることもできるだろうし、夢を得ることだってある。そういった自分の可能性や内側の世界を膨らませる「本」の存在の大切さ、「ちから」について、少女の成長物語とあわせて描いているように思いました。 猫の愛らしさや少女たちの爽やかさまっすぐさでくるみジュヴナイルっぽさを前面に出しつつ、本を愛する作者の願いもしっかりと込められた作品でした。続きを読む
投稿日:2024.05.14
こひろ
「本を守ろうとする猫の話」続編のファンタジー。 世界から本(児童書?)をなくそうとする悪との戦い。 終盤の灰色の王とのやり取りには作者のメッセージが詰まっている。 仕事に毒された父親が本来の自分…を取り戻す展開は王道。続きを読む
投稿日:2024.05.13
鈴蘭
夏川先生がこのシリーズを通して伝えたいこと、本好きにはすごく刺さると思います。 おそらく夏川先生自身がものすごい数の本(それも名作として読み継がれているもの)を読み、本に救われ、その大切さを知っている…からこその作品かなと。 夏川作品に共通する、読みやすいのに哲学的メッセージが込められている感じがすごく好きです。 エンデの作品に通ずるものを感じるのですが、もしかして夏川先生もエンデお好きなのでしょうか。続きを読む
投稿日:2024.05.10
茶川
ファンタジー要素強め。 それほどハマりはしなかったけど、読みやすい作品でした。 何かの続編かアナザーストーリーなのかしら?
まな
図書館の本がなくなっていることに気づいた少女が本を取り返すために異世界に行き強い心で闘う。 哲学的で悪者?の正体は結局はっきりとはわからない。つまり、それは自分で考えるモノなのかな? わからないと思…っているのは読解力の無い私だけかもしれないなぁ…と、少しモヤモヤ笑続きを読む
投稿日:2024.05.06
ぴあ野
前作にあたる『本を守ろうとする猫の話』に手を出す気になれなかったのに、 なぜ続編から!?w 喘息もちで身体の弱いナナミが 本を持ち去る男を図書館から見つけ・・・ 言葉をしゃべる猫とともに、本を守ろう…と 異世界で戦う物語。 著者の「本」に対する愛情は敬意は、よくわかり、 いろいろな作品へのオマージュでもある。 理屈っぽさ(魅力的でもあるけれど)がYAのファンタジー世界では鼻につくというか・・・ 読んでいて集中できなかった。 至言ともいうべき、言葉だけ拾い読みして かなり飛ばし読み。 そのため★4にしたけれど本音は★3。 う~「スピノザ」といい、最近、夏川さんの本は挫折続き・・・続きを読む
投稿日:2024.05.04
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