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角田光代 / 新潮社 (38件のレビュー)
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リエ
戦後まもない頃に生まれた女性と 1967年生まれの男性。 2人の主人公が同じ時代をそれぞれの場所で生き、 やがて2人が交わる展開。 私は男性と同世代であることと、 信じることの意味を問うという帯の言…葉に興味を持ち、 読んでみた。 情報過多と言われる現代だろうと、 情報がまるでない昔だろうと、 結局人は自分に都合のいい情報を信じてしまいがちなんだと思う。 正しいかどうか、善か悪か、ではなく、 自分が信じたことに覚悟をもって生きるしかない。 それでも、日々あふれる情報に一喜一憂し、 振り回されるなんて、 人は弱い生き物なんだろうね。 続きを読む
投稿日:2024.05.26
ちー
角田光代さんらしい調子の文章。何か終わりがあるわけではない2人の人物の思想と人生を書き留めている内容。
投稿日:2024.05.24
noel12
宗教かも?違った。 地球が滅びるという恐怖の大王の話し、口裂け女の噂、同年代の作者が描く日々。 おもしろく読破。
nao
驚くぐらい何も起きなかった 年代か近く共感できるところも多く、自分や友達や親を投影しながらすんなりと読み進められた 何も起きないのに読ませる魅力がなんなのかは今もってわかってない
投稿日:2024.05.23
hasema
「本の雑誌」で、読まなきゃ損です、と激賞していたので、どれどれ、と最初のページを読んでから、なんと、止まらない。一気読み。 何が正しいのか、正しくないのか、正しいと信じることは罪なのか、良かれと思っ…て人に勧めるのはお節介なのか、疑うのは愚かなのか、信じるのも愚かなのか。 バランス感覚の優れた人間だけがうまく世の中を渡っていけるのか。 欠けたものがたくさんある普通の人間たちが、間違えないように一生懸命やればやるほど間違えて生きていくさまを、不器用な不三子と過去を引きずる飛馬の生き方を通して描いている。 主人公たちは、真面目に生きよう、誠実に生きようとした。世に流布している当たり前を疑い、でも、極端な陰謀論に騙されないよう用心もちゃんとした。周りに押し付けないように遠慮もしたはず。自分と自分の愛する人を「方舟」に乗せるため、頑張った。 なのに孤立し辱めを受けてしまう。 普通の真面目な人間だからこそ。不器用だけど、頑張った。 その人たちに著者は光を当てた。 久しぶりに角田光代の小説を読んだけれど、善でもなく悪でもない、グレーゾーンにこそ、リアリティがあることを、よーく知っていて、それを書ける手練れの作家になってました!前からそうだったと言えなくはないけど、今回は特にそう感じました。 確かに読まないと損!レベルでした。続きを読む
ブラリー
感情のひだをじっくりとなぞるように書かれた作品でした。時に共感し、時に嫌な過去と重なり、嫌な気持ちになりました。良くも悪くも心を揺さぶられる作品だと思います。 本当の事を伝えることの難しさ、本当の事を…知ることの難しさ、なんとも切なくなる作品でした。続きを読む
投稿日:2024.05.20
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